元老院最高議長時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:12 UTC 版)
「ダース・シディアス」の記事における「元老院最高議長時代」の解説
パルパティーンは、自らクローン大戦への布石に着手した。元老院最高議長として、ジェダイ・マスターのサイフォ=ディアスと秘密裏に協議した彼は、来たるべき危機に備えるという名目で、膨大なクローン・トルーパーを惑星カミーノに発注するように要請した。これが後に、共和国軍の兵士となるクローン兵である。永らく共和国を案じていたサイフォ=ディアスは、自身の名義でクローン軍を発注したことを最高議長とカミーノ人以外には極秘にしていた。だがシディアスは、密かにこの発注計画の乗っ取りを画策する。 そして同じ時期に、元ジェダイ・マスターのドゥークー伯爵(ダース・ティラナス)をシスの新たな弟子に迎えた。ドゥークーは、かの高名なジェダイ・マスターヨーダの直弟子であり、またダース・モールにより殺されたクワイ=ガン・ジンの師でもあった。ここでパルパティーンは、ドゥークーの旧友であったサイフォ=ディアスの殺害を、ドゥークー本人に命じた。これはサイフォ=ディアスが最高議長とカミーノ人以外には極秘としていたクローン軍団の発注計画を乗っ取ると同時に、ドゥークー伯爵がシスに対して、どれ程の忠誠を尽くしているかを試すテストでもあった。 また最高議長としては、親子ほども年の離れた、若きジェダイのアナキン・スカイウォーカーに特別目を掛けるようになり、一方のアナキンもまた、父を持たぬ身としてパルパティーンを深く慕い始めていた。当時、アナキンから「父」と見做されていたオビ=ワン・ケノービは、師という立場から、アナキンに家族としての愛情を表現することは出来ず、対照的にパルパティーンはあからさまにアナキンを可愛がった。数年後には、アナキンのオビ=ワンに対する表現は「父」から「兄弟」へと変化するようになる。以前にアナキンがタスケン・レイダーを虐殺したこともパルパティーンは知っており、ジェダイはおろか、妻のパドメよりも多くの事をアナキンから打ち明けられる立場となっていたのである。 そして時が過ぎ、彼のクローン大戦への布石が漸く効果を発揮する。共和国と度々衝突していた通商連合等を始めとする大規模な企業グループから成る独立星系連合が、惑星ジオノーシスで大量のバトル・ドロイド等の兵器を量産し、共和国との開戦が可能になっているとの報告がもたらされたのである。これを受け、「分離主義者達との戦争は最早避けられない状況であり、非常時には強力な権力が必要である」として、元老院のジャー・ジャー・ビンクス代議員(パドメの代理)からパルパティーンに対し、非常時大権を与えるとの内容の動議が提出され、結果満場一致で可決された。だが実際には、パルパティーンがジャー・ジャーの人の良さに付け込んで根回しをし、無理やり提出させたと言っても過言ではないものであった。パルパティーンはこの権限をあくまで一時的なものとは断りながらも、早速共和国軍の創設を宣言し、手に入れたばかりの非常時大権を行使して、クローン軍を共和国の正規軍として採用し、こうして創設された共和国軍は、激戦地のジオノーシスで独立星系連合軍と交戦し勝利した。この戦いを発端に、後世に至るまで銀河史上まれに見る壮大な戦いとして歴史家に認識されているクローン大戦が勃発した。
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