アイナメ科
アイナメ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 07:45 UTC 版)
アイナメ科 Hexagrammidae は5亜科5属12種を含み、すべて北部太平洋に分布する。多くの種類は沿岸で暮らし、卵を保護する習性がある。 頭部にトゲや突起はないが、眼の上に皮弁がある。鼻孔は1対のみ発達し、もう1対は欠くかごく小さい。背鰭は1つで、切れ込みをもつことがある。側線は1本あるいは5本。浮き袋をもたない。 アイナメ亜科 Hexagramminae アイナメ・クジメなど1属6種。頭部は鱗で覆われる。背鰭の切れ込みはほぼ中央部にあり、棘条部と軟条部の境界となっている。臀鰭に棘条はなく、尾鰭は丸みを帯びる。側線は1あるいは5本。アイナメ属 Hexagrammos ホッケ亜科 Pleurogramminae ホッケとキタノホッケのみ1属2種で構成され、いずれも重要な漁業対象種である。遊泳性が比較的強く、若魚は広範囲な回遊を行う。頭部の鱗は部分的で、背鰭の切れ込みはない。臀鰭に棘条をもたず、尾鰭は二又に分かれる。頭蓋骨に発達した突起をもつ。側線は5本。ホッケ属 Pleurogrammus Ophiodontinae 亜科 1属1種で、アラスカからメキシコ北部にかけて分布する食用種、リングコッド(O. elongatus)のみが所属する。体長1.5mに達する大型種で、他の魚類や甲殻類・イカなどを貪欲に捕食する。背鰭には深い切れ込みがあり、棘条部と軟条部を分かつ。臀鰭には3本の未分枝の鰭条がある。口が大きく、牙のような歯をもつ。頭部に鱗はなく、側線は1本。キンムツ属 Ophiodon Oxylebiinae 亜科 1属1種。背鰭の切れ込みは浅い。臀鰭には3本の発達した棘条をもち、2本目が最も長い。頭部は鱗に覆われ、側線は1本。Oxylebius 属 Zaniolepidinae 亜科 1属2種。背鰭の切れ込みは後方にあり、深い。背鰭の棘条は先頭の3本が発達し、特に2本目は著しく長い。側線は1本。Zaniolepis 属
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