市民および関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 09:08 UTC 版)
ハンニバル・クエイサー (Hannibal Quasar) 声 - 秋元羊介 三番街自衛騎士団の団長。10代で代理契約戦争に参加して生き抜いた猛者として知られている。60歳以上になった現在でもその実力は健在である。人外と互角以上に渡り合り、(模擬戦とはいえ)セシリーやレジナルドら三番街自衛騎士団を1人で全滅させるなど、人間離れした強さを誇る。その戦歴から“大陸最強”と謳われる。 代理契約戦争の頃は根無し草の武芸者として戦場を渡り歩いていた。その後、独立交易都市の理念に共感して、その発展に力を尽くした。普段は三番街自衛騎士団をまとめているが、必要に応じて7つの自衛騎士団を統括する。 亡きリーザ・オークウッドの育ての親。そのため、容姿が似ているリサのことを気にかけている。 また、セシリーの父親・チェスターの同僚であり、彼にルーシーとの縁談を持ちかけた人物でもある。そのため、セシリーのことを何かと気にかけ心配している。 第5巻において、自ら憎まれ役を買って出て、ルークに「聖剣の鞘」について話した。 帝政列集国との最終決戦でルーク作の大太刀を用いて長年のライバルであるオーガスタスと一騎討ちで決着を付けようとしたが、オーガスタスの一騎討ちを無視した卑劣な策略で動きを封じられた所をシーグフリードにエヴァドニで切り付けられ、その黒炎に焼かれて全身の大火傷を負ったがそれでも生き残ってヴァルバニルとの決戦に臨んだ。 決戦後の海賊制圧戦においても自衛騎士団団長として一騎当千の活躍をし、終戦後はレジナルドに団長を譲り、自らは新大陸で初恋をした女性に告白するために新大陸へ渡った。そのまま戻ってこなかったため、告白は成功したと思われる。 漫画ではデフォルメでゴリラ顔になる。 ヒューゴー・ハウスマン (Hugo Housman) 声 - 井上和彦 独立交易都市の市長。市長は初代ハウスマンに敬意を表してファミリーネームを「ハウスマン」とする義務から、彼も「ハウスマン」と名乗る。 年齢は30代後半とのことだが、日頃の苦労が絶えないためか、実年齢より老けているという。人当たりの良い善人で、他者との会話の際には必ず、敬語や敬称を用いる。ただし、ルークのことだけは話し言葉は丁寧でも「ルーク」と呼び捨てにしており、第5巻において、ルークが初代ハウスマンの資料を求めてきたときに初めて「ルークくん」と呼ぶようになった。自衛騎士団にアリアの護衛を依頼、その後アリアの所有権を公費で買い取り、保管は騎士団(の団員のセシリー)に託している。 レジナルド・ドラモンド (Reginald Drummond) 声 - 田坂秀樹 セシリーの同僚。女性でまた魔剣を使うセシリーに対し、皮肉を浴びせることが多いが実力は認めている。都市が帝政列集国に侵攻された際には非礼を詫び和解した。 模擬戦の結果により副団長に任命される。任命したハンニバル曰く、「優秀だが、口うるさい部下」と評した。 都市と市民を守るという自衛騎士団の職務には実直かつ誠実に取り組んでいる。しかし、他人の心情に疎い面があり、発言をパティに注意されることも。 帝政列集国との最終決戦の前にパティに求婚し、婚約者同士となった。 ハンニバルから団長を譲られた後はしばらく団長を務めたが、ヒューゴーの引退を機に市長戦に当選。ハウスマンの名を受け継ぎ、聖剣の刀鍛冶であるリサを全面的に支援することを約束した。 パティ・ボルドウィン (Patty Baldwin) 声 - 結本ミチル セシリーの同僚であり友人。本当は、セシリーよりも年上であり、都市公務員になったのもセシリーより前だった。面倒見がよく、セシリーにダンスの基本や治療用の祈祷契約を教えた。また、セシリーとルークの仲を応援しており、ルークからはよく思われていない。 都市公務員で事務作業をメインとしている。