信時潔
信時 潔
大阪生まれ。牧師の息子であったことから、幼い頃より讃美歌に親しむ。東京音楽学校(現東京芸大)および研究科にて、チェロと作曲をヴェルクマイスターに師事。1920年、チェロと作曲研究のため文部省派遣生としてドイツに留学し、ベルリンでゲォルク・シューマンに学ぶ。帰国後23年より9年間、東京音楽学校にて作曲を教授。主に歌曲や合唱曲の分野で活躍し、42年には日本芸術院会員に推挙される。戦時中は、人気軍歌《海行かば》や戦争協力機関委嘱のカンタータ《海道東征》などを作曲。戦後は軍国主義に巻き込まれた責任感から、作曲の筆をほとんど執ることなく78歳で他界した。作風は、ドイツ古典派の伝統を踏まえた簡素で重厚なもの。当時の現代音楽(シェーンベルクの12音技法など)を熱心に学びつつも、それらとは一線を画し、自らの感性に忠実な作曲を続けた。門下生には橋本國彦、高田三郎らがいる。
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