第1期対象者
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「PSYCHO-PASS」の記事における「第1期対象者」の解説
大倉信夫(おおくら のぶお) 声 - 樫井笙人 第1話に登場した潜在犯の男性。2073年4月20日生、血液型A型。街頭で色相チェックに引っかかり逃亡した潜在犯。千香を人質に取って廃棄区画へ逃げ込み、自暴自棄になって理性のタガが外れてしまう。ノンリーサル判定時にパラライザーが効かなかったために確保が成功せず、犯罪係数をさらに上昇させてしまい、狡噛に執行されて死亡した。 島津千香(しまづ ちか) 声 - 小島幸子 第1話に登場。逃亡犯に人質にされた犯罪被害者の女性。2086年5月16日生、血液型O型。大倉に暴行されたうえ、自身もサイコハザードを起こして潜在犯と化して執行・確保された。しかし、確保時前の朱の対応により一時はリーサル判定値まで上昇していた犯罪係数がその場でノンリーサル判定値まで持ち直し、さらに施設に収容されてセラピーを受けた結果、回復へ向かった稀有な例となった。 金原祐治(かねはら ゆうじ) 声 - 鶴岡聡 第3話に登場した殺人犯の男性。2089年6月6日生、血液型A型。八王子に存在する、国土交通省所管のドローン製造および挙動チェック工場「八王子自動機公司」の作業員。仕事環境の事情のため、上司の郷田蔵人(声 - 金子由之)黙認による同僚たちからの職場いじめを1年間も受け続け、色相から「黄緑野郎」と蔑まれていた。その復讐心から、匿名で提供されたプログラムを使用してドローンを操り、事故を装って同僚3名を殺害していたが、狡噛の陽動にはまって執行・確保され、第6話で宜野座に尋問されている。 御堂将剛(みどう まさたけ) 声 - 水島大宙 第4話・第5話に登場した殺人犯の男性。2085年6月14日生、血液型A型。ヴァーチャルスポーツ運営会社社員。ソーシャル・ネットワーク上の人気アイドルアバターを崇拝するあまりその言動を完璧にトレースでき、その個性に興味を持った槙島から助力を受けながら、犯行におよんでいた。 半年前に保有者が事故死した人気アバターのメランコリア(声 - 田村睦心)を乗っ取ったことを皮切りに、大手コミュニティー・フィールドを主宰する人気アバターのタリスマン(声 - 子安武人)の保有者である葉山公彦(はやま きみひこ)と、スプーキーブーギー(声 - 竹達彩奈)の保有者であり朱の同期生でもあった菅原昭子(すがわら しょうこ)を、それぞれアバターのイメージを裏切る言動を取ったと判断して殺害する。その後はアバターたちのファンであるがゆえの演技力や槙島たちから提供されたハッキングとクラッキング技術を駆使しながら、3つのアバターに成りすましていた。しかし、その事実を公安に突き止められたうえ、槙島にも内面が空虚であることが個性と喝破されて見捨てられ、宜野座たちに執行されて死亡した。 王陵璃華子(おうりょう りかこ) 声 - 坂本真綾 第6話から第8話に登場した連続猟奇殺人犯の少女。2094年10月7日生、血液型AB型。牢一の娘で、私立桜霜学園に在籍する女子高生。美術部部長を務める。才色兼備で社交的な性格から、女子生徒たちにとっては憧れの存在であるが、霜月には「時々別次元を見るような目をしているので怖い」と思われていた。ウィリアム・シェイクスピアの『タイタス・アンドロニカス』のような残酷な悲劇を好み、「父の意思を継ぐ」という強い想いからも、肉体加工された女性の絵を描いている。 自分に心酔する同学園の女子生徒2名と大久保葦歌(おおくぼ よしか/声 - 茅野愛衣)、そして葦歌と美佳の幼馴染の川原崎加賀美(かわらざき かがみ/声 - 楠見藍子)を殺害し、槙島の協力を得て彼女たちの死体にプラスティネーション処理を施し、オブジェに加工して公園へ晒すという猟奇殺人事件を起こす。それらのオブジェは美しく高い完成度を持ちながら、標本事件のようなメッセージ性やオリジナティが欠けていることを狡噛に見抜かれ、父の作品との類似性から犯人として特定されることにつながる。