各省の呼応とは? わかりやすく解説

各省の呼応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:53 UTC 版)

辛亥革命」の記事における「各省の呼応」の解説

武昌起義成功後、清は北洋軍を派遣し武漢三鎮江北漢口及び漢陽攻撃以前罷免されていた北洋軍の袁世凱が再び召還され北洋内部人心動揺抑えた革命軍陽夏防衛戦展開した北洋軍に敗北11月27日には江南武昌撤退している。47日間作戦の中で1万人強の死傷者出したが、武昌防衛堅持していた。その間中国14省が次々と清朝からの独立宣言し内地十八省中で清朝統治が及ぶのは甘粛河南山東途中で独立取消)、直隷のみとなり、独立した各省では一部革命党主導受けたほか、大部分諮議局中国語版メンバーによって政治運営が行われた。一方清朝直隷河南山東甘粛清朝本拠地満洲東三省奉天吉林黒竜江)を掌握していたほか、内モンゴル王公たちも清朝支持表明しており、北方では依然として勢力保っていた。 10月22日湖南共進会の焦達峰、陳作新は会党及び新軍組織した部隊率いて長沙武装蜂起決行湖南巡撫余格誠を敗走させ、巡防営統領黄忠浩を斬首している。決起軍中華民国湖南軍政府成立宣言、焦達峰を都督、陳作新を副都督とし『討満清檄文』を発表している。 10月22日同日陝西同盟会の井勿幕、銭鼎、景定成は陝西袍哥会連絡して会党新軍革命メンバー協力し同時に武装蜂起2日間の戦闘の後西安制圧、護理巡撫銭能訓逃亡西安将軍文瑞は自殺し決起軍により秦隴復漢軍政府成立宣言され日知会の旧会員であり新軍隊官の張鳳翽都督選出された。 10月23日江西同盟会の林森、蔣群、蔡蕙等は九江新軍での武装蜂起実行独立宣言行った翌日には九江軍政分府が成立し第二十七混成第五十三標標統の馬毓宝九江軍政分府都督選出された。 10月29日山西同盟会員新軍標統の閻錫山は姚以階、黄国、温寿泉、趙戴文南桂馨、喬熙等の人と協力し新軍により太原起義を発動山西巡撫陸鍾琦を殺害して山西軍政府成立宣言閻錫山都督選出した。しかし12月12日曹錕による反撃により太原から撤退している。 10月29日同日直隷では灤州兵諫が発生した新軍第二十鎮統制張紹曽第三十九協協統伍祥禎、四十協協統潘矩楹第二混成協協統藍天蔚第三第五協協統盧永祥等が協力し直隷灤州より清朝政府対し最後通牒要求12条を提出し年内国会開設憲法草案起草責任内閣制採用皇族国務大臣就任制限求めている。 10月30日雲南同盟会の李根源新軍標統蔡鍔羅佩金及び唐継尭等と協力し新軍による重九起義を発動翌日には昆明占拠して雲南軍政府成立雲貴総督李経羲送還し蔡鍔都督選出した10月31日南昌同盟会の蔡公時新軍による武装蜂起実行江西軍政府成立し李烈鈞都督選出した11月3日旧暦九月十三日)、上海同盟会、光復会上海商団の陳其美張承槱、李平書、李英石、李燮和等は上海武装蜂起決行張承槱、劉福標等が組織した青幇洪幇による決死隊李平書と李英石による上海商団の武装集団李燮和連絡取った呉淞地区蜂起した軍・警察蜂起部隊朱家驊、徐霽生等により組織され中国敬死団がその中心となった4日には江南制造局を占拠上海光復実現している。8日中華民国軍政府軍都督府が成立陳其美都督選出した11月4日旧暦九月十四日)、貴州革命党張百麟中心として新軍及び陸軍学堂学生により武装蜂起実行され貴陽占拠大漢貴州軍政府成立し貴州新軍第一教官講武堂堂長、陸軍小学総弁楊藎誠都督趙徳全副都督に選出した同日深夜より未明にかけ、杭州駐在する新軍第二十一鎮(中国語版第八十一標標統代理朱瑞浙江光復会会員)、隷下部隊軍官呂公望同盟会員)、同盟会員新軍第八十二標周承菼および隷下部隊軍官呉思豫蔣百里、蔣百器、楊廷棟、呉肇基、光復会王文慶(中国語版)は上海より漁民120からなる決死隊(長:蔣介石同盟会)を率いて武装蜂起決行杭州攻撃した陸軍警察憲兵執事官の童保暄(浙江光復会会員)は城站に臨時総司令部設置、童保暄が臨時総司令官政恩、黄雲秀が参謀となった朱瑞指揮され第八十一第一、二営は旗営を包囲第三営(兪煒)及び決死隊第4隊(長:王金発(中国語版)、光復会)は保国寺軍機局と附属陸軍小学を、砲兵営は隍山を占領敬恩の指揮する騎兵連は総司令部掩護担当した。顧乃斌率い第八十二第三営 と決死隊主力(張伯岐率いる第1、2隊、董夢率い第3隊)、尹鋭志(光復会女性)等は撫台衙門を、第5隊は旗城門下(中国語版)を占拠、楊廷棟が兵を率いて巡撫府を包囲巡撫増韞捕虜とした。