初瀬龍平とは? わかりやすく解説

初瀬龍平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 12:46 UTC 版)

初瀬 龍平(はつせ りゅうへい、1937年6月1日[1] - )は、日本の政治学者京都女子大学法学部客員教授、神戸大学名誉教授。専門は、国際関係論

略歴

兵庫県神戸市生まれ。1960年東京大学教養学部卒業、1968年同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。1983年神戸大学より法学博士の学位を取得。北九州大学法学部助教授(1973-1980年)、神戸大学法学部教授(1980-2001年)を経て現職。1995年から1997年の間、日本平和学会会長も務めた。

学部生の時に受けた江口朴郎の講義「国際政治史」から影響を受け、指導教官は衛藤瀋吉であった[2]。非常勤講師時代には、二宮三郎(国立国会図書館)、宇野重昭成蹊大学)、岡部達味東京都立大学)、藤井昇三(電気通信大学)、木戸蓊(神戸大学)、佐藤栄一(東洋英和女学院大学)などとの交流があった[2]

1961年から71年にかけてアメリカに留学し、数理的モデルや因果論に関心を抱く[2]。1989年から90年にかけてイギリス・シェフィールド大学で客員教授[2]。一番好きな国際関係の理論・思想書は、中江兆民の『三酔人経綸問答[2]

著書

これまでに出版したのは、単著3冊、編著(共編を含む)13冊、共訳書3冊であり、この他論文多数[2]

単著

共著

編著

  • 『内なる国際化』(三嶺書房, 1985年, 増補改定版1988年)
  • 『エスニシティと多文化主義』(同文舘出版, 1996年)
  • 『国際関係論入門――思考の作法』(法律文化社, 2012年)

共編著

  • 定形衛月村太郎)『国際関係論のパラダイム』(有信堂高文社, 2001年)
  • 加茂直樹小波秀雄)『現代社会論――当面する課題』(世界思想社, 2006年)
  • (野田岳人)『日本で学ぶ国際関係論』(法律文化社, 2007年)
  • (松田哲・戸田真紀子)『国際関係のなかの子ども』(御茶の水書房, 2009年)
  • 加茂直樹・南野佳代・西尾久美子)『現代社会研究入門』(晃洋書房, 2010年)
  • (松田哲)『人間存在の国際関係論――グローバル化のなかで考える』(法政大学出版局, 2015年)
  • (戸田真紀子・松田哲・市川ひろみ)『国際関係論の生成と展開――日本の先達との対話』(ナカニシヤ出版, 2017年)
  • 菅英輝)『アメリカの核ガバナンス』(晃洋書房, 2017年)
  • (市川ひろみ・松田哲)『国際関係論のアポリア――思考の射程』(晃洋書房, 2021年)

訳書

  • F・パーキンソン(共訳, 松尾雅嗣)『国際関係の思想』(岩波書店, 1991年)
  • A・ギャンブル(共訳, 萬田悦生)『現代政治思想の原点――自由主義・民主主義・社会主義』(三嶺書房, 1992年)
  • R・A・スカラピーノ(共訳, 境井孝行)『アジアの政治発展』(三嶺書房, 1997年)

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.337
  2. ^ a b c d e f 初瀬, 龍平 (2019年1月31日). “私の国際関係論―断想 : 京女での最終講義に代えて”. repo.kyoto-wu.ac.jp. 2025年6月8日閲覧。




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