ワニトカゲギス科
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ワニトカゲギス科 Stomiidae は5亜科27属286種で構成され、ワニトカゲギス目で最大のグループとなっている。 ほとんどの種類は暗い体色で、下顎にヒゲがある。成魚は真の鰓耙をもたず、上主上顎骨は0-1個。発光器に管腔は付属しない。 各亜科ならびにホウライエソ属を、それぞれ独立の科(トカゲハダカ科・ワニトカゲギス科・ホウライエソ科・ホテイエソ科・ミツマタヤリウオ科・ホウキボシエソ科)として扱う見解もある。 トカゲハダカ亜科 Astronesthinae 6属59種。鱗がない。背鰭の起始部は腹鰭の前方または後方、かつ臀鰭の起始部よりも前方にある。背側・腹側の両方に脂鰭をもつ種が多い。オオトカゲハダカ属 Heterophotus トカゲハダカ属 Astronesthes ナミダトカゲギス属 Neonesthes フタツボシエソ属 Borostomias ヤセトカゲギス属 Rhadinesthes Eupogonesthes 属 ワニトカゲギス亜科 Stomiinae 2属19または20種。鱗をもつ。ワニトカゲギス属・ホウライエソ属はそれぞれ族として分割される。ワニトカゲギス属の背鰭は腹鰭よりずっと後方から始まり、臀鰭と対の位置にある。また、脂鰭はない。これに対して、ホウライエソ属の背鰭は腹鰭よりずっと前方にあり、背鰭の後方および臀鰭の前方に脂鰭をもつ。ワニトカゲギス族 Stomiini -ワニトカゲギス属 Stomias ホウライエソ族 Chauliodontini -ホウライエソ属 Chauliodus ホテイエソ亜科 Melanostomiinae 15属191種。鱗はない。背鰭は腹鰭より後方に始まり、臀鰭と対在する。カンテントカゲギス属 Melanostomias クレナイホシエソ属 Pachystomias ダイニチホシエソ属 Eustomias チヒロホシエソ属 Bathophilus ハダカホテイエソ属 Tactostoma ホテイエソ属 Photonectes マヤカシホシエソ属 Thysanactis ミツイホシエソ属 Opostomias ムチホシエソ属 Flagellostomias ムラサキホシエソ属 Echiostoma ヤリホシエソ属 Leptostomias Chirostomias 属 Grammatostomias 属 Odontostomias 属 Trigonolampa 属 ミツマタヤリウオ亜科 Idiacanthinae 1属3種。ウナギのように細長い体型をもつ。背鰭は非常に長く、体長の半分以上に及ぶ。鱗はなく、成魚は胸鰭を欠く。矮雄をもつグループで、最大50 cmにまで成長する雌に対して雄は非常に小さく、仔魚の特徴を残したまま成熟する。ミツマタヤリウオ属 Idiacanthus ホウキボシエソ亜科 Malacosteinae 3属14種。発達した大きな顎が頭蓋骨よりも長く伸び、下顎の底は抜けている。鱗と脂鰭はもたない。背鰭の起始部は腹鰭よりも後方で、臀鰭と対在する。アゴヌケホシエソ属 Aristostomias オオクチホシエソ属 Malacosteus ホウキボシエソ属 Photostomias
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