非戦闘員であるが、有事の際には後方支援を担当する。 たびたびセシリーに突っかかるレジナルドを諫めるが、その分、レジナルドのよき理解者で何かと気にかけている。 大陸の動向については詳しい話を聞かされておらず、リサの正体が悪魔だということも知らない。 後にレジナルドと結婚し、彼との間には多くの子が産まれ、その子孫達は交易都市の行政に従事していくことになる。 スタンレイ・ゴールドバーグ (Stanley Goldberg) 二番街自衛騎士団の団長を務める初老の男性。第3巻より登場する。ハンニバルとは逆に小柄な体格で戦闘では主に祈祷契約による遠距離攻撃を担当する。 ハーヴェイ・ブレッシン (Harvey Blethyn) 一番街自衛騎士団の団長を務める男性。第4巻で軍国へ遠征することになったセシリーたちに同行した。軍国における有事に際して、ハンニバルやスタンレイのような未知の人外と戦う勇気はあまり持っていない。しかし都市の代表役として、軍国との交渉や首を突っ込もうとするセシリーを諫めるなどはしている。 フィオ・アトキンス (Fio Atkins) 声 - 升望 キャンベル家の使用人。27歳。両親亡き後もキャンベル家に仕える。フィオ曰く、家訓は「働かざる者 死ネ」。 セシリーの事は主従というよりは姉妹といった関係。主人であるセシリーに家事を手伝わせたり、来客用のワインをコソコソと飲んでいたりなど、あまり使用人らしくない言動をとることが多いが、キャンベル家に仕えていることは誇りにしている。 ルークに対して、セシリーとの仲を追及したことがあるため、ルークからはあまりよく思われていない。 12巻において、セシリーとルークの結婚式の衣装をつくっていた。 その後もキャンベル家に仕え、メイという子が産まれ、その子もアトキンス家の者としてキャンベル家に仕えた。 ルーシー・キャンベル (Lucy Cambell) 声 - 折笠愛 40歳?セシリーの母親。旧姓は「ハーグリーヴス」。身体が弱く、床に伏せがち。無茶をしがちなセシリーのことを気にかけている。なお、容姿の面と頑固さは娘のセシリーにしっかりと受け継がれている。 夫のチェスターとは、お互い望まない見合いで出会ったが、そのまま付き合いを始めるようになった。そして、「聖剣の鞘」の宿命に思い悩むチェスターを説き伏せ結婚。セシリーを産む。 娘への想いからキャンベル家に課せられた役割を隠していたが、セシリーに「聖剣の鞘」について問い詰められ、セシリーの父の死の真相とともに打ち明けた。 ルークの父親・バジルとも面識があったよう。ルークのことに関しては、セシリー本人から相談を受けるまでは、セシリーの恋人だと認識していたが、ルークとの関係に思い悩むセシリーに自分と夫の馴れ初めを話し、セシリーの背中を押した。 バジル・エインズワース (Basil Ainsworth) 故人。ルークの父親。腕のよい鍛冶師だったが、3年前にリーザと同様ヴァルバニルに殺された。 「鍛冶師たる者、武器の扱いにも精通していなければならない」との理念から、鍛冶師でありながら自身も剣術に長けており、鍛冶技術だけでなく剣術をも息子のルークに仕込んだ。セシリーの父親・チェスターとは、旧知の仲だったらしい。 初代ハウスマン (Housman) 故人。独立交易都市の都市の基礎を作った人物。ヴァルバニルに関する研究の一環として悪魔契約の研究を行っていた際、偶然から祈祷契約を発見した。また、その研究を通して大陸史を解き明かすことにも貢献しており、ヴァルバニルの封印にも関わっている。 キャンベル家に「聖剣の鞘」という役割を与えた張本人。悪魔契約契約の研究のため人為的に悪魔を作り出すなど狂人的な面を持っており、悪魔と人間の交配実験など非人道的な実験を繰り返していた。 「封印強化遠征」の際、ヴァルバニルの手足にやられて死亡したようだが、実際のところ不明。 チェスター・キャンベル(Chester Cambell) 故人。セシリーの父親。元自衛騎士団三番街の騎士でハンニバルの同僚。