新軍
新軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 05:28 UTC 版)
詳細は「新軍」を参照 1894年から1895年の日清戦争に破れたことは、清朝の転換点となった。中国からは長い間、日本は倭寇の海賊の成り上がり国家に毛が生えた程度の国とみられてきたが、それが巨大な清国相手に有無を言わさぬ勝利を収め、その過程で清帝国の誇りと成果(当時、アジア最強の海軍とみなされていた近代的な北洋艦隊)をも壊滅させた。そのようにして日本は、それまで西洋国家の独壇場であった植民地主義の列強国に加わった最初のアジア国家となった。 日清戦争の敗戦は、それまで封建制国家であった日本が明治維新を経て西洋国家やその経済的・技術的進歩を模倣するようになってから僅か30年後のことであるという文脈の中で考えると、清朝にとっては乱暴に眠りから起こされたようなものであった。最終的に、1894年12月、清朝は軍事組織の再編、および選抜部隊に西洋式の訓練、戦術、武器による再訓練をする具体的措置をとった。これらの部隊は総称して新軍と呼ばれる。これらの中で最も成功を収めたのが、かつての淮軍の指揮官であった袁世凱将軍による全般的な監督と統制の下にあった北洋軍であった。袁世凱はこの地位を使ってその後中華民国大総統になり、最後には中華帝国皇帝に即位した。 19世紀末に形成された様々な軍とその指導者たちは、20世紀に入っても政治を支配し続けた。軍閥時代には、清末の様々な地方軍に由来する軍閥どうしに加えて、新しい軍国主義者たちも交えて、互いに抗争するようになる。
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