翌5日午後に代表署理として杭州将軍德済が軍政府投降し革命勢力杭州支配浙江革命軍名乗り、周承菼が総司令就任都督には童保暄を立て予定であったが、最終的に立憲派であった浙江諮議局議長湯寿潜都督選出した11月5日江蘇省立憲派及び紳商江蘇巡撫程徳全対し蘇州独立宣言要求江蘇革命軍政府成立し程德全都督就任した同日安徽同盟会の呉暘谷等は標炮営を指揮し武装蜂起省城安慶攻撃した立憲派勢力安徽巡撫朱家宝対し独立勧告11月8日安徽諮議局独立宣言朱家宝都督に、王天培副都督に選出した11月6日広西諮議局在は省城桂林清朝からの離脱独立決定広西独立宣言した当初清朝巡撫沈秉堃が都督とされたが、数日後に清軍提督陸栄廷政変により都督就任している。 11月9日福建同盟会の鄭祖蔭、彭寿許崇智陸軍第十統制孫道仁等により福州武装蜂起した清朝総督松寿自殺し11月11日福建での光復宣言され福建軍政府成立孫道仁都督選出した10月末、広東同盟会員陳炯明鄧鏗及び彭瑞海等は広東化州南海順徳三水などで民間軍による武装蜂起決行11月8日には胡漢民勧告の下、広東水師提督准及び陸軍第二十五統制竜済光らにより両広総督張鳴岐各方面の代表を召集させ広東独立問題協議翌日広東独立決定された。11月9日陳炯明徽州占拠同日広東独立宣言され軍政府成立胡漢民都督に、陳炯明副都督に選出した11月12日山東煙台同盟会の欒鍾堯、宮錫徳等の「十八豪傑」と称される同盟会員により武装蜂起決行され煙台海防営を占拠した煙台道台徐世光(中国語版)は武装蜂起を知ると家族連れ海関税務司のイギリス人マイヤー公館保護求め青島逃亡煙台独立宣言され山東軍政府成立陳其美都督選出された。11月13日山東革命党丁惟汾勧告陸軍第五統制賈賓卿等中下軍官らの強い圧力の下、山東巡撫孫宝琦山東独立承認孫宝琦都督選出しているが、11月24日孫宝琦独立取り消すなどの混乱続いた11月17日寧夏同盟会支会は寧夏会党による武装蜂起決行23日銀川支那寧夏革命軍政府成立した11月22日重慶では大漢北軍政府成立27日四川鄂軍により督弁鉄道大臣端方殺害している。 11月22日成都四川官紳代表大会四川独立宣言大漢四川軍政府成立立憲党蒲殿俊都督選出した26日四川総督趙爾豊独立文書発表政治権力軍政府移管した。 11月8日同盟会員指導により陸軍第九統制徐紹楨南京城60里の秣陵関で武装蜂起宣言した徐紹楨上海都督陳其美及び江浙聯軍の協議により連合軍組織して南京攻略することを決定徐紹楨江浙聯軍総司令任命11月11日江浙軍司令部鎮江成立した11月24日から12月1日旧暦9月11日)、徐紹楨指揮の下、後に黄興指揮参加し連合軍烏龍山、幕府山紫金山雨花台天保城等の拠点占拠した両江総督張人駿(中国語版)と江寧将軍中国語版鉄良同日夜に日本軍艦に逃亡し上海へ亡命12月2日南京城攻略、これにより長江以南地域はすべて革命軍支配下置かれることになった3日宋教仁提案都督府蘇州から南京移転12月2日、駐漢口イギリス領事の斡旋により武漢革命軍と清軍の間で停戦協定成立した1911年12月28日迪化にて新疆督練公所教練官の劉先俊らが挙兵するも、新疆巡撫袁大化によって鎮圧され、劉ら主要メンバー処刑される1912年1月7日午後12時ごろ、伊犁混成統領楊纘緒(中国語版)(イリ革命党)、同執事李輔黄(中国語版)、書記官馮特民(中国語版)、鄧宝珊(中国語版)(同盟会)、哥老会回族首領馬得元らが霍城県の恵遠城(中国語版将軍署および南北の軍械庫を襲撃した袁大化新疆提法使楊増新にこれを鎮圧させようとしたが、楊は迪化駐屯したまま動こうとしなかった。軍械庫では激し応戦が行われ戦線膠着したため、前伊犁将軍の広福により停戦交渉が行われた。伊犁将軍志鋭(中国語版)は処刑され1912年1月10日、伊犁革命臨時政府成立宣言された。広福が臨時政府都督就任、楊纘緒が総司令部長、賀家棟が参謀部長、李輔黄が前敵総指揮就任3月袁大化新疆都督就任する1か月辞任後任袁鴻祐就任直前暗殺され、代わって就任した楊増新による新疆統治16年続くことになる。

※この「各省の呼応」の解説は、「辛亥革命」の解説の一部です。
「各省の呼応」を含む「辛亥革命」の記事については、「辛亥革命」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「各省の呼応」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「各省の呼応」の関連用語

各省の呼応のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



各省の呼応のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの辛亥革命 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS