道頓堀・劇団編とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 道頓堀・劇団編の意味・解説 

道頓堀・劇団編

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:28 UTC 版)

おちょやん」の記事における「道頓堀・劇団編」の解説

昭和3年1928年)の夏、道頓堀戻った千代は、新設劇団役者との顔合わせで元天海天海一座の面々とも再会する。だが嘗て天海天海一座の看板役者須賀廼家千之助の不参加知り同調した元座員を、座長一平説得に回る一方千代は千之助のもとへ日参し参加懇願する。やがて元座員らは参加転じ一平の「万太郎一座超える新し喜劇作りたい」との懇願言葉に、ようやく千之助も参加承諾する。こうして新たな喜劇団「鶴亀家庭劇」は始動するが「公演不評なら解散させる」という大山社長からの指令もあり公演前から切羽詰まる中、千之助は一平書いた台本ではなく自著台本の上演を要求する一平要求受け入れ、いざ上演踏み切った一座だが、客を笑わそうアドリブ暴走する千之助に、座員らは困惑する。そんな千之助への千代苦言から、座員が客を笑わせられなかったら一平は千之助に座長を譲るという勝負発展する。だが何をしても千之助よりも笑い取れず悩む千代らは、舞台見た千鳥からの指摘で、勝負拘るあまりに演じることを見失っていたと気づき演じる役の人物設定考案し本番に臨む。結果、千之助の無茶振りにも上手く掛け合い客の心を掴み、千之助から仲間として認められ鶴亀家庭劇舞台好評により次回公演決定する岡安一人娘・みつえが、商売敵福富」の一人息子富川福助恋仲知った千代は、二人協力するが、両家の溝は深まるばかり。一方一平は「母の無償の愛」をテーマにした台本完成させるが、千之助により大半修正され釈然としない迎えた公演初日、みつえと福助駆け落ちし千代動揺抑え芝居集中する。この舞台で一平自身テーマ忠実に修正した千之助に脱帽。みつえを見つけた千代は、駆け落ちではなく母親説得するよう訴える。シズ福助の母・対峙したみつえと福助結婚への強い決意聞き二人結婚認める。2か月後の昭和4年1929年1月、みつえと福助めでたく結婚する2月警察検閲表現の自由奪われ悩む一平は、一座第三弾公演千代アドリブ接吻をし一騒動になる。ショック受けた千代だが、道頓堀訪ねてきたヨシヲと久々に再会し喜ぶ。一方脅迫電話により一座公演中止になる。鶴亀を潰そうと企む神戸組織の手となっていたのが実はヨシヲで、その刺青見た千代から足を洗うよう諭されたヨシヲは組織指示逆らえ劇場放火しようとする。千之助の機転放火失敗し大山社長組織と話をつけ事件収束する。ヨシヲは、千代について「自身見捨て順調な人生歩んできた」と思い込み恨んでいたことを吐露する千代は再び一緒に暮らそう説得するが、家出した幼い自身助けてくれた組織への恩義捨てられないヨシヲは、千代から実母形見ビー玉貰い道頓堀後にする悲しみのなか千代一平抱きしめられ求婚されるも、返事ができずうやむやになる。一座第三弾公演は無事終演し、一平大山社長から「2代目天海天海」の襲名命じられるが、父を嫌う一平拒絶する千代一平蟠りを解くため、千之助から聞いた住所頼り一平京都行き一平の母・夕を探し当てるが、夕は終始冷たく一平は母が他の男と家出した幼い頃記憶蘇り、父が母を追い出した話は嘘と気付く。道頓堀戻った一平襲名意欲的な態度を示すが、内心襲名直後引退するつもりでいた。しかし、千代の話で、夕の家出挫折した父が一平おかげで再起した知り氷解涙する一平抱きしめた千代彼に求婚する。こうして迎えた襲名披露舞台挨拶で、一平千代への感謝言葉にし、彼女との結婚発表する昭和7年家庭劇人気が高まるなか、チャールズ・チャップリン来日決定し大山社長喜劇団のトップ須賀廼家万太郎一座」と家庭劇を競わせ、観客動員数の多い方にチャップリン招待する明言する須賀廼家万太郎私怨を抱く千之助は意気込み指揮執るが、女優らに暴言吐き挙句書き上げた台本座員らに不評で、臍を曲げて一座を去る。一方過去に千之助をクビにした万太郎冷酷さ知った千代憤り対決に勝つべく千之助に相談する。千之助は一平頭を下げ万太郎認められたい本音打ち明け二人で台本完成させる。こうして千之助が戻り上演した舞台は、動員数15人差負けるが、座員らは 清々しい気持ち万太郎一座追い越す事を目指すまた、千之助を呼び出した万太郎は彼を良きライバルとして認め二人和解する充実した毎日を送る千代前にまたもテルヲが現れる避け続け千代だったが、死期の迫るテルヲの病状知り複雑な思いを抱く。テルヲは父として千代周囲挨拶する一方、娘の幸せ思って一平との結婚反対し、女優引退させようとするが、役者として千代褒める千之助の話を聞き考えが変わる。