市民との協働・ソフト施策の拡充
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「帯広市図書館」の記事における「市民との協働・ソフト施策の拡充」の解説
新館建設の議論と並行して図書館ボランティアを育てる取り組みも進められた。2000年10月にボランティア活動の意識調査を実施、2001年にはシンポジウムやボランティアを育成する講習会などが開催され、2002年11月にボランティア団体「帯広図書館友の会」が設立された。 新館への移転とあわせて読み聞かせや読み手養成講座、各種展示会といったイベントの開催、ビジネス支援事業などのソフト面の充実も進められた。2004年(平成16年)からは十勝管内の公立図書館と帯広畜産大学、帯広大谷短期大学が参加した広域個人貸出事業も始まった。新館移転後の来館者数は市が2001年に立てた「新帯広市図書館基本計画」の推計年間来館者数を大きく上回り、利用者数、貸出点数、市民一人あたりの年間貸出冊数がいずれも移転前より増加した。 他機関との連携も進められ、2006年には帯広畜産大学附属図書館内に帯広市図書館の資料を置く地域図書コーナーが開設されたほか、両図書館の連携事業として小学生向けの調べ学習事業が始まった。さらに、2008年(平成18年)にはおびひろ動物園、帯広百年記念館、帯広市児童会館との間で共通のテーマを設定して催し物を行う「4館連携事業」が始まった。 子どもたちの読書活動を促進する活動も拡充され、「絵本との出会い事業」(ブックスタート)を2003年(平成15年)に試行し、翌年から本格実施が始まった。2007年(平成19年)1月に市内の小中学校を対象とした図書のセット貸出事業「ぶっくーる便」が始まり、同年2月に学校図書館の改善を目的とした学校図書館支援事業(学校図書館クリニック)第1号が実施された。その後もセット貸出事業の内容や対象者が拡充されたほか、2010年(平成22年)1月に中高生向けに推薦図書をまとめたブックリスト「ぶっく・なび」を発行し、市内の中学生全員ならびに各高校の図書室に配布された。2012年(平成24年)には「幅広い年齢を対象に読書活動の機会充実を図っている、学校での読書活動支援にも積極的に取り組んでいる」などの推薦理由で、「子どもの読書活動優秀実践図書館」として文部科学大臣表彰を受賞している。
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