じょうき‐るい〔デウキ‐〕【条×鰭類】
条き類
条鰭類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/13 16:26 UTC 版)
条鰭類(じょうきるい、Actinopterygii)は、魚類(=四肢動物以外の脊椎動物)の下位分類群の一つ。分類階級としては条鰭亜綱。
- ^ 資料によって一定しない。[1] によると他に Cope, 1871, Cope, 1887, Cope, 1891, Woodward, 1891 など。[2] は(理由を挙げずに)「Cope, 1887 ではなく Klein, 1885」としている。
- ^ a b 『日本の海水魚』 pp.14-18
- ^ 『魚学入門』 p.23
- ^ 分岐鰭亜綱は鰓条骨を、軟質下綱は間鰓蓋骨をそれぞれ欠く。
- ^ 『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.87–88
- ^ キャンベル11版 p.826.
- ^ a b 日本動物学会2018 pp.92-93
- ^ カンムリキンメダイ目とも呼ばれる。
条鰭類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:32 UTC 版)
条鰭綱には現生の硬骨魚類のほとんどが含まれ、所属する約40目のうち半数は深海への適応が見られる。 ソトイワシ目 Albuliformes ソコギス亜目の大多数が底生性深海魚。ソコギス科の仲間は深海性の表在動物(イソギンチャク・クモヒトデ・ウミユリ・ウニなど)を選択的に捕食する。トカゲギス科 Halosauridae - トカゲギス ソコギス科 Notacanthidae - ソコギス ウナギ目 Anguilliformes 主としてアナゴ亜目に深海魚が多数含まれる。シギウナギ科・ノコバウナギ科は中層遊泳性、その他のグループは底生性。ホラアナゴ科 Synaphobranchidae - イラコアナゴ・コンゴウアナゴ フサアナゴ科 Colocongridae - バケフサアナゴ ヘラアナゴ科 Derichthyidae シギウナギ科 Nemichthyidae - シギウナギ クズアナゴ科 Nettastomatidae ノコバウナギ科 Serrivomeridae フウセンウナギ目 Saccopharyngiformes 所属する28種のすべてが深海魚で、中深層から漸深層を漂泳する。ヤバネウナギ科 Cyematidae フウセンウナギ科 Saccopharyngidae - フウセンウナギ フクロウナギ科 Eurypharyngidae - フクロウナギ タンガクウナギ科 Monognathidae ニギス目 Argentiniformes かつてキュウリウオ目に所属していた一群。約200種のほとんどが中深層漂泳性の深海魚で、一部に底生魚も含まれる。ニギス科 Argentinidae -ニギス デメニギス科 Opisthoproctidae - デメニギス ソコイワシ科 Microstomatidae ハナメイワシ科 Platytroctidae -ハナメイワシ Bathylaconidae 科 セキトリイワシ科 Alepocephalidae - セキトリイワシ ワニトカゲギス目 Stomiiformes 所属する約400種のほぼ全種が中深層遊泳性。個体数がきわめて多量で、発光器官を持つ種類も多い。ユメハダカ科 Diplophidae ヨコエソ科 Gonostomatidae - オニハダカ ムネエソ科 Sternoptychidae - ホウネンエソ ギンハダカ科 Photichthyidae ワニトカゲギス科 Stomiidae - ホウライエソ・オオクチホシエソ・ミツマタヤリウオ シャチブリ目 Ateleopodiformes 12種が含まれ、すべて底生性。シャチブリ科 Ateleopodidae - シャチブリ ヒメ目 Aulopiformes チョウチンハダカなどの底生性魚類と、ミズウオなど遊泳性深海魚をともに含む。雌雄同体の魚類が多数含まれることが特徴。チョウチンハダカ科 Ipnopidae - ナガヅエエソ・イトヒキイワシ フデエソ科 Notosudidae Bathysauropsidae 科 デメエソ科 Scopelarchidae ヤリエソ科 Evermannellidae ミズウオ科 Alepisauridae - ミズウオ ハダカエソ科 Paralepididae シンカイエソ科 Bathysauridae -シンカイエソ ボウエンギョ科 Giganturidae - ボウエンギョ ハダカイワシ目 Myctophiformes およそ250種が所属し、ワニトカゲギス目魚類と並ぶ中深層遊泳性深海魚の代表的存在。