漸層法とは? わかりやすく解説

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ぜんそう‐ほう〔‐ハフ〕【漸層法】

読み方:ぜんそうほう

修辞法の一。語句重ねて用いることによって、徐々に詩や文章の意味強めていき、結論結末強調する方法クライマックス。→アンチクライマックス


漸層法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/29 09:57 UTC 版)

漸層法(ぜんそうほう、climax)とは、言葉・が順番に重要性を増すよう配列された修辞技法のこと。連続する節で言葉・句を繰り返す前辞反復と一緒に用いられることもある。

語源

ギリシャ語の「はしご」。

  • 長く続くものが3つある。信仰、希望、そして愛。しかし、もっとも大きいものは愛である。 - 『コリントの信徒への手紙一』より
  • 思うに、この結論に辿り着いたのは、国家のためでも、全人類のためでもなく、地球上の生命のためである。 - ジョージ・ワルド『A Generation in Search of a Future』

反漸層法

逆に、反漸層法下降漸層法anti-climax)は、語り手または作者が言おうとした考えが、高いところから(意図的であるなかれ)突然下降したものを言う。

  • 偉大なるダルハウジー、彼は戦の神、マー伯に使える中佐。

反漸層法は滑稽または風刺的な目的にのみ、故意に使われる。アンチテーゼの特徴を帯びていることが多い。

  • 死んで寄附しなさい、大学か猫に。

反漸層法と頓降法(Bathos)の区別は難しいが(事実、日本語の「漸降法」は両方にあてられる)、漸層法の相対語としては、反漸層法の方が明確である。

関連項目

参考文献


漸層法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:23 UTC 版)

修辞技法」の記事における「漸層法」の解説

詳細は「漸層法」を参照 同じ事柄に対して徐々に表現強めていく手法また、スケール徐々に縮めていく表現反漸層法と呼ぶことがある漸層法の用例 非常に強い揺れだった。部屋はすっかり散らかってしまった。扉が開かないので、窓をこじ開けて外に出てみたら思わず息を呑んだ周りの家という家が軒並み押しつぶされているのだ。心を落ち着かせ、よく見ると、遠方濛々と煙が立ち込めているではないか。この一連の文章は、あくまで、自身体験した大地震についての語りである。初め自分の家のことだけと思っていたところが、だんだんと被害の実態規模の大きさ目の当たりにしていく様を相手訴え仕組みになっている反漸層法の用例 世界トップアスリート集うオリンピック。その選手になるため鎬を削る全国猛者たち。そして、ここに無謀に大舞台夢見るちっぽけな男がいた。徐々に世界日本、そして一地方次第スケール縮んでいるのが分かる。この文章で別に男にケチを付けるつもりはなく、逆にサクセスストーリーとして読者期待感煽る表現となっている。これに落ち付けた場合漸降法後述)と区別されることがあるしかしながら反漸層法漸降法原義は同じ、Anticlimax《英》である。

※この「漸層法」の解説は、「修辞技法」の解説の一部です。
「漸層法」を含む「修辞技法」の記事については、「修辞技法」の概要を参照ください。

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