漸深層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/27 16:26 UTC 版)
漸深層(ぜんしんそう、英語:bathyal zone)とは、外洋における漂泳区分帯において、中深層と深海層の間の領域、すなわち海面下1000 m付近から4000 m付近の領域をさしている。英語におけるbathyは古代ギリシア語のβαθύςに由来している[1][2]。この領域での水温は約4℃ であり、この領域は海中の有光層(水深1000m未満の領域)より体積が大きい。しかし、生物の密度は低く、基礎生産はほとんどなされていない。地球の深海底は4000 mよりも深い場所が大部分であり、海底付近に溜まる沈殿物や、熱水噴出孔などから供給される物質を受け取ることは難しい。また、太陽光が到達出来ず光合成が出来ないため、植物は知られている限りでは存在しない[1]。
- ^ a b “Bathypelagic zone”. Layers of the ocean. National Weather Service. 2017年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月28日閲覧。
- ^ Morelle, Rebecca (2008年10月7日). “Deepest ever' living fish filmed”. BBC News. 2017年6月5日閲覧。
- 1 漸深層とは
- 2 漸深層の概要
漸深層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/27 16:25 UTC 版)
詳細は「漸深層」を参照 海面下1000メートルから3000メートル(4000メートルとされることもある)付近までの層を指す。この深さ以上では、太陽光は全く届かず、アンコウのような生物発光をする生物の光以外は光がない。海洋植物は見られず、多くの動物種はは上層から沈降してくるマリンスノー等のデトリタスや他の生物などを捕食する。この層にいる他の主な生物には、ダイオウイカなどのイカやジュウモンジダコなどがいる。
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漸深層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:32 UTC 版)
詳細は「漸深層」を参照 漸深層(水深1,000 - 3,000メートルは光の届かない暗黒の世界である。水温は2 - 5℃で安定している一方、生物が利用できる有機物の量は表層の5%にも満たず、深度とともに急速に減少していく。漸深層の遊泳性深海魚には、少なくとも200種が含まれる。種数の上ではチョウチンアンコウの仲間が優勢であり、ほかにはクジラウオ科(クジラウオ目)・セキトリイワシ科(ニギス目)やフウセンウナギ目の魚類およびオニハダカ属の一部が生息する。ソコダラとトカゲギス類はこの領域でも数の多い底生性深海魚で、ほかにはホラアナゴ科(ウナギ目)、アカグツ科(アンコウ目)などが分布する。
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