本編 / MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-
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元大量殺人者で同性愛者である長身の女性・紅守黒湖は本来死刑になるはずだったが、死刑執行の無期延期を言い渡され、「国選処刑人」として活動するようになる。黒湖は相棒・屠桜ひな子と共に、凶悪犯罪者たちへの討伐を行っていく。 力の代償(第1話-第2話、全2話) 薬物漬けの元プロレスラーの“処刑”を依頼された黒湖。処刑対象は薬の作用により拳銃の弾丸すら効かない異様に強靭な肉体を得ており、自身の全盛期の幻覚を常に見ている有様で、殺戮の限りを尽くしていた。現場近くの薬物の流れを知るために柳岡会を訪れた黒湖は、会長から新型ドラッグ「夢中遊行」の存在を教えられる。 殺人Party(第4話-第10話、全7話) バニーガールの写真に惹かれ、とあるパーティーに参加した黒湖だったが、それは悪人の断罪を生きがいとする老人・悟兵衛の罠であった。屋敷に閉じ込められた犯罪者達が次々と罠の餌食になる中、黒湖は大学教授・コバルト=コンラッド、格闘家・桃山照美、スナイパー・朽葉怜子と共に屋敷からの脱出を目指す。 D・K〜ドメスティック・キラー〜(第12話-第17話、全6話) 人の顔の皮を剥ぐ殺人鬼、「仮面蒐集家」の犯行と思われる連続殺人事件が発生。黒湖は事件の最重要被疑者の娘である浅葱凛子を誘拐し、それを口実に被疑者との接触を図る。一方で、凛子の監視も兼ねて彼女と遊園地に訪れたひな子と八葉、浮菜であったが、目を離した隙に凛子を見失ってしまう。彼女を探す浮菜が目にしたもの、それは血塗れの刃物を持った凛子の姿だった。 薔薇色の牢獄(第19話-第26話、全8話) 辛い過去を持つ女性たちが集まり、世俗から離れて薔薇を育てて生活を営む教団「純潔の薔薇」。そこに入信した妹・那々美の救出を千代の友人・刈安纏衣から依頼された黒湖。救出のため教団に入信した黒湖だったが、男子禁制という規範と信者同士の伽によって本来の目的を忘れ、快楽に溺れてしまう。音信不通の黒湖に激怒した千代は教団へ乗り込むが、そこで彼女が出会ったのは洗脳され自らのことをハルフェティと名乗る黒湖だった。覚悟を決めた千代は、黒湖を取り戻すため教団にたったひとりで殴り込みをかける。 空と僕のあいだに(第28話-第33話、全6話) 雨の日に幼女が誘拐され、所持していた傘と長靴がなくなる絞殺事件が発生。犯人に結びつく証拠が雨に流され、頭を抱えた警察は黒湖に協力を依頼。調査を進める黒湖は、元「純潔の薔薇」幹部のテレサこと桃山鳴海と再会する。一方で、凶行を繰り返す犯人は、かつて出会った少女の面影を持つ少女・北上空に辿り着く。 SCHOOL DESTRUCTION(第35話-第41話、全7話) 私立まりも學園初等部に転入した凛子。すぐに空や観鈴と仲良くなり、日常を楽しむ凛子であったが、突如高等部の教室で謎の爆発が発生。警視庁の専門家として學園へ訪れた黒湖は浮菜の仕掛けたカメラのデータから事件の犯人を探すうちに、女子高生ふたりの逢瀬を目撃する。そして、黒湖が逢瀬を目撃した女子高生のうちのひとり・蘇芳皆子が事件の犯人として黒湖のもとへ自首してきた。 忘却の“桜”(第43話-第57話、全15話) 第二次世界大戦末期に結成された超過激組織「千仭の獅子」の幹部・緋垣刀吉郎が何者かの手引きにより刑務所から脱走。自らを「桜剪会」と名乗り、部下を用いて国会議員を惨殺、警察へ宣戦布告する。警察から緋垣の暗殺を依頼された黒湖は、地下格闘技のチャンピオン・錆浦蘭から得た情報と鳴海、皆子といったこれまでに出会った協力者の力を総動員して桜剪会のアジトを特定する。