秋田大助とは? わかりやすく解説

秋田大助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 14:58 UTC 版)

秋田 大助(あきた だいすけ、1906年明治39年)1月14日[1] - 1988年昭和63年)11月29日[1][2][3])は、昭和期の政治家衆議院議員(12期)、自治大臣(第17代)、法務大臣(第27代)。父は衆議院議長を務めた秋田清[1]。「策士」と称された父親と対照的に、地味で穏健な学究肌の政治家であった。

秋田 大助
あきた だいすけ
生年月日 1906年1月14日
出生地 徳島県三好郡足代村(現・東みよし町
没年月日 (1988-11-29) 1988年11月29日(82歳没)
出身校 東京帝国大学経済学部経済学科卒業
所属政党 協同党→)
国民協同党→)
民主党→)
国民民主党→)
改進党→)
日本民主党→)
自由民主党
称号 正三位
勲一等旭日大綬章

在任期間 1972年12月22日 - 1976年12月9日
衆議院議長 中村梅吉
前尾繁三郎

第27代 法務大臣
内閣 第3次佐藤内閣
在任期間 1971年2月9日 - 1971年2月17日

第17代 自治大臣
内閣 第3次佐藤内閣
在任期間 1970年1月14日 - 1971年7月5日

選挙区 徳島県全県区
当選回数 12回
在任期間 1946年4月10日 - 1948年12月23日
1952年10月1日 - 1953年3月14日
1955年2月27日 - 1976年12月9日
1979年10月7日 - 1983年11月28日
テンプレートを表示
秋田大助

来歴・人物

徳島県三好郡足代村(現東みよし町)に生まれる。旧制高知高等学校を経て、1932年(昭和7年)東京帝国大学法学部経済学科を卒業[2]東邦電力に入社する。戦前は実業界で活躍し、西樺太商事取締役、土佐電気専務取締役、大阪プレス製作所専務取締役、松本鋳造鉄工所専務取締役、田中鉄工所取締役社長、太陽通商取締役、日東海運産業取締役、日東自動車監査役などを務めた[2]

1946年(昭和21年)第22回衆議院議員総選挙に旧徳島全県1区から無所属で立候補し初当選する[2][3][4]。院内交渉団体「新政会」を経て、赤沢正道らとともに協同民主党結成(1946年)に参加する。以後、国民協同党社会革新党民主党改進党日本民主党自由民主党と政党を渡り歩く。自民党時代、派閥は岸派から川島派へと移るが、川島派を継いだ椎名派の解散後は、福田派に所属した。

石橋内閣第1次岸内閣科学技術政務次官、衆議院文教委員会、同社会労働委員会、同外務委員会の各委員長を経て、1970年(昭和45年)第3次佐藤内閣にて自治大臣として入閣する[2]。同年7月、僻地医療従事者養成のための医学専門学校構想を表明。2年後の1972年(昭和47年)自治医科大学設立として結実した。1971年(昭和46年)には問題発言で引責辞任した小林武治の後任として1週間ほど法務大臣を兼任した。その後1972年から4年間、衆議院副議長を務めるが、1976年(昭和51年)の第34回総選挙では後藤田正晴が同じ徳島県全県区から立候補したこともあり、落選を喫した[5]

また、1959年(昭和34年)には自由民主党同和対策特別委員会の委員長代理に就任していた。

1960年(昭和35年)第34回国会へ自由民主党、日本社会党、民主社会党の3党共同で「同和対策審議会設置法案」を提出した[6]。また同和対策事業特別措置法(1969年)の制定に尽力し、その後の延長についても精力的に取り組むなど、自民党における同和問題の第一人者としても知られた。

1972年(昭和47年)の自民党総裁選挙では選挙管理委員長を務め田中角栄の当選を知らせた。

またプロレス界とも関わりがあり、1976年(昭和51年)に開催された『格闘技世界一決定戦』アントニオ猪木対モハメド・アリ戦のウィットネス(立会人)を務めている[7]

1976年4月の春の叙勲勲一等に叙され、旭日大綬章を受章する[8]

衆議院議長の声もあったが[9]1983年(昭和58年)の第37回総選挙で落選し[5]1986年(昭和61年)に政界から引退する[1]。通算当選回数12回[1][2][3]

1988年(昭和63年)11月29日、急性腎不全により三鷹市の病院で死去した[10]。82歳没。同年12月2日、特旨を以て位記を追賜され、死没日付をもって正三位に叙され、銀杯一組を賜った[11]

栄典

脚注

  1. ^ a b c d e f 『現代政治家人名事典』8-9頁。
  2. ^ a b c d e f 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』16頁。
  3. ^ a b c 秋田 大助https://kotobank.jp/word/%E7%A7%8B%E7%94%B0%20%E5%A4%A7%E5%8A%A9コトバンクより2023年9月10日閲覧 
  4. ^ 『衆議院議員総選挙一覧 第22回』1467頁。
  5. ^ a b 『国政選挙総覧:1947-2016』330頁。
  6. ^ 衆議院会議録情報 第034回国会 内閣委員会 第42号 昭和35年5月17日(火曜日)
  7. ^ 今年6月に逝去したモハメド・アリ氏を偲び、40年前の異種格闘技戦直筆サイン入り宣誓書や公開調印式のメニュー入りチケットなど、当時を振り返る貴重な品々が登場』(PDF)(プレスリリース)京王プラザホテル、2016年10月17日http://www.keioplaza.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/10/20161017_01.pdf2017年8月26日閲覧 
  8. ^ 『官報』第14795号6頁 昭和51年5月4日
  9. ^ 三好郡”. endokazu Jimdoページ. 2020年2月17日閲覧。
  10. ^ 読売新聞1988年11月29日「秋田 大助氏(元衆院副議長)死去」
  11. ^ 『官報』第18537号7・8頁 昭和63年12月7日号

参考文献

  • 衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 第22回』衆議院事務局、1950年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 『現代政治家人名事典』日外アソシエーツ、1999年。
  • 『国政選挙総覧:1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。
議会
先代
長谷川四郎
衆議院副議長
第51代:1972年 - 1976年
次代
三宅正一
先代
福田篤泰
衆議院外務委員長
1968年
次代
北沢直吉
先代
中野四郎
衆議院社会労働委員長
1962年 - 1963年
次代
田口長治郎
先代
臼井荘一(代理)
衆議院文教委員長
1960年
次代
浜野清吾
公職
先代
小林武治
法務大臣
第27代:1971年
次代
植木庚子郎
先代
野田武夫
自治大臣
第16代:1970年 - 1971年
次代
渡海元三郎

秋田 大助(あきた だいすけ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 07:34 UTC 版)

仮面ライダースーパー1」の記事における「秋田 大助(あきた だいすけ)」の解説

第24話から登場。良の友人で、彼が発案したジュニアライダー隊の一員になる。隊で一番の巨漢で、大食漢身体大き割には気は小さい。ジュニアライダー隊の隊員全員スーパー1の顔を模した銀色ヘルメットペンダント付けており、赤い自転車乗って行動する

※この「秋田 大助(あきた だいすけ)」の解説は、「仮面ライダースーパー1」の解説の一部です。
「秋田 大助(あきた だいすけ)」を含む「仮面ライダースーパー1」の記事については、「仮面ライダースーパー1」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「秋田大助」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「秋田大助」の関連用語

秋田大助のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



秋田大助のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの秋田大助 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの仮面ライダースーパー1 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS