マリア様がみてる
(山百合会 から転送)
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『マリア様がみてる』(マリアさまがみてる)は、今野緒雪による少女小説(ライトノベル)。また、続刊を含むシリーズの名称。およびそれらを原作としたメディアミックス作品の総称(後述)。イラストはひびき玲音。東京都武蔵野の丘の上にあるという「私立リリアン女学園高等部」を主な舞台とした青春学園小説。同高等部の特徴である「スール」制度と、生徒会である「山百合会」(やまゆりかい)を軸に物語が展開される。略称は「マリみて」[3]。
- 1 マリア様がみてるとは
- 2 マリア様がみてるの概要
山百合会
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リリアン女学園高等部生徒会の名称。当然ながら高等部の全生徒が山百合会会員であり、役員のみを指す呼称ではない。選挙で選ばれる役員は紅、白、黄の3人の薔薇さまだけだが、3人だけでは手が足りないため、手伝いとして妹である薔薇のつぼみ、さらには薔薇のつぼみの妹が常時働いている。それでも人手不足のときは、メンバーがクラスメイトや友人などに手伝いを頼むこともある。また、次期幹部候補となる優秀な生徒を薔薇のつぼみもしくは薔薇のつぼみの妹とするため意図的に手伝いをさせ、スールとなるよう画策することもある。 アニメでは第1期・第2期(どちらもテレビアニメ)の製作委員会の名称にもなっており、第3期(OVA)では「山百合会2」、第4期(テレビアニメ)では「山百合会3」となっている。 薔薇の館 山百合会本部として使われている建物の通称。高等部校舎の中庭にあり、木造2階建て(アニメでは洋風の下見板張りの建物で、階段室の窓に薔薇を模したステンドグラスが飾られている)。1階には受付にもなる玄関ホールと物置として使われている1室があり、2階には実際の執務に使われる大部屋1室だけがある。電気・水道設備はあるが老朽化が激しく、階段の軋みや冬場の水道凍結などの問題もある。電気ポットでお湯を沸かしてのお茶会シーンが度々登場するが、お茶やお茶菓子は生徒会予算ではなく有志からの持込で賄っているのが内実である。しかし、校舎から離れて建つ独特のたたずまいと、常駐している薔薇さまたちの高貴なイメージから、縁のない生徒たちにはいささか近寄りがたいところであるらしい。最初の訪問では祐巳も随分緊張していた(1巻)。その後は各種イベントに使われたこともあって、一般生徒との垣根も多少は低くなっている様子である。 薔薇さま 山百合会役員(生徒会長)であり、リリアン女学園高等部を代表する、3人の生徒のこと。生徒会長・副会長・書記・会計といった役職・役割を、同等に分担して受け持つとされている。薔薇さまは、3学期に行われる生徒会役員選挙で選出される。 3人の薔薇さまは、各々、紅白黄の3色で呼び分けられる。また、薔薇さまは、「ロサ」に始まる別名(称号)を持つ。これは、それぞれ赤・白・黄色の花を咲かせる代表的な原種のバラの学名で、この名で呼びかける際には「さま」を付けない。なお、色の違いによる上下関係などは作中特には見られない。 紅薔薇さま(ロサ・キネンシス) 白薔薇さま(ロサ・ギガンティア) 黄薔薇さま(ロサ・フェティダ) 薔薇のつぼみ 薔薇さまの「妹」にあたる下級生を指す称号。次期薔薇さま候補として、「姉」にあたる薔薇さまの名に、つぼみの意味のフランス語「アン・ブゥトン (en bouton) 」をつけて呼ばれる。 紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン) 白薔薇のつぼみ(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン) 黄薔薇のつぼみ(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン) 薔薇のつぼみの妹 薔薇のつぼみの「妹」にあたる下級生。「姉」にあたる薔薇のつぼみの名に、妹の意味の「プティ・スール」をつけて呼ばれる。 紅薔薇のつぼみの妹(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スール) 白薔薇のつぼみの妹(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン プティ・スール) 黄薔薇のつぼみの妹(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン プティ・スール) 山百合会幹部 山百合会の中心人物たちのこと。「薔薇の館の住人」とも呼ばれる。概ね、全ての「薔薇さま」、「薔薇のつぼみ」および「薔薇のつぼみの妹」をまとめて指す際に使われているが、時折「薔薇さま」だけを指している場面もある。 生徒会役員選挙 次年度の生徒会役員、すなわち「薔薇さま」を選出する選挙。毎年1月の最終土曜日に1・2年生(卒業間近の3年生は除外)による投票が行われる。投票日の3日前には、候補者たちによる立会演説会が実施される。通常、現任の薔薇さまと共に生徒会活動を経験した「薔薇のつぼみ」(薔薇さまの妹)が次期薔薇さまに繰り上がる。このため、つぼみの他に候補者が出ることは稀で、多くの場合は薔薇のつぼみ3人への信任投票となる。 ヴァレンタインデー次期薔薇さまのお宝探し大会 新聞部主催。新聞部が半ば強引に始めた行事。以後、ヴァレンタイデーの恒例行事となる。アン・ブゥトンが校内に隠した紅・白・黄のカードを制限時間内(1時間)に探し当てた生徒に、探し当てたカードとアン・ブゥトンとの半日デート権が与えられる。なお、参加賞として、一口サイズのチョコがもらえる。第1回当選者と隠し場所及びデート場所紅:なし、温室のロサ・キネンシスの根元 白:蟹名静、委員会ボード 黄:田沼ちさと、図書館の中、映画館及び公園 第2回当選者と隠し場所及びデート場所紅:松平瞳子、祐巳が座っていた椅子の座布団の上、山の麓の松平病院 白:なし・井川亜実(不在者票・最も近い予想を立てた)、職員用駐車場の(青田先生の)車の下、薔薇の館会議室(千保、蔦子、笙子が合流) 黄:田沼ちさと、職員室の外壁、前回と同じコース及び動物園
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