直後、警視庁で化学兵器を用いたテロが発生。黒湖、うらら、凛子、怜子、そしてひな子。それぞれがそれぞれの死力を尽くす、警視庁と桜剪会の全面戦争の火蓋が切られた。 白い流星(第59話-第62話、全4話) 無人島でバカンスを楽しむ黒湖とその仲間たち。そこに突然現れたのは黒湖と旧知の仲である女性科学者・トキワ サキと彼女を追ってきた巨大ロボットであった。ロボットの操縦者はサキの元同僚である帯刀進で、逆恨みから彼女を付け狙っていた。そして、サキと一緒にいた黒湖とその仲間たちもロボットの攻撃対象になってしまう。 THE DEEP ONE(第63話-第72話、全10話) 夏休みを利用して流々家水族館にやってきた全長7メートルの巨大イタチザメを見に行った黒湖たちであったが、そのイタチザメは水槽内で人間の左手を吐き出し、息絶えてしまう。ユリアがサメを解剖した結果、左手はサメに食いちぎられたものではなく何者かに刃物で切断されたものと判明。調査のために港町へ向かった黒湖とひな子は、サメを捕獲した少女・長月睡蓮と出会う。 剣聖(第74話-第86話、全13話) 街で買い物をする藍子と凛子。互いに距離を縮めていくふたりであったが、凛子が路地裏から発せられる血の匂いに気付く。路地裏に入ったふたりが目にしたのは斬殺された当代一、二を争う剣術家・佐々木遼太郎の遺体であった。事件現場の血が乾いていなかったことから犯人がまだ近くにいると推理した藍子は、現場から走り去る不審な人物を発見する。その人物は、かつて藍子のことを「お姉ちゃん」と慕っていた少女、宮本玄流であった。 死が2人を分かつまで(第87話-第98話、全12話) かつて黒湖が潜入した教団『純潔の薔薇』の最高幹部・ゴールドマリーの埋葬をやり直すこととなった鳴海だったが、彼女の死体は棺から忽然と消えてしまっていた。同時期に、体内に血がほとんど残っていない女性の遺体が発見される怪事件が発生。血痕を手がかりに下水道へ捜査に向かう警察だったが、捜査官の1人が謎の腕を目撃した後、行方不明になってしまう。そして、独自の捜査を進める鳴海もまた忽然と姿を消し、黒湖とうららは彼女を追って下水道へ捜査に向かう。一方、下水道で目を覚ました鳴海は自分と同じく拉致された女性たちと出会い、彼女らを襲う下水道の“化け物”と対峙する。しかし、“化け物”の正体は鳴海のよく知るある人物の成れの果てであった。 THE ENTERTAINER(第99話-第110話、全12話) 大勢の人々が四肢をロープで固定されてアドバルーンに吊るされる怪事件が発生。警察はその手口から、10年前に突如姿を消した催眠術を操る犯罪者「喜劇作家(コメディーライター)」が復活したのではないかと推察する。一方、流々家にて5年ぶりの復活公演を行ったバグジャースサーカスのナイフ使いが、講演後に同僚の団員の目にナイフを投擲する事件が発生。一見何の関係も無い2つの事件だったが、事件後に被害者の記憶が失われているという奇妙な共通点が存在していた。ひな子と凛子は黒湖の指示でバグジャースサーカスの控室へ潜入する。 針千本 / 魔弾の射手(第111話〜第120話、全10話) 柳岡会のヤクザ・鉄善八が出所し、千代の元に戻ってきた。同時刻、歩道橋にて男性が滅多刺しにされ死亡する事件が発生。現場に居合わせた玄流の助言により凶器を刺突剣と推理した警察は、暴力団同士の代理戦で鬼神の如き強さを誇った元フェンシング選手・千堂把月をマークする。千堂はかつて唯一倒せなかった相手であった善八に執着心を見せており、彼が自分目当てに柳岡会を襲撃することを善八は悟っていた。親分衆の会合で柳岡会が手薄になる中、残された千代を守るため善八は千堂と対峙する。
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