あんぜんほしょう‐りじかい〔アンゼンホシヤウリジクワイ〕【安全保障理事会】
安全保障理事会(あんぜんほしょうりじかい)
国際社会の平和と安全の維持を目的として、国際連合 (国連) の軍事活動を担当し、各地の紛争に介入して解決策を勧告したり、PKO (平和維持活動) や経済制裁を発動したりする。
安全保障理事会(安保理)は、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5ヶ国が常任理事国となり、さらに国連総会で選出される10ヶ国の非常任理事国が加わって、合わせて15ヶ国で構成される。常任理事国については、メンバーを入れ替えることはないが、非常任理事国は2年の任期で交代する。
新しい加盟国の勧告、加盟国の権利停止や除名、強制措置などの事項は、すべての常任理事国を含む9ヶ国以上の賛成によって議決が行われる。すなわち、常任理事国には拒否権が認められていて、1ヶ国でも反対に回ると議決ができない。
1995年の国連創設50周年を機に安保理の改革論議が本格化し、拒否権の見直しや、常任理事国と非常任理事国の枠を拡大する構想などが出ている。
(2001.05.09更新)
安全保障理事会
国際連合安全保障理事会
(安全保障理事会 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 15:04 UTC 版)
国際連合安全保障理事会(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかい、英語: United Nations Security Council、UNSC)は、国際連合の主要機関の1つ。世界の平和と安全の維持に主要な責任を負っており、国際連合の6つの主要機関の中で最も大きな権限を持ち、法的に国連加盟国に拘束力を持つ決議を行うことができる、事実上の最高意思決定機関である。
注釈
出典
- ^ a b “Security Council Presidency” (英語). 国際連合. 2024年4月2日閲覧。
- ^ “安保理(あんぽり)の意味”. goo国語辞書. 2020年10月20日閲覧。
- ^ Weiss, Thomas G. The Illusion of UN Security Council Reform (PDF) , Washington Quarterly, Autumn 2003
- ^ “安全保障理事会”. 2021年2月20日閲覧。
- ^ 高橋洋一 (2022年3月18日). “国連安保理、常任理事国からロシアを外すだけでは不十分…改革に限界も G7中心の〝世界平和〟体制を”. 夕刊フジ 2022年7月14日閲覧。
- ^ 我が国の過去の選挙結果 (PDF) - 外務省
- ^ “日本の国連安保理非常任理事国への選出について(外務大臣談話)”. Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2022年6月9日閲覧。
- ^ a b “日本、問われる外交手腕 12回目の非常任理事国―国連安保理改選”. 時事通信社 (2022年6月10日). 2022年6月10日閲覧。
- ^ a b “日本が国連安保理の非常任理事国に当選 加盟国中最多の12回目”. 日本放送協会 (2022年6月10日). 2022年6月10日閲覧。
- ^ “サウジ、安保理非常任理事国を辞退”. 日本経済新聞. (2013年10月18日) 2013年10月20日閲覧。
- ^ “サウジアラビア:国連安保理「非常任」辞退 「二重基準」を批判”. 毎日新聞. (2013年10月19日). オリジナルの2013年10月20日時点におけるアーカイブ。 2022年6月10日閲覧。
- ^ “サウジアラビア、安保理の非常任理事国ポストを辞退”. 朝日新聞. (2013年10月19日). オリジナルの2013年10月19日時点におけるアーカイブ。 2022年6月10日閲覧。
- ^ “非常任理事国にヨルダン サウジ辞退を受け選出”. 朝日新聞. (2013年12月7日). オリジナルの2013年12月7日時点におけるアーカイブ。 2022年6月10日閲覧。
- 1 国際連合安全保障理事会とは
- 2 国際連合安全保障理事会の概要
- 3 特徴
- 4 現在の首脳
- 5 決議
- 6 常任理事国改革
安全保障理事会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 10:09 UTC 版)
「ラテンアメリカ・カリブ海グループ」の記事における「安全保障理事会」の解説
ラテンアメリカ・カリブ海グループは、安全保障理事会に非常任2議席を保有している。ラテンアメリカ・カリブ海グループの現在の安保理理事国は以下の通りである。 国任期 メキシコ 2021年1月1日 – 2022年12月31日 セントビンセント・グレナディーン 2020年1月1日 – 2021年12月31日
※この「安全保障理事会」の解説は、「ラテンアメリカ・カリブ海グループ」の解説の一部です。
「安全保障理事会」を含む「ラテンアメリカ・カリブ海グループ」の記事については、「ラテンアメリカ・カリブ海グループ」の概要を参照ください。
安全保障理事会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 15:16 UTC 版)
アフリカグループは、安全保障理事会に非常任3議席を保有している。アフリカの現在の安保理理事国は以下の通りである。 国任期 ケニア 2021年1月1日 — 2022年12月31日 ニジェール 2020年1月1日 — 2021年12月31日 チュニジア 2020年1月1日 — 2021年12月31日
※この「安全保障理事会」の解説は、「アフリカグループ」の解説の一部です。
「安全保障理事会」を含む「アフリカグループ」の記事については、「アフリカグループ」の概要を参照ください。
安全保障理事会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 05:47 UTC 版)
「西ヨーロッパ・その他グループ」の記事における「安全保障理事会」の解説
西ヨーロッパ・その他グループは、安全保障理事会に非常任2議席、常任3議席(イギリス、フランス、アメリカ)を保有している。西ヨーロッパ・その他グループの現在の安保理理事国は以下の通りである。 国任期 フランス (常任) アメリカ合衆国 (常任) グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国 (常任) アイルランド 2021年1月1日 – 2022年12月31日 ノルウェー 2021年1月1日 – 2022年12月31日
