両津との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 00:52 UTC 版)
「秋本・カトリーヌ・麗子」の記事における「両津との関係」の解説
両津は麗子の先輩である。両津に対して好意を持っていることを思わせる言動は数多いが詳細は不明である。中川は「麗子さんは先輩(両津)に気がある」としている。また、長年両津を見てきただけあって、行動パターンはほぼ熟知しており、時には大原より早く見抜くこともある。よく小遣い程度のお金を貸すことがあるが、ほとんど返してもらえない(その金額は第86巻第8話で85万2315円、第108巻第1話で200万円。中川よりは少ない)が、両津にケーキ作りの助手や買い物のアルバイトをさせて返済させている。 ケンカもすることがあり、両津とは互角に渡り合う。時には手を出すこともある。派出所メンバーで両津に実力行使をするのは圧倒的に大原だが、麗子も実力行使しており、パンチで両津を遠くに吹っ飛ばしたこともある。当初は両津を川に投げ飛ばす、女子寮の2階から窓の外に投げ飛ばす、着ぐるみの犬に入った両津に押し倒され火を着けるなどしていたが、後期では両津を逆撫でするような冗談を口にしてしまい、その報復としてヘッドロックをかけられて痛めつけられることが多くなった。 初登場以来、両津のことを「両ちゃん」と親しみを込めて呼ぶ。また、(階級が上の両津と)話す時も敬語は使わず、タメ口で接する。 両津の変顔写真を携帯に入れている。 妹の優も両津のことを気に入っており、どんな相手であろうと全く気にせず公平に接し、自由奔放に生きる両津を理想の男性像として語るほどで、両津の頰にキスをしたこともある。 初期のころは普通に両津とデートをしていた。 最新型の手錠で繋がってしまい、スペアキーが手に入るまでそのままで寝食・風呂・トイレを共にしたことがある。 その状態でぬいぐるみの中に眠った両津を隠して見合いに参加したが、途中で両津が目覚めてしまい勝手に動き回ったため破談になった(動くぬいぐるみを見て相手が気味悪がって逃げ出した)。 安井財閥の長男・海彦にプロポーズされるも断り、自分のどこがいけないのかと理由を聞かれた際に「憧れてる人がいるのよ。自分の思う通りに生きていていつも明るく人生を楽しめる人。両ちゃんっていうのよ。」と語ったことがある。結局その相手は両津や中川の真似を始めただけというオチだったので、麗子も呆れていた。 何度も結婚の話やお見合いの話を蹴ってきた麗子も、(秋本家の財産目当てに婿取りコンテストに参加し優勝した)両津に告白された時にはさすがに戸惑っていた。しかし、両津の目的が財産であると判明したとたんに逆上してしまう。 アニメ版では両津のクビを阻止するために人格を改善させる研修プログラムを強引に受講させた結果、素行が模範的にまで改善した代わりに気弱になった両津に告白され赤面し戸惑っていた。麻里愛に叱咤された彼が本来の長所を取り戻して事件を解決させ、クビの撤回が決まった後、中川に「満更でも無かったりして」と言われた時も赤面していた。また、両津が大原の紹介でお見合いして、見合い相手の真琴が両津を気に入って付き合いを始めたときに、「両ちゃんの良さが分かる子がやっと現れたんだから、喜んであげなきゃ」と小町と奈緒子に言っていたが、その後、少し寂しそうにため息をついたり、白鳥に両津と婚約していると嘘をついたとき、白鳥が「キスできるか?」と聞いたときも「出来るわ」と言ったことがある。 両津が人質救出のために電車にはねられて幽体離脱した際、両津が死んだと思った麗子はそれにより気絶してしまった。 両津から自分たちと遊んでいて嫁き遅れにならないか心配された際、「いきそびれたら両ちゃんのところにでもいこうかしら」と両津と意味深なやり取りをしたこともある。 両津が麗子に入れ替わった振りをしたため、麗子も仕返しにその振りをし、鞭で両津を叩きのめしたが、両津に頭グリグリで負けてしまう。それ以前に中川が両津に同様の行為を受けたことがあり、その時も中川が両津の振りをしている。ちなみに仕返しを提案したのは中川である。 擬宝珠纏が妊娠していると聞いた時、とても切ない顔をしていた。 番外編の時代劇では、「勘吉・お麗」という夫婦として描かれている。 大原と同じく、両津を信頼しており、両津への頼み事も多い。ケーキ作りや編み物、ビーズ手芸などを両津に教えている。反面、両津からは、ロボットアニメ・「ガムダン」やプラモデル製作についてレクチャーされた。 両津を自宅に招いたり、風呂上がりのバスタオル姿でも恥ずかしがらずに普通に両津と接している。 等身大「麗子人形」を作る際、両津に薬で眠らされ服を脱がされて(ブラジャーの上から)採寸されたことがある。なお、等身大麗子人形は実際に製作されたことがある(非売品)。 ただそんな両津も麗子を恐れる時があり、駐車違反の違反者取締りの際に麗子のあまりのスピード狂と正義感の強さから高速道路を中川の新車を使って助手席に座っていた両津が上手くなだめるものの猛スピードで違反者を追跡し最終的に中川の新車と違反者の車を破壊したことがある。