島原編の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:22 UTC 版)
「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の記事における「島原編の人物」の解説
武藤翔伍(むとう しょうご)/天草翔伍(あまくさ しょうご) 声 - 井上純一、少年時代:矢島晶子 長崎・島原で天草四郎の生まれ変わりとして崇拝されている謎の剣士。島原に神の国を建設するため明治政府に反旗を翻す。隠れキリシタンの武士の息子として生まれ、迫害から両親を殺害される。今も残る虐げられるキリシタンと病弱な妹を守るため、小夜と共に叔父の仁志田兵衛に連れられて大陸へ渡った後に兵衛から飛天御剣流を学び、14歳で超神速を会得。そして帰国し、自ら神となり人々を導くことを決意する。彼の「天まで高められた」飛天御剣流の剣技の数々は、人間のレベルを遥かに越えており、九頭龍閃と飛天御剣流奥義・天翔龍閃をも会得している。飛天御剣流で初めて、開祖の編み出した技以外に新たな技「雷龍閃」を編み出す。他にも、天文学・気象学・医学・人相学など数々の学問を究めた天才。これらを複合し、魔術とも思しき驚異的な力と、圧倒的なカリスマで人心を掌握した。西南戦争の翌年、帝国陸軍と全面戦争を起こすも、銃撃により傷を負う。乾坤一擲の気概で剣心との一騎討ちに応じるが、彼の奥義の前に遂に敗れ、降伏する。そして、日本政府から国外追放の身になり彼を慕う人々と共にオランダへ移住。それ以降は本来の名前である「武藤翔伍」を名乗るようになる。その後の消息は不明である。技 雷龍閃(らいりゅうせん) 月明かりを刀で反射させ、光と剣気を同時に敵の眼に叩きこむことで、食らった者を気絶させる。しかし本来の雷龍閃は月明かりではなく稲妻の光を利用する。 稲妻の閃光を刀で収束し、光と剣気を敵に拡散する。これを受けると全視力を奪われ盲目となる。ただし翔伍の剣気を超える剣気を持つことで視力を回復することができる。剣心も雷龍閃を受け視力を失くしたが、天草翔伍との最後の戦いで彼を超えたため視力を回復した。 マグダリア小夜(マグダリア さよ) 声 - 笠原弘子 労咳を患う翔伍の妹。清楚で強かな、美しい女性。敬虔なキリシタンであり、普段から洗礼名である「マグダリア」で通している。束の間の平和な日々にベートーヴェン作曲の「月光」を披露したこともある。労咳が悪化し左之助に連れられ、医者であるエルステンの所まで向かう。その後、馬車に乗った彼に会い、病院に行くよう言われるが自らの命よりも軍隊の攻撃を受ける民衆の下に向かうよう懇願する。しかし計画の失敗を恐れた山東の銃撃でエルステンを庇い命を落としてしまう。その間際、兄に宛てた手紙を左之助に託す。左之助とは少し接近したような微妙な関係であった(彼女の本名「小夜」を知っていたのは両親、翔伍の他には左之助のみである)。なお、一部「天草小夜」と表記されているが、彼女が自らを「天草」と名乗ることは一切ない。 仁志田兵衛(にしだ ひょうえ) 声 - 幹本雄之 翔伍の母方の叔父で、十三代目比古清十郎の兄弟子に当たる人物(ただし面識は無い)。かつて、天翔龍閃の伝授の際に失敗し、先代比古清十郎の九頭龍閃を受けて滝壺に消えたが、奇跡的に一命を取り留めていた。彼もキリシタンで、翔伍・小夜と大陸の街に移住後、翔伍に飛天御剣流を伝授した。だが帰国した折、彼が政府に反旗を翻すことを戒めた際に雷龍閃で両目の視力を奪われる。その後、翔伍の政府への翻意を伝えるため比古清十郎に手紙を出す。小夜同様、労咳を患っており、剣心に翔伍を止めるよう頼みその生涯を閉じる。 エルステン 声 - 仲木隆司 幕末、長州滞在中に暴漢に襲われそうになった所を剣心に助けられたオランダ人医師。現在はオランダ領事をしている。島原で騒乱が起こるという噂を憂慮しており、剣心に事実を確かめるよう要請した。騒乱が起きたことが明らかになった時には現地に向かった。その際、労咳で苦しむ小夜と遭遇。自分の命よりもキリシタンの民衆を助けることを頼んだ小夜の勇気を生涯忘れないと誓い、軍隊の虐殺を何とか阻止しようとする。その後、降伏した翔伍たちの身柄を預かり、オランダへと連れ帰った。 傀王(かいおう) 声 - 中村秀利 翔伍の下で宣教師として教化活動をしている人物。武器として三又の槍を使用する。大陸からやって来た翔伍を島原に迎える。しかし、その内心で翔伍を殉教者として抹殺し信徒を団結させ、指導者になること、さらには欧米列強と結び明治政府を弱体化させ、日本を列強の植民地化し、自身がその植民地の王として君臨することを画策していた。それは母が隠れキリシタンであり、そのために日本から追われ、大陸で傀王を産んだ直後死亡、傀王は自身や母を抹消した日本という国に復讐するためだった。最期は庄三が左之助から渡された炸裂弾の直撃で死亡する。 