元老院軍
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ゼルギウス 声:間島淳司 26歳→29歳。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは将帥(マーシャル)。 カドール伯爵にして、帝国中央軍総司令官を務める将軍。比類なき実力を誇る剣の使い手。 『蒼炎』ではクリミア王国軍への援軍の長として遣わされ、デインで残党処理を任せられていた。『蒼炎』ではタニスが撤退している場合のみ、エピローグにてタニスの代わりに登場する。 『暁』では元老院の命により、対ラグズ連合軍との戦いでの総司令官として戦場へ赴く。鷹王ティバーンと互角に渡り合い、陽動作戦でティバーン率いるフェニキス軍を撤退させ、ガリアのスクリミル将軍を一騎討ちで斬り伏せラグズ連合軍の進行を抑えるなど、戦略に関しても一流のものを持っている。 漆黒の騎士の正体である。元来【印付き】であるために一族からの目は冷たく、それから逃れるためデイン王国軍へ仕官する道を選ぶ。軍では当時【四駿】に席を置いていた【神騎将】ガウェインを師と仰いで剣技を学び、生き甲斐を見出していた。しかしベオクに比べ長命な印付きである故に成長の遅れから正体の露見も危うく、常に鎧で全身を隠していたものの、結局は師を越えるという願い叶わぬまま軍の除隊を余儀なくされた。だが軍を離れる前に当時賢者と噂されていたセフェランと出会い、自分とよく似た境遇の彼に心を開き、新たな目的を得る。後に彼へ仕え、ベグニオンの英雄ゼルギウスという表の顔と、デインの【四駿】漆黒の騎士として暗躍する裏の顔を使い分けていた。このことから、漆黒の騎士が女神の加護を受けた剣や鎧、体力を消費する代わりに他所へ自由自在にワープできる「転移の粉」を所有していた理由が窺える。 『暁』ではセフェランの命令もあって自らと同じ運命を背負っていたミカヤを助け、以後彼女の身を常に案じていたが、ゼルギウスはミカヤを同族とは知りつつも、ベグニオン先代神使ミサハの元々の後継者であることは知らなかったと思われる。 彼自身の主目的は剣で師ガウェインを超えることにあり、『蒼炎』前半に対し戦うも、肝心のガウェインは名をグレイルと改め剣を捨てていた上、利き腕を自傷しており全盛期の実力には遠く及ばないということを知らずに討ち倒し、呆気無い結果に呆然とする。後にそれを息子であるアイクと戦う際に彼から伝えられ、以降ガウェインの剣技を受け継いだアイクとの再戦に執着していく。 最後は待ち望んだアイクとの一騎打ちで思う存分に鎬を削り、敗れる。今際の際にはアイクを通してかつての師と戦えたことに感謝し、彼にもまた仇であると同時に師だと誇られて、「我が人生には闇が多かった。しかし無意味ではなかった」と満たされて逝った。 ゼルギウス自身は実際のゲーム中にユニットとして登場せず、イベント用戦闘アニメのみ用意されている。通常の将師クラスと違い盾を持っておらず、ユニットプロフィールによれば斧も使用武器範囲外である。イベント用戦闘アニメでのモーションは漆黒の騎士と同一で、プレイヤーへいち早く彼の正体を示すヒントにもなっている。 デイン王国#四駿の漆黒の騎士の項目も併せて参照のこと。漆黒の将 ゼルギウス ルベール ベオク。『暁』に登場。クラスは聖槍使い(ホーリーランサー)。 ガドゥス公爵軍の将軍。 欲のために好き勝手に戦う公爵軍の中において、戦況を見極め苦言を呈した見識ある将軍。しかし、爵位が低いという理由で意見が通らなかった。抵抗する力が無いものを手にかけない騎士道精神の持ち主で、腐敗した帝国軍においては貴重な人材。中央軍と合流後、ゼルギウスの片腕となる。 若いながらもある程度は勇名を馳せてはいるのか、サナキや神使親衛隊にも名前を知られているうえ、ステラとも面識があり、幼い頃の憧れの存在はハールだったらしい。オリヴァーには「そなたも素材は悪くない。私を手本としてもよいのだぞ!?」と言われたが、「謹んでお断り申し上げます。」と提案を退けた。 第四部終章にて正の女神の軍勢として登場するが、彼が仕えているのはあくまでもゼルギウスその人である(この時点でかつての主であるルカンの事は見限っている)。