家庭劇東京演劇雑誌取材応じるなか、テルヲを追っていた借金取り千代詰め寄ろうとする。テルヲは阻止する乱闘騒ぎになり警察逮捕投獄される。テルヲに接見し、彼から今まで受けて来た仕打ち恨みぶつけた千代は、彼から涙ながらに詫びられるも許せず、亡きサエに対して謝罪させ折り合いをつける。テルヲは千代舞台観る約束を交わすが、その日の夜、静かに息を引き取る岡安人々家庭劇団員らなどが天海家に集いテルヲの供養をしてから5年後昭和12年暮れ大山社長命令父親亡くした少年松島寛治家庭劇受け入れ身寄りの無い彼を天海家で預かることとなる。千代母親気分寛治との生活を楽しむなか、夫婦となった小暮百合子天海家を訪れる。自分たちのやりたい舞台目指すゆえに特高追われる二人は、千代寛治機転家宅捜索の目を逃れソ連へと旅立っていく。その直後寛治家庭劇舞台準備金盗んだことが発覚する開き直り千代擁護反発する寛治が、幼い頃に親から見捨てられたと知った千代一平は、彼に自分たちの生い立ち打ち明け似た境遇だからこそ面倒を見たいと話す。そして、一緒に暮らそうとの千代言葉寛治涙し心を開く昭和19年太平洋戦争庶民徴兵されるようになり、福助出征する同時期、戦争影響で、大劇場閉鎖され岡安60年続いた暖簾を下ろす大山社長命令解散となった家庭劇芝居続けたい千代は、戦時下での喜劇公演懐疑する一平衝突する千代ひとりで通う稽古場へは、やがて座員らも同じ思い集まり一平上演会場押さえて合流する。そして迎えた本番当日3月14日朝、京都劇場楽屋入りし千代一平は、前夜道頓堀空襲罹災したことを知る。千代一平急ぎ道頓堀に戻ると、岡安福富建物全焼し夫婦命を落としていた。福助生還を待つみつえと息子の一福天海宅に身を寄せた矢先寛治芝居慰問団に志願し千代一平反対押し切り満州へ旅立って行く。数ヶ月後の夏、福助戦死公報届き、みつえはショック塞ぎ込む程なく終戦迎え3月空襲後離散していた家庭劇座員一部除いて集結。「天海天海家庭劇」として再開第一弾公演でみつえを笑わせたい願った千代舞台一福出演させる。そして、この想定外演出に、芝居鑑賞したみつえは笑顔取り戻す。後日家庭劇は、道頓堀人々応援を受けながら全国巡業公演出発する3年後大山社長から「鶴亀新喜劇としての再結成命じられ一座帰阪万太郎が喉の癌で声を失ったことを知った千之助は、万太郎最後の舞台協力。千之助と息合った芝居見せた万太郎は、拍手喝采浴びながら舞台去った後、周囲人々笑顔見守られながら永眠する新喜劇に3人の座員加入し始動した頃、寛治帰還満州で酒と博打溺れるなかヨシヲと出会ったこと、ヨシヲからガラス玉渡され千代届けるよう託されたこと、ヨシヲは逃げ遅れた女性庇い死去したことなどを涙ながらに報告した寛治を、千代感謝を口にしながら抱きしめる。同じ頃、一座旗揚げ公演主役となった千之助は、老いセリフ忘れアドリブ出来なくなったことに役者人生終焉悟り千代代役立てる。そして迎えた本番で、観客沸かせ主役千代一平舞台袖で見届けた千之助は、終演後の舞台深々と頭を下げ役者引退する1年後劇団活動順調なものの、一平脚本の筆が進まずにいた。そんな彼を千代黙って見守るある日劇団若手女優朝比奈灯子が突然退団申し出で一平灯子不倫関係発覚する千代憤り頑なになるが大山社長説得され当事者3人で話合い和解しようとした矢先灯子妊娠判明し怒り任せ一平を家から追い出す一方一平は、灯子から女手ひとつで生まれてくる子供育て決意聞き千代から離婚届渡され苦悩の末に千代離婚し灯子一緒になる決断をする。千代傷心堪え謝罪する灯子寛容しそつなく一平との舞台共演続けるが、千秋楽中に一平との思い出が頭を過り、セリフ詰り涙が溢れ観客を騒つかせるその日以来千代は、道頓堀から姿を消す

※この「道頓堀・劇団編」の解説は、「おちょやん」の解説の一部です。
「道頓堀・劇団編」を含む「おちょやん」の記事については、「おちょやん」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「道頓堀・劇団編」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「道頓堀・劇団編」の関連用語

道頓堀・劇団編のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



道頓堀・劇団編のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのおちょやん (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS