元老院議員時代
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「マルクス・ユニウス・ブルトゥス」の記事における「元老院議員時代」の解説
彼は叔父達との絆を大切にし、政治家としての一歩もキュプルス属州(キプロス島)の総督として派遣された小カトーの補佐官に任命された事が始まりとなった。叔父の仕事を手伝う傍ら、自らも金貸し商人として一財を成すなど商才を示した。ブルトゥスはキプロスで得た財産をローマに持ち帰ると、執政官アッピウス・クラウディウス・プルクラの娘クラウディアと結婚した。 閥族派議員として元老院議席を得たブルトゥスは、当時の政界で形成されていたガイウス・ユリウス・カエサル、グナエウス・ポンペイウス、マルクス・リキニウス・クラッススの第一回三頭政治に対抗する派閥に属した。恩人(カエサル)と宿敵(ポンペイウス)に挟まれる形での行動であったが、カエサルがポンペイウスとの対立の果てにルビコン川渡河に及ぶと状況は一変した。当初、カエサルも含めて周囲の人間はブルトゥスがカエサル派に付くかと考えたが、彼は仇敵と手を結んでポンペイウス軍に加わった。閥族派は元老院の決定を不服として内乱を起こしたカエサルを「共和制の敵」と見なしており、ブルトゥスは私的な復讐より公的活動での信念を優先した格好となった。 紀元前49年にローマ内戦が始まるとブルトゥスはポンペイウス軍の将官として参加し、両軍の対決となったファルサルスの戦いに従軍した。この時、カエサルは「戦場でブルトゥスを見つけたなら、決して傷つけてはならない」と異例の厳命を下した事で知られている。ファルサルスでポンペイウスが惨敗すると軍内での対立が始まり、ブルトゥスもポンペイウスを見限って軍を離れた1人となった。ブルトゥスはカエサルの陣営に恭順の意思を示し、カエサルもブルトゥスを歓待して一切の罪に問わず、むしろ自身の側近に加えている。小カトーやポンペイウス、メテルス・スキピオら北アフリカ各地にそれぞれ逃亡した反カエサル派の将官を追って軍を派遣する時、ブルトゥスはカエサルからガリア総督に任命されている。 紀元前45年、カエサルによるブルトゥスへの厚遇は続き、自らの肝いりで法務官へ推挙している。同年に最初の妻クラウディアと離婚して、カエサルに追討されている小カトーの娘ポルキア・カトニス(自身の従姉妹)と再婚している。友人であったキケロの記録によれば、この唐突とも思える行動についてブルトゥスが真意を明かさなかった為、巷では小さな争論へと発展したとされ、母セルウィリアとも口論になったという。
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元老院議員時代
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「ダース・シディアス」の記事における「元老院議員時代」の解説
彼は普段、銀河元老院議員「シーヴ・パルパティーン」としての表の顔を装いながらも、裏ではシスの暗黒卿「ダース・シディアス」として銀河帝国の樹立とジェダイの殲滅とを狙い、巧みにその手腕を発揮して行った。 やがて共和国内部の政治腐敗が進み、日常的に賄賂が横行していた元老院に於いて、各議員に対する根回しは早くから行っていたものと考えられる。彼は水面下で、議長の座を得るための機会を密かに窺っていた。 次第に分裂し弱体化しつつあった銀河共和国に於いて、分離主義者による脅威を煽り、それを現実問題として利用する為に暗躍。エピソード1では、表向きは惑星ナブーのアミダラ女王の側近として活動し、裏ではシディアスとして、弟子のダース・モールと共に通商連合のヌート・ガンレイ総督を利用し、ナブーを侵略させた(ナブーの戦い)。更には、この侵略を利用してフィニーズ・ヴァローラム最高議長を失脚させ、同情票を集める形で思惑通りに元老院最高議長の座を掴んだ。 しかし、その混戦の中で「ジェダイですらかなうまい」と絶賛していた愛弟子のダース・モールを倒されたことで、新たな弟子にふさわしい者、すなわちモールをも越える強力なフォースを持ち、更にフォースの暗黒面に染まりやすい者を強く求めるようになる。
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