敵対しているとはいえ、帝国、ひいてはサナキへの忠誠を失っているわけではなく、ゼルギウスへの忠義心を何よりも優先していただけに過ぎない。ゼルギウスとアイクの戦いを邪魔させないために奮闘するもミカヤ達に敗れ、最後までゼルギウスへの忠義を貫いて戦死した(ゲーム仕様上はゼルギウスの撃破が勝利条件なので生き延びる場合があるが、物語上の変化はない)。 かつてデインの【四駿】ブライスが使っていた最強の槍「ゼーンズフト」を持ち(どのような経緯でこれを手に入れたかは不明)、『暁』においては屈指の強さを持つ強敵。だが、魔法防御が15と終盤にしては非常に低いため、遠距離魔法を連発するだけであっけなく倒すことも可能(上記のとおり、一応ルベールを倒さなくてもクリアは可能である)。ミカヤおよびサナキ、抵抗手段を持たない鷺の民には一切攻撃を仕掛けてこない。 キマーシ ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはジェネラル。 タナス公オリヴァーに雇われた私兵の長。オリヴァーの命でアイクたちを倒そうとする。オリヴァーの行為を悪であると知りながら加担し、サギの民の捜索をさせていた。散り際にはそのことを後悔するような台詞を残していく。 ゼフレン ベオク。『暁』に登場。クラスは聖竜騎士(ドラゴンマスター)。 ベグニオン帝国軍の聖竜騎士団の部隊長。第2部序章で定期哨戒を称して、偶然出くわした鷺の姫リアーネを捕まえて貴族に売り払おうとし、クリミア領空侵犯を平然と行うなど、自分たちの利益しか考えていない横暴な部隊長。 ハールとは旧知の間柄のようで、ハールを「裏切り者のシハラムについて国を捨てた聖竜騎士団の恥さらし」と罵り、さらにエリンシアを「ベグニオン帝国に頼って国を得ただけの女」と発言するなど他国のことを見下していたが、逆にエリンシアたちに討ち堕とされる。 ノーズ ベオク。『暁』に登場。クラスは槍武将(グローリードゥクス)。 ベグニオン帝国の将軍でガリア国境にあるフラゲル砦の守備をしていた。 極度のラグズ恐怖症であり、臆病でネガティブな思考の持ち主。グレイル傭兵団を伴ったラグズ連合が侵攻してくると、任務を放棄し真っ先に逃亡してしまった。ただ、早々に逃亡したことはラグズ連合の進行を知らせる引き金になり、結果としてムギルを籠城させ、ラグズ部隊の進撃を妨げることとなった。このためか、事実はどうあれセネリオから引き際だけは素晴らしくよかったと評価されている。 もっとも逃亡したことには変わらないため責任を取らされ、後に辺境の溶岩窟への追撃を命じられることになった。 性格ゆえかラグズユニットで戦闘すると酷く驚いてしまうなどどちらか言うと弱いイメージが付きまとう敵将と言えるが、将としては十分な実力を備えている。アイクと対峙した際には「ええい!我が槍でなんとかなれ!」と迷言を放ち半ば自暴自棄に陥っていた。 フラゲル砦登場時には「スレンドスピア」を装備しているが、再登場時には「銀の長槍」を装備している(なぜか再登場時は武器レベルがスレンドスピアを装備できないレベルになっている)。ほかにも心配症なためか、調合薬、聖水と装備をガチガチに固めている。 シジオウ ベオク。『暁』に登場。クラスは狙撃手(スナイパー)。 ノーズの副官でフラゲル砦の守備をしていたが、上官ノーズがグレイル傭兵団を伴ったラグズ連合が侵攻してきたとき、彼が任務を放棄し真っ先に逃亡してしまったので急遽指揮官をすることになった。毎夜毎晩ラグズが攻めてくると言い続け、さらに戦闘中に「これはもうダメだ」「我が軍は負ける」などと士気を落とす発言までするノーズには内心呆れている様子。 ラグズを半獣とよぶが、台詞からするとどちらかというと神使派と推測される。 『蒼炎』に登場したノシトヒ同様、ファイアーエムブレムでは珍しい弓兵の敵将だが、武器種が弩であるため、直接攻撃しても反撃を受ける。 ロミタナ ベオク。『暁』に登場。クラスは槍闘士(ハルバーディア)。 