このとき両津は寺井と中川に「あんな奴を嫁にしたら恐ろしくてたまらん」と話しており、中川と寺井も賛同した。麗子ドールも企画段階で「麗子はヤバイからパス」と一旦は拒否するものの、金に目がくらんで作ってしまう。 たまに両津を戒めるためにお仕置きをすることもある。作中では大原以外では唯一、追跡による武装おしおきを単独で実行したことがある(大原との協力でのおしおきを含めると、署長も実行している)。108-1『ケーキ屋れいちゃんの巻」では、トラヒゲデパートから麗子手製のケーキの販売させてほしいと頼まれたが拒否。しかしそこに目をつけた両津が勝手にケーキを自作し、それを麗子手製と嘘をついてデパートに卸して金儲けをしていた。やがてバレるのが時間の問題となったため、味が大幅に劣化した偽麗子ケーキをデパートに売りつける。「ケーキがまずい」と苦情が来たとデパート側が麗子に訴えたため明らかとなり、麗子はこれに憤慨し、両手に大金を持って群馬に逃亡していた両津を「絶対に許さないわよ、両ちゃん!」と言いながら武装ヘリで空爆した。それに対して両津は「わかった、わしの負け!」「たかが、ケーキぐらいで怒ると思わなかったよ!まったく!」と騒いでいた。 154-6『超セレブ警官麗子の巻』では麗子を取材した番組を撮影する際に、両津が「金持ち自慢は反感を買う」という理由で貧乏キャラに仕立て上げたものの、最後のほうでセレブだということが明らかとなり、応急処置策として放送中に「若づくりをしているが実年齢は50歳」「生活費はすべて化粧品に!」などと勝手に嘘八百のナレーションをつけた。これに麗子は憤慨し、放送終了後に自転車で逃亡する両津を「もぉ、絶対に許さないわよ〜!!」と言いながら武装ヘリで空爆した。それに対して両津は「おい、やめろ!」「その為の誓約書なんだぞ、麗子〜!!」と騒いでいた。 また、麗子単独でお仕置きを決行したこともあった(121-9「超興奮!?麗子ウォッチング!の巻」では、両津が麗子の部屋の覗き行為をやっていたため、麗子はガラス張りの部屋に両津を閉じ込めた。151-4「クリスマスVS男祭!!~真冬の決闘~の巻」ではクリスマスに独り身の男たちを集め、ふんどし一枚でカップルの集う場所を巡る「男祭(おとこまつり)」を決行したことで町中が大パニックになったため、麗子は東京湾上で両津たちの乗っていたヘリを攻撃した)。 第168巻の表紙カバー裏では、両津家の親戚が集合しているが、ここに麗子も加わっており、「両さんの後輩。将来のお嫁さん?日本有数の貿易会社・秋本貿易のご令嬢。」と紹介されている。 かつて『ジャンプ』で行われた読者投票の結果、まだ纏や早矢といったキャラクターは登場していなかった時期であるが、両津とのベストカップルに麗子が選ばれた。この読者アンケートの結果をもとに短期公開された「インターネットだけのこち亀2000回」では、両津の妻として登場している(結婚しても「両ちゃん」と呼んでいる)。18年後の2017年のコミックス第200巻が発売される頃を描いたものであるが、実際に2017年に第200巻で連載終了した時点では、両津との関係は進展していない。なお、後に刊行された「Kamedas2」における両津の理想の結婚相手アンケートでは、纏や早矢を抑えて第1位を取っている。 両津が他の部署に移動になった際、心に穴が空いたようにさみしいと語り、友人にそれは恋だと言われ、占い師(実は変装した両津)に「両津勘吉って人の事が好きなんだけど、両津と自分の将来について占ってほしい」と頼んだことがある。 アニメ版では絵崎の発明品などによる影響で両津の人格が真面目になった際に頼りにしつつも寂しさを覚え、性格が元に戻ると中川や寺井とともに安心する描写が多かった。最終回(第344話)「さよなら両さん大作戦」では最初は両津の不真面目ぶりにあきれていたが、その翌日以降両津が真面目になった日々が続いてからは「いったいどうしたのかしら?」と不思議に思ったが、大原達や住民達同様に見直すようになった。その後、両津が転勤するニュースを聞いて「本当にいなくなっちゃうのはショック。今まで両ちゃんのトラブルに巻き込まれたけど、今思うと楽しい思い出のように感じるんです。」と寂しがった。数日後、中川とともに送別会で送辞を述べたものの、屯田宛の警視総監による電話で転勤の件が嘘だったと知ると両津にこれまでにない怒りをぶつけた。その後の最終回(第344話)のおまけでは幼稚園児たちの交通安全指導をしている最中に両津が身だしなみが悪いまま大急ぎで派出所に出勤した両津を見て「両ちゃん、みっともないでしょ」と言いながら中川と共に追いかけ、自転車に乗った両津や他の人たちと一緒に派出所に突っ込んで派出所が半壊し、とりあえず気を取り直して視聴者への挨拶をした後に派出所が全壊して大原が両津に「この後始末はどうするのか」と問い詰められた際、両津が中川達に後始末をゆだねて逃げていく両津を見て唖然としていた。
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