元老院議事堂、カエサル暗殺とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 元老院議事堂、カエサル暗殺の意味・解説 

元老院議事堂、カエサル暗殺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 02:42 UTC 版)

ポンペイウス劇場」の記事における「元老院議事堂、カエサル暗殺」の解説

ポンペイウス劇場は、舞台後方ポンペイウス回廊有名な殺人が行われたことでもよく知られている。その広大な庭園内聖域近く劇場本体から遠い部分元老院議事堂としても使われ集会所があった。 紀元前44年3月15日ローマ暦)、カエサル元老院出席する予定があった。前夜暗殺団一味であるサーヴィリウス・カスカ から暗殺計画概要知ったマルクス・アントニウスは、最悪事態恐れカエサル議事堂に入るのを阻止すべく待ち構えていた。しかし、元老院議員一団ポンペイウス劇場から出てきたカエサル東側ポルチコ隣接する部屋に行くよう指示したプルタルコスによればカエサル到着する同時に暗殺団一味である Tillius Cimber が寄ってきて、追放され兄弟復帰請願訴え始めた。それをきっかけとして、共謀者らがカエサル周り群がったプルタルコススエトニウスによればカエサルはCimberを振り払ったが、Cimberはカエサルの肩をつかみ、彼のチュニックひっぱったカエサルはCimberに対して「なぜ暴力をふるう! ("Ista quidem vis est!")」と叫んだ同時に前述したカスカ短剣取り出してカエサルの首めがけて一閃させた。カエサル素早く振り返り、Cascaを腕でつかみラテン語で「カスカ悪人め。何をする?」と言ったおびえたカスカギリシア語で「助けてくれ、兄弟」("ἀδελφέ, βοήθει!", "adelphe, boethei!")と叫んだその瞬間ブルトゥスを含む暗殺団全員カエサル襲い掛かったカエサル逃げようとしたが、血が目に入って見えずつまずいて倒れたポルチコ階段の下の方で無防備となったカエサル一団が再び刺し続けた。Eutropiusによれば60人以上が暗殺関与したという。カエサル23所を刺されていた。スエトニウスによれば、後に医師致命傷そのうちの1カ所(胸の傷)だけだった証明したという。 古代ローマ史上最も重要な事件であり、共和政ローマからローマ帝国への移行遠因となった事件だった。 カエサル暗殺された場所は、元老院議事堂があった他の場所混同され文献記されていることがある最初議事堂紀元前7世紀トゥッルス・ホスティリウス建設したクリア・オスティリアで、紀元前80年ルキウス・コルネリウス・スッラ建て替えている。この議事堂火災焼失したため、カエサル新たに建設させていたのがクリア・ユリアで、暗殺時には未完成だったポンペイウス劇場内の議事堂があった場所は、今は道路の下にある。ただし、そのすぐ近く「聖域」の壁の一部ムッソリーニ発掘させた。

※この「元老院議事堂、カエサル暗殺」の解説は、「ポンペイウス劇場」の解説の一部です。
「元老院議事堂、カエサル暗殺」を含む「ポンペイウス劇場」の記事については、「ポンペイウス劇場」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「元老院議事堂、カエサル暗殺」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「元老院議事堂、カエサル暗殺」の関連用語

元老院議事堂、カエサル暗殺のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



元老院議事堂、カエサル暗殺のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのポンペイウス劇場 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS