伊藤完夫
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伊藤 完夫(いとう さだお、1906年(明治39年)2月20日 - 2005年(平成17年)1月10日)は、日本の作曲家、オルガン奏者。武蔵野大学名誉教授。愛知県出身。
略歴
- 1925年 東京府の小学校教員(音楽科)となる。
- 1929年 ドイツ教会にて、パイプオルガン演奏法を学ぶ。
- 1931年 理学博士田中正平に師事。音響学、純正調オルガン奏法、日本音楽理論を学ぶ。同時に、オルガン演奏家の活動をはじめる。
- 以降、仏教音楽の研究および、仏教讃歌の作曲家としても活躍。京都女子大学、武蔵野女子大学の大学教授を歴任。また、築地本願寺のパイプオルガン専属奏者としても活躍する。
- 2005年 老衰のため死去。
主な作品
- 交声曲「仏陀」(長田恒雄作詞)
- 仏は常に(梁塵秘抄より)
- 善き友(長田恒雄作詞)
- 尼蓮禅河の朝(長田恒雄作詞)
- 壊法の聖者(長田恒雄作詞)
- 生命の光(大滝州代作詞)
- アソカの花(九條武子作詞)
- さんだんのうた(讃仏偈意訳)
- 「献灯偈」「献華偈」「献香偈」(パーリ語による式典曲)
- 交声曲「ばあらたの岸辺に」(タゴールの詩から、渡辺照宏訳詞)
- 古いみち(長田恒雄作詞)
受賞
エピソード
- 伊藤が作曲した仏教讃歌は、多くの仏教関連合唱団の演奏会や、法要にて演奏されている。
- 1983年、1985年には「仏教音楽チャリティーコンサート」を企画・開催。収益金をユニセフに寄附した。
- 伊藤完夫の息子、伊藤繁(武蔵野大学教授)も築地本願寺の正オルガニストとして活躍中。
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