名前の由来は北斗の拳の第1の羅将カイオウから。[要出典] ロレンゾ庄三(ロレンゾ しょうぞう) 声 - 郷田ほづみ 幼い頃大陸の町で暴漢に襲われていた所を翔伍に命を救われ、以後兄妹に付き従っている青年。「火龍」という技を使う。地下洞窟で傀王の企みを知り、左之助に小夜を託し翔伍にそれを伝えるために聖霊の丘に向かうがその途中、裏切った傀王の脱出を目撃、攻撃を仕掛けるが返り討ちに遭う。その後、小夜の教えを破り、炸裂弾で傀王を殺害する。小夜の墓参りの後は左之助に生涯殺人を犯したことを償い続ける旨を語り、翔伍に従いオランダへ向かう。火龍(かりゅう) 空気を拳圧で切り裂き、それにより攻撃する技。左之助も試してみたところ使えることがわかった。 ガスパル源左衛門(ガスパル げんざえもん) 声 - 森訓久 翔伍を信奉する信者。戦闘時は右腕に取り付けた分銅を駆使する他、専用の笛で狂犬たちを操る。傀王から剣心を悪魔と思い込まされ、地底で数十頭の狂犬と共に襲撃するが、戦闘の最中に笛が壊れたことで逆に狂犬たちに傷付けられ、手当てされる。最後は翔伍たちと共にオランダへと渡った。その際、剣心も勧誘した。 ミゲル羅門(ミゲル らもん) 声 - 家村幸成 傀王配下。覆面に骸骨模様の服を着た男。鉄線と刀を武器とする。夜間、軍隊の到着を目撃していた剣心を崖上から鉄線で襲撃。助けに入った操の貫殺飛苦無をも弾き落とし、剣心を殺害しようとするが体を入れ替えられ、崖から落ちるのをもがく間に剣心の剣撃を受け、敗れる。その後の詳細は不明。 ヤコブ八蔵(ヤコブ はちぞう) 声 - 松村武 傀王配下。サングラスをかけた初老の男。傀王と共に脱出しようとするが、炸裂弾に巻き込まれ黒焦げになる。 山東省弐(さんとう しょうに) 声 - 大倉正章 エルステンの秘書であるが、傀王に通じていた坊主頭の男。剣心には初対面時から警戒されていた。エルステンが小夜と遭遇した時、計画の失敗を恐れエルステンを銃撃するが小夜が庇ったため失敗。最後は激昂した左之助に倒された。 武藤時禎(むとう ときさだ) 声 - 大塚芳忠 翔伍・小夜の父親。隠れキリシタンで、子供たちを「神のように強くなれ」と励ましていた。キリスト教信仰を行ったため殺害される。 鶴世(つるよ) 声 - 高島雅羅 翔伍・小夜の母親で、兵衛の姉。キリスト教信仰のため殺害される。これが「聖霊の日」の起源となる。なお、鶴世は労咳を患っていた。 時次(ときじ)、元太(げんた)、サクラ、ユキ 声 - 大谷育江、又村奈緒美、こおろぎさとみ、川田妙子 翔伍を慕い敬う子供たち。 グエル 声 - 鶴岡聡 オランダ領事館にいた怪しい男。左之助より頭一つ分大きい。傀王から地下に閉じ込めてある小夜たちの止めを刺すよう言われてやってきた。棘付き鉄球で左之助たちを追い詰めるが、操・弥彦の連携攻撃に敗れた。 クリス 声 - 金丸淳一 グエルと共にオランダ領事館にいた金髪の男。小夜のメダリオを傀王に届けた。山東と共に現地へ向かっていたが、小夜たちと遭遇したため計画の失敗を恐れた山東がエルステンを銃撃、小夜が庇ったため、山東は左之助に倒される。直後、左之助に挑むも倒される。 松(まつ) 声 - 赤土眞弓 翔伍の処方した薬で病気が完治に向かった老婆。 梅(うめ) 声 - 又村奈緒美 蜂起の時、剣心に敗れた翔伍に「これからも導いて下され」と懇願した老婆。 葛西(かさい) 声 - 大黒和広 翔伍に二番目に殺された金持ち。蒼紫に護衛を依頼するが断られる。幕末の頃は最初に殺された男と白石らと共にキリシタン弾圧の急先鋒であった。また、白石と共に時禎の殺害時にその姿を確認できる。 白石(しろいし) 声 - 志賀克也 翔伍に三番目に殺された警察署長。張に護衛を頼むが、翔伍が予言した皆既日食の混乱の中で殺害される。幕末の頃は、最初に殺された男と葛西らと共にキリシタン弾圧の急先鋒であった。翔伍の目の前で時禎を槍で貫通し殺害した。 陸軍隊長 声 - 金子はりい 翔伍たちを迎え撃つべく長崎に送り込まれた帝国陸軍を率いる隊長。戦いを止めるようにとの操の訴えにも「翔伍らの野望を打ち砕くため」と主張し耳を貸さなかった。 小隊長 声 - 松尾銀三 翔伍たちを迎え撃つべく送り込まれた帝国陸軍の小隊長。 長崎県令(ながさきけんれい) 声 - 田中完 軍隊の隊長と一緒にいた眼鏡の男。
※この「島原編の人物」の解説は、「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の解説の一部です。
「島原編の人物」を含む「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の記事については、「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の概要を参照ください。
- 島原編の人物のページへのリンク