※この「安全保障理事会」の解説は、「西ヨーロッパ・その他グループ」の解説の一部です。
「安全保障理事会」を含む「西ヨーロッパ・その他グループ」の記事については、「西ヨーロッパ・その他グループ」の概要を参照ください。
安全保障理事会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 03:11 UTC 版)
「東ヨーロッパグループ」の記事における「安全保障理事会」の解説
東ヨーロッパグループは、安全保障理事会に非常任1議席、常任1議席(ロシア連邦)を保有している。東ヨーロッパグループの現在の安保理理事国は以下の通りである。 国任期 ロシア連邦 (常任) エストニア 2020年1月1日 – 2021年12月31日
※この「安全保障理事会」の解説は、「東ヨーロッパグループ」の解説の一部です。
「安全保障理事会」を含む「東ヨーロッパグループ」の記事については、「東ヨーロッパグループ」の概要を参照ください。
安全保障理事会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 18:58 UTC 版)
「アジア太平洋グループ」の記事における「安全保障理事会」の解説
アジア太平洋グループは、安全保障理事会に非常任2議席、常任1議席(中国)の合計3議席を保有している。アジア太平洋グループの現在の安保理理事国は以下の通りである。 国任期 中国 (常任) インド 2021年1月1日 – 2022年12月31日 ベトナム 2020年1月1日 – 2021年12月31日
※この「安全保障理事会」の解説は、「アジア太平洋グループ」の解説の一部です。
「安全保障理事会」を含む「アジア太平洋グループ」の記事については、「アジア太平洋グループ」の概要を参照ください。
安全保障理事会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:47 UTC 版)
安全保障理事会(安保理)は、国連において国際の平和と安全に主要な責任を負う機関である。15か国で構成され、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ロシア連邦(1991年まではソ連)、中華人民共和国(1971年までは中華民国)の5か国が常任理事国、それ以外の10か国は総会で2年の任期で選ばれる非常任理事国である。 各理事国は1票を有し、手続事項に関する決定は15理事国のうち少なくとも9理事国の賛成投票によって行われるが、実質事項に関する決定は、5常任理事国の同意投票を含む9理事国の賛成投票によって行われる(国連憲章27条)。すなわち、常任理事国の1か国でも反対投票を投じれば決議は否決されるため、常任理事国は拒否権を有していることになる。常任理事国の拒否権行使により、安全保障理事会は国際社会の平和の維持や回復のためには機能していない。すべての国連加盟国は、安保理の決定を受諾・履行することに同意しており(憲章25条)、国連の中でこのように履行義務を伴う決定をなし得るのは安保理のみである(総会等の決議は勧告的効力にとどまる)。なお、安保理の構成や拒否権の扱いについては改革の議論がなされている(後出国際連合改革)。 平和への脅威が生じると、安保理は、通常、平和的手段による合意を当事者に勧告する。自ら調査・仲介を行ったり、使節団を派遣したり、国際連合事務総長特別代表を任命したり、事務総長にあっせんを要請したりすることもある。紛争が激化すると、戦闘の拡大を防ぐため停戦命令を発することがある。さらに、平和維持軍を派遣したり、国連憲章第7章に基づき、経済制裁、武器禁輸、渡航禁止、集団的軍事行動などの強制措置を発動することもあり、安保理の重要な権限の一つである(後出平和と安全の維持)。 安全保障理事会の目的は国際社会の平和の維持と回復なのだが、国際連合設立後の現実としては、安全保障理事会の常任理事国である、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ロシア連邦、中華人民共和国の五大国と、アメリカ合衆国が常に擁護しているイスラエルの六国こそが、世界における軍事力行使の大部分を行っていて、安全の保障に反して軍事力が行使されている。 安保理の補助機関として、人道に対する罪を訴追するために設けられた旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所 (ICTY)、ルワンダ国際刑事裁判所 (ICTR)、またアメリカ同時多発テロ事件を受けて設けられた反テロリズム委員会がある。
※この「安全保障理事会」の解説は、「国際連合」の解説の一部です。
「安全保障理事会」を含む「国際連合」の記事については、「国際連合」の概要を参照ください。
「安全保障理事会」の例文・使い方・用例・文例
- イタリア, チュニジア, アルゼンチンの 3 国が国連安全保障理事会のメンバーとして選出された.
- 国際連合で,安全保障理事会の常任理事国
- 国際連合安全保障理事会の非常任の構成国
- 安全保障理事会という,国際機関の会議
- 安全保障理事会という,国際平和と安全の維持を目的とする国際機関
- 米国が国連安全保障理事会の決議なしにイラクを攻撃した場合,首相は特に大変な思いをするだろう。
- 米国,英国,スペインは,イラクに対する武力行使容認を国連安全保障理事会に求める決議案を準備した。
- ブッシュ大統領は,安全保障理事会での議論は問題解決を長引かせるだけだと判断した。
- 小泉首相は日本の国連安全保障理事会常任理事国入りに意欲を示した。
- 会合の中で町(まち)村(むら)信(のぶ)孝(たか)外相は,国連安全保障理事会(安保理)は21世紀の現実を反映するように改革されるべきだと力説した。
- 日本政府はまた,国連安全保障理事会に北朝鮮に対する制裁措置を求める決議案を採択するよう求めた。
- 例えば,「安全保障理事会の常任理事国に拒否権があるのは不平等だ。」と言う方もいます。
- 国王はまた,ブータンは日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りを支持すると話した。
- 彼は国連安全保障理事会に全会一致で選ばれ,2017年の初めにパン・ギムン氏の後を継ぐ。
- 安全保障理事会のページへのリンク