ほぼすべての仲間が発光器を有する。極海を含めた全世界の海洋に分布し、その総生物量は莫大である。ソトオリイワシ科 Neoscopelidae ハダカイワシ科 Myctophidae - ハダカイワシ アカマンボウ目 Lampriformes 約20種の大半が深海性で、まれな種類が多い。クサアジ科 Veliferidae -クサアジ アカマンボウ科 Lampridae - アカマンボウ ステューレポルス科 Stylephoridae - ステューレポルス アカナマダ科 Lophotidae - アカナマダ ラディイケパルス科 Radiicephalidae フリソデウオ科 Trachipteridae - フリソデウオ リュウグウノツカイ科 Regalecidae - リュウグウノツカイ ギンメダイ目 Polymixiiformes 10種のみを含む小さなグループで、全種が中深層底部に生息する。ギンメダイ科 Polymixiidae - ギンメダイ タラ目 Gadiformes 所属する500種超の多くが深海魚。ソコダラ・チゴダラの仲間は中深層から深海層に幅広く分布する底生性魚類で、種類・個体数ともに多い。ウナギダラ科 Muraenolepididae アシナガダラ科 Euclichthyidae ソコダラ科 Macrouridae - ヨロイダラ・シンカイヨロイダラ チゴダラ科 Moridae -チゴダラ メルルーサ科 Merlucciidae - メルルーサ・シルバーヘイク タラ科 Gadidae - スケトウダラ アシロ目 Ophidiiformes アシロ科の魚類はソコダラ類と同様、数の多い重要な底生性深海魚である。アシロ科 Ophidiidae - ソコボウズ・ヨミノアシロ ソコオクメウオ科 Aphyonidae アンコウ目 Lophiiformes 記載される300種あまりのほとんどが深海で生活する。チョウチンアンコウ上科の仲間は、漸深層遊泳性の深海魚として代表的な存在である。ほかのグループは底生性。アンコウ科 Lophiidae - アンコウ・キアンコウ フサアンコウ科 Chaunacidae アカグツ科 Ogcocephalidae -アカグツ ヒレナガチョウチンアンコウ科 Caulophrynidae キバアンコウ科 Neoceratiidae クロアンコウ科 Melanocetidae チョウチンアンコウ科 Himantolophidae - チョウチンアンコウ フタツザオチョウチンアンコウ科 Diceratiidae ラクダアンコウ科 Oneirodidae タウマティクテュス科 Thaumatichthyidae ザラアンコウ科 Centrophrynidae ミツクリエナガチョウチンアンコウ科 Ceratiidae - ミツクリエナガチョウチンアンコウ シダアンコウ科 Gigantactinidae オニアンコウ科 Linophrynidae - オニアンコウ クジラウオ目(カンムリキンメダイ目)Stephanoberyciformes 体型や体色に特色が多く、ほかの目との区別が容易な一群。中深層から漸深層で遊泳生活をし、特にクジラウオ科魚類は1,800メートル以深で支配的な存在である。カブトウオ科 Melamphaidae - カブトウオ カンムリキンメダイ科 Stephanoberycidae ヒースピドベーリュクス科 Hispidoberycidae フシギウオ科 Gibberichthyidae - フシギウオ アンコウイワシ科 Rondeletiidae アカクジラウオダマシ科 Barbourisiidae クジラウオ科 Cetomimidae - クジラウオトクビレイワシ科 Mirapinnidae ソコクジラウオ科 Megalomycteridae キンメダイ目 Beryciformes サンゴ礁域から深海まで幅広い分布域を持つ。オニキンメ類は漸深層遊泳性で、ヒウチダイ・キンメダイの仲間は底生性。オニキンメ科 Anoplogastridae - オニキンメ ナカムラギンメ科 Diretmidae ヒウチダイ科 Trachichthyidae キンメダイ科 Berycidae - キンメダイ マトウダイ目 Zeiformes 所属する30種あまりの多くは大陸棚から大陸斜面にかけて生息する底生性深海魚で、分布範囲の広い種類が多い。