第1期において計測・表示された最高値の犯罪係数472を叩き出し、狡噛による執行寸前に逃亡した。しかし槙島にはすでに失望されており、手引きされた泉宮寺によって秘密裏に殺害され、遺骨は彼の嗜好品であるパイプへ加工される。王陵牢一(おうりょう ろういち) 第7話に登場。璃華子の父。女の肉体をモチーフにした残酷な画風で高名なイラストレーターであったが、本人は潜在犯ではなく温厚な人格者であり「人々の絶望や暗黒面への啓蒙」としての創作活動に勤しんでいた。シビュラシステムによって仕事を失ったものの、理想世界の到来をシビュラシステムに見出して賞賛していた。しかしその影響で精神メンテナンスに依存しすぎたため、ユーストレス欠乏性脳梗塞を発症して廃人となって入院し、作中で死亡する。 泉宮寺豊久(せんぐうじ とよひさ) 声 - 長克巳 第7話から第11話に登場した連続殺人犯の男性。2002年10月25日生、血液型AB型。地下再開発を手がけている帝都ネットワーク建設の会長で、槙島に資金や技術を提供している110歳の老人。28歳のころに紛争地域で右腕と左足を失って義手義足となり、全身サイボーグ化のパイオニアとして脳と神経細胞以外の全身をサイボーグ化した現在は、医療目的を超えた人間の機械化としてのサイボーグを賛美かつ推進している。 動物の狩猟が許可されない社会にあって、他者の死をもって己の生の手応えを感じるための狩猟を好み、二連銃身の猟銃や青い色をしたカフカと赤い色のラブクラフトという名の猟犬型のドローンを使役しながら、秘密裏に槙島から提供された人間を標的として狩り、犠牲者の骨を材料としたパイプを作製して収集・使用して愉しんでいた。 槙島と謀って狡噛を自身の狩場である廃棄された地下鉄構内におびき出し、狩りの対象として追い詰めるが、狡噛が反撃に出たことを喜び、途中で刑事課一係の本格介入を知っても、狡噛を獲物ではなくデュエリストとして対峙することを決心し、戦闘を続行する。最後は狡噛に重傷を負わせたものの執行され、陶酔の笑顔を浮かべながら死亡した。作中で槙島が協力して死亡した人間としては、彼に見捨られることもなく最後まで敬意を持たれ、惜しまれた人物である。 伊藤純銘(いとう じゅんめい) 声 - 石上裕一 第14話に登場した強盗殺人犯の男性。2084年12月3日生、血液型A型。特殊ヘルメットを使用することで警備をくぐり抜け、薬局で強盗殺人を犯したのち、自身が常軌を逸した感情を向けていた同僚女性の藤井博子(ふじい ひろこ/声 - 中嶋ヒロ)を公衆の面前で撲殺し、逃亡した。ヘルメットの特性に気付いた狡噛に逆手に取られ、執行・確保される。 チェ・グソン 声 - 増谷康紀 第4話から第16話までたびたび登場した槙島の片腕的存在の男性。2070年10月29日生、血液型B型。腕利きのハッカーで、ハッキングスキルを槙島の企みに提供するほか、シビュラシステムの秘密を何年間にも渡り探っていた。眼は義眼で、自分は外国人だと語っている。元は対日工作員であり、日本を平和に導いた謎多きシビュラシステムの調査に日本を訪れたが、故国は崩壊してしまったためそのまま準日本人となった。 槙島の計画に賛同し、自身がシビュラシステムの設置場所であると割り出したノナタワーを襲撃する。その地下にあったシビュラシステムの根幹を縢と共に確認した直後に禾生と対峙し、硫酸弾を放つもののドミネーターで執行され、死亡した。 主役として描かれたスピンオフ小説『無窮花(ムグンファ)』では、故国は作中の2042年に建国された架空の独裁国家「朝鮮人民共和国」。本人は知らずに育てられたが、建国の父である独裁者の隠し子で後継者候補リストに加えられていた。実父死亡後に一工作員として日本から帰国した際、クーデターに巻き込まれて去勢され、さらに反体制派に自身の命より大切であった異父妹を酷い陵辱のあげく廃人にされる。その後自分が建国の父の息子という立場を利用されることを拒み、妹を連れて故国を捨てた。
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