3ヶ月前に亡くなっている。 ルーシーとはお互い望まない見合いで出会ったが、そのまま付き合いを始めるようになった。「聖剣の鞘」としての役割を知っていたため、求婚は断っていたが、ルーシーに説得され結婚。セシリーを授かった後、「封印強化遠征」にて、「聖剣の鞘」としての役割を果たすために悪魔契約を行うが、失敗して内臓の大部分を食われるだけに終わり、その後遺症が原因で命を落とした。 ジャック・ストラダー (Jack Stradar) 声 - 梁田清之 左手の小指・薬指・中指が欠けた浮浪者の男。 迫害を受けて都市で暴れるが、セシリーとルークにより止められる。後に、黒衣の男に利用され、悪魔契約、魔剣・アリアの奪取を行うも、ルークの助力によりアリアを取り戻したセシリーによって倒された。その後、風化する中で、セシリーの言葉にアリアを通じて答えた。 ヒルダ・キャヴェンディッシュ (Hilda Cavendish) #群集列国を参照。 ヘイゼル・キンバリー (Hazel Kimbaly) 15歳。セシリーの後輩。帝政列集国による都市襲撃後、セシリーに憧れ自営騎士団に入団、三番街に配属される。 元気と腕っぷしの強さが取り柄。左利き。セシリーのことを憧れの人として、思い慕っている。 酒場の娘だが、飲み比べで酔いつぶれてしまうほど酒には弱い。 ミルドレッド・エインズワース ルークの母親。若い頃は傭兵であったが腕は未熟で、ある時バジルに助けられたことからバジルに勝つために腕を磨き、初めて勝った時にそのままプロポーズして結婚。ルークが生まれてすぐに交易船の護衛を引き受けるが、その船が海難事故で難破。漂流して新大陸に流れ着き、そのまま帰る方角もわからなかったためにそのまま新大陸での生活を余儀なくされる。ヴァルバニル決戦後、こちらの大陸への航路が見つかり、その大陸からの依頼で大陸間交易の交渉及び、海賊への警告のために軍国のとある港へ帰り着き、そこで偶然セシリーと出会い息子とも再会を果たした。 コーネリアス・キャンベル セシリーとルークの第一子で長男。顔立ちはセシリー似。当初は「キャンベル」「エインズワース」どちらの性でも選べるよう、キャンベル性で名付けたが、彼は偉大な母親に憧れ、母を追って三番街自衛騎士団に入団した。妹のロレッタには「真面目に鍛錬に打ち込め」と言って「真面目すぎる」といつも喧嘩ばかりだが、それはロレッタが打った刀で都市を守ると言う夢からロレッタの腕を磨かせたいためである。その後、目覚しい成長を見せて三番街自衛騎士団の副団長に任命され、母の背中を守り、共に海賊制圧戦を戦い抜いた。 ロレッタ・エインズワース セシリーとルークの第二子で長女。顔立ちはルーク似。「末恐ろしい」が口癖。本当は騎士団に入りたかったが、兄が先に騎士団に入ったため、また、リサのために仕方なく刀鍛冶の道に進む。その後も本気で鍛冶に打ち込むことが出来なかったが、リサから「とっても強い最強の刀鍛冶」になることを提案され、リサの強さを目の当たりにして「最強の刀鍛冶」を目指して本格的に刀鍛冶に打ち込むようになる。その後、母のために刀を一振り打っている。 リディア コーネリアスが十五歳の頃、遠征先の群集列国で保護した孤児の少女。しばらくキャンベル家で保護され、その間はコーネリアスにべったりだった。彼女の里親が見つかってから十年以上、コーネリアスに交際を申し込み続け、やがてコーネリアスは彼女に陥落することになる。 デューク・エインズワース ヴァルバニル封印から300年後のセシリーとルークの子孫。アリスの双子の弟で、姉と共にリサに師事している。アリアを助け出した後、リサに年の差も種族の差も、そしてリサの死期が近い事も承知の上で結婚を申し込んだ。 アリス・エインズワース ヴァルバニル封印から300年後のセシリーとルークの子孫。デュークの双子の姉で、弟と共にリサに師事している。
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