ムギル砦の守備に当たっていたが、セネリオの作戦によりミスト達が持ってきた睡眠薬入りの酒や食料を、部下の一部が「バトラー殿の差し入れ」と解釈して勝手に警備を切り上げて寝てしまったために篭城を破られ攻め込まれてしまい、その際に何とか城門だけは護ろうと急遽出陣したが、あっさり破られる。 キラーランスを装備しているので迂闊に近づけない敵である。ただし、地形が地形だけに弓兵で楽に倒せたりもする。 イトッツ ベオク。『暁』に登場。クラスは聖竜騎士(ドラゴンマスター)。 ベグニオン帝国軍の貴族連合軍の指揮官の一人。自称・セリオラ公爵軍随一の将軍。前作の戦争の英雄アイクを知らなかった。 勝利に対する戦略よりも戦後の褒章にしか興味がない愚かな指揮官で、敵軍の侵攻を知るも手柄を独占しようと回りの部隊に伝えずそのまま討ち破られる。死に際まで褒章を気にしていた。ライによるとどこの軍も似たような様で、総司令官が不在なうえ、元老議員が私欲を最優先して他の軍と協力しようしなかったなど、まともな状態ではなかったことがうかがえる。 ベヨナ ベオク。『暁』に登場。クラスは呪術師(ドルイド)。 ベグニオン帝国軍の呪術師。ゼルギウスの命により、元老院議員が駐屯する野営地で物資を守っていた。ガリア軍の元老院議員軍の内情を見抜いた策をラグズのものでないと見抜く。 元老院とその行いをあまり快く思っておらず、陰で「俗物め」と罵っているうえ、物資への攻撃にあった際には「いい気味」「痛い目を見たほうが世のため」とも発言している。戦闘会話でも元老院への苦言を述べており、忠義心はゼルギウスにあるなど、見識のある人物であるということが分かる。 『暁』における数少ない闇魔法の使い手でもある。 カジーザ ベオク。『暁』に登場。クラスは剣武将(ブレイドドゥクス)。 帝国中央軍の武将。ソゼ峠にてガリア兵と戦っていた。 ゼルギウスの命令により、スクリミルとゼルギウスの一騎討ちを妨害されないよう峠を塞ぎアイク達を迎え撃った。中央軍の将であるだけに、騎士道もそれなりに持ち合わせている。 ロンブローゾ ベオク。『暁』に登場。クラスは斧騎将(グレートナイト)。 元老院の手先でコーエン家次期公爵。ゼルギウスの意向を面白く思わない元老院議員の期待を「ゼルギウスの命令など無視してしまえば良いのです」という単純すぎる考えで自分に向けさせ、彼らを喜ばせて自分の地位安泰のために大軍を率いてラグズ連合と別れて兵力が減ったタイミングを狙い、アイク達の首を刎ねに行く。 戦で重要なのは強さではなく数であると豪語し、その言葉どおり大量の兵士で砦を攻める。グレイル傭兵団を少数の兵と侮っており、死の瞬間までその考えを曲げなかった。 倒すことができなかった場合は、ルベールが戦闘の中止を進言しにくる。爵位の低いルベールの指示に従おうとしなかったが、ゼルギウスの腹心(つまり帝国中央軍No.2)の命令を無視するわけにもいかず、やむなく撤退する。 ラオ ベオク。『暁』に登場。クラスは槍闘士(ハルバーディア)。 バルテロメの部下。ベグニオン帝国軍のガリア進攻の際、クリミア王国領の村々へ無許可で侵入、徴収と称した略奪を指揮していた。ジョフレ率いる王宮騎士団に討伐される。クリミアを属国と称して見下し、殺し(後が面倒だから)をしなければ何をしてもいいと言い放ち、村の家々を焼くことに躊躇いもせず、それよりもバルテロメの機嫌を損ねるのを懸念するなど、碌な人物ではない。 帝国軍だが、なぜか鎧の色が灰色である。 セルゲイ ベオク。『暁』に登場。クラスは弓騎将(アローナイト)。 元老院の手先でクルベア公爵バルテロメの腹心。騎士としての誇りより主君の命を絶対としている。バルテロメの命によりクリミア女王エリンシアの和議を無視して、武装解除したエリンシアを討ち取りクリミアを滅ぼそうとしたが、クリミア軍およびグレイル傭兵団の反撃に劣勢と見たバルテロメに見捨てられる。 シリーズで数少ない弓使いの敵将の1人。防衛対象であるエリンシアを一撃で葬りうる銀の弓の使い手であるが、同時に直接攻撃できない装備のために、囲まれた場合ほぼ無力な存在になってしまう。
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