オオメマトウダイ科 Oreosomatidae ベニマトウダイ科 Parazenidae ソコマトウダイ科 Zeniontidae ヒシマトウダイ科 Grammicolepididae カサゴ目 Scorpaeniformes 多くは広い分布域を持ち、深海に特化した科は少ない。クサウオ科には海溝深部に生息する超深海種が含まれる。キホウボウ科 Peristediidae アカゴチ科 Bembridae ギンダラ科 Anoplopomatidae - ギンダラ・アブラボウズ トリカジカ科 Ereuniidae クサウオ科 Liparidae - シンカイクサウオ スズキ目 Perciformes 現代の浅海でもっとも繁栄し、最大の魚種(約1万種)を誇るグループである。深海魚も多数含まれるが、カサゴ目同様に科レベルでの深海への適応例は少ない。北部大西洋における試算では、スズキ目魚類は遊泳性深海魚の6%、底生性深海魚の9%を占めるに過ぎない。200種以上を含むゲンゲ科は北半球の深海底に広く分布する重要な底生魚で、濃密な群れを形成することもある。イシナギ科 Polyprionidae ヤセムツ科 Epigonidae ヤエギス科 Caristiidae ソコニシン科 Bathyclupeidae ゲンゲ科 Zoarcidae アルテディドラコ科 Artedidraconidae クロボウズギス科 Chiasmodontidae - オニボウズギス イレズミコンニャクアジ科 Icosteidae - イレズミコンニャクアジ ムカシクロタチ科 Scombrolabracidae クロタチカマス科 Gempylidae - バラムツ・アブラソコムツ オオメメダイ科 Ariommatidae ヒシダイ科 Caproidae カレイ目 Pleuronectiformes 上記2目と同じく、多くの科は浅海種・深海種を満遍なく含む。ウシノシタ科に所属する2亜科のうち、アズマガレイ亜科は深海性である。カワラガレイ科 Poecilopsettidae ベロガレイ科 Samaridae フグ目 Tetraodontiformes 浅海魚が多いが、ベニカワムキ科の約20種は底生性の深海魚である。ベニカワムキ科 Triacanthodidae マンボウ科 Molidae
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条鰭類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 14:32 UTC 版)
条鰭類は条鰭亜網と呼ばれる硬骨魚の一種である。その鰭には鰭棘または鰭条が内包されている。鰭には、棘条だけのもの、軟条だけのもの、両方を組み合わせたものが存在する。両方が存在する場合、棘条は常に前側にある。棘は一般的に硬くて鋭い。条は一般的に柔軟で分節しており、分枝する場合もある。この分節は、条と棘とを分別する主な差異である。棘は特定種において柔軟な場合もあるが、決して分節することはない。 鰭棘には様々な用途がある。ナマズでは防御態勢にそれが活用される。多くのナマズには外側で棘を固定する能力がある。またモンガラカワハギは(捕食者に)引きずり出されないよう隙間に自分自身を固定する目的で鰭棘を活用する。 鱗状鰭条は一般的に骨質で構成されるが、ケイロレピスなど初期の硬骨魚綱では象牙質やエナメル質のものもあったとされている。それらは分節すると、一連の円盤が次々に積み重なったように出現する。それは真皮の鱗から派生した可能性もある。鰭条形成の遺伝的基礎は特定タンパク質の産生を指定する遺伝子であろうと考えられている。肉鰭類の魚から四肢への進化は、これらタンパク質の損失と関連があることが示唆されている。
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条鰭類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:44 UTC 版)
鰭を支える条鰭を持つことからその名が名付けられた。シルル紀に登場し、その後多様化して現生では27,000種以上もいる。
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