両毛線優等列車沿革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:10 UTC 版)
「あかぎ (列車)」の記事における「両毛線優等列車沿革」の解説
基本的に東京方面から高崎駅経由および東北本線(宇都宮線)経由で両毛線へ直通する列車について記述する。ただし、1980年代以降は運行区間の重複や扱いにおいて同等であることから、高崎線内のみの運行となった優等列車についても記述する。 1950年(昭和25年):上野駅 - 桐生駅・小山駅間を高崎線・両毛線経由で運転する快速「はるな」「あかぎ」が、上野駅 - 桐生駅・高崎駅間を小山駅経由で運転する「おおとね」「わたらせ」が運転開始。 1960年(昭和35年):「あかぎ」が上野駅 - 前橋駅間で80系を使用した準急列車(毎日運転の臨時列車)になる。「はるな」「おおとね」が廃止され、「わたらせ」は無名の快速列車になる。 1961年(昭和36年):準急「あかぎ」が定期列車化。 1962年(昭和37年):上野駅 - 小山駅 - 高崎駅間で準急「わたらせ」が運転開始。 1965年(昭和40年):上野駅 - 前橋駅・渋川駅間で準急「はるな」が運転開始。 1966年(昭和41年):「あかぎ」「はるな」「わたらせ」が急行列車になる。「はるな」の上野駅 - 前橋駅間が「あかぎ」に統合され、「あかぎ」は2往復になる。 1967年(昭和42年):「あかぎ」が下り4本・上り2本になる。 1968年(昭和43年):上野駅 - 渋川駅間の急行「はるな」が「ゆけむり」に統合されて廃止。「わたらせ」は電車化。 1968年(昭和43年):「あかぎ」に165系を投入。桐生駅・小山駅まで普通列車として延長される列車を運転。1970年代には、「あかぎ」の一部で115系電車(近郊形電車)を使用するものも設定された。 また、1970年代には、両毛線内を快速として運転する桐生発上野行き「わたらせ」の1本につき、両毛線内は快速であるにもかかわらず定期券では乗車できない措置がとられ、市販の時刻表にも「この列車は定期乗車券では乗車できません」と記載された。この列車の運転時間が朝通勤時間帯と重なることから、通勤客で混雑するのを防ぐための措置であったが、定期乗車券で乗車できない普通列車は全国的にも珍しい存在であった。 1982年(昭和57年)11月15日:上越新幹線開業に伴うダイヤ改正により、小山駅乗り入れ列車を急行「はるな」とし、185系による特急「あかぎ」と分離。なお、特急「あかぎ」は桐生発の上り列車も運行される。また、いずれも前橋駅 - 桐生駅・小山駅間は普通列車として運行される。 1985年(昭和60年)3月14日:上越新幹線上野駅乗り入れに伴うダイヤ改正により、急行「はるな」が廃止。「あかぎ」はエル特急「新特急あかぎ」になる。「わたらせ」は廃止され、小山経由の両毛線直通列車は消滅。 1989年(平成元年)3月11日:「新特急あかぎ」の桐生発の上り列車が廃止。全列車上野駅 - 前橋駅間の運転になる。 1990年(平成2年):新宿駅 - 桐生駅間(小山駅経由)に「ホリデー快速足利号」運転開始。 1993年(平成5年)3月18日:新宿発高崎行きの特急「新特急ホームタウン高崎」が運転開始。平日下り列車のみ運転され、ホームライナーと同等の運行形態の列車であった。休日についても、新宿駅 - 高崎駅間で運転する「新特急あかぎ」21号・22号が設定された。 1994年(平成6年)12月3日:「新特急あかぎ」21・22号が「新特急ウィークエンドあかぎ」になる。 1995年(平成7年)12月1日:「新特急あかぎ」の下り1本が平日のみの運行とする。さらに、185系新前橋車のリニューアルに伴い、ヘッドマークのデザインが変更される(185系田町車は旧デザインのまま)。 1997年(平成9年)10月1日:朝の上り列車1本を新宿駅に乗り入れ開始し、平日は「新特急さわやかあかぎ」、休日は「新特急ウィークエンドあかぎ」になる。「新特急谷川」が「新特急水上」に改称されたことにより、新前橋車のヘッドマークデザインが再び変更される(田町車はそのまま)。 1998年(平成10年)12月8日:新特急愛称の再編に伴い、「新特急水上」の上り列車1本(渋川始発便)を「新特急あかぎ」に変更。 2002年(平成14年)12月1日:エル特急および新特急の名称が廃止され、特急「あかぎ」「ウィークエンドあかぎ」となる。同時に「新特急ホームタウン高崎」「新特急さわやかあかぎ」が「あかぎ」に統一される。田町車のヘッドマークデザインは変わらないが、L表示がなくなり、新特急から特急表示になる。 2007年(平成19年)3月18日:全車両禁煙になる。 2010年(平成22年)12月4日:一部編成変更、土休日の上下3本の運転を取りやめ。この編成変更で10号は全区間14両から籠原で7両増結に変更されたため、籠原駅が停車駅に追加される。「ウィークエンドあかぎ」が廃止され、「あかぎ」に統一される。 2012年(平成24年)3月17日:渋川発の特急「あかぎ」4号が廃止。一部編成変更。10号が全区間7両へ減車されたことに伴い、ふたたび籠原駅が全列車通過となる。 2013年(平成25年)11月18日:指定席を7・10両編成は3号車に、14両編成は3・10号車に導入。指定席特急料金は通年同額となり、えきねっとチケットレスサービスが利用可能となる。 2014年(平成26年)3月15日:上野発着の「あかぎ」に651系を投入。平日通勤時間帯は「あかぎ」に代わり、また夜間の「ホームライナー鴻巣」も統合する形で、全席指定の「スワローあかぎ」を運転開始し、着席サービスを強化。平日運転の上り12号を廃止。 2015年(平成27年)3月14日:「草津」同様上野東京ラインへ乗り入れはなく引き続き上野発着のままだが、ダイヤ改正により以下のように変更。普通車指定席特急料金の値下げ。 乗車日・区間のみを指定し、列車・座席を指定しない特急券(座席未指定券)を発売開始。 スワローあかぎ料金券の廃止。 「スワローあかぎ」13号・「あかぎ」13号の新宿発の時刻を変更。 2016年(平成28年)3月26日:ダイヤ改正により、以下のように変更。新宿着の「スワローあかぎ」2号・「あかぎ」8号の車両を651系に変更し、高崎線の特急列車の車両がすべて651系に統一される。 新宿発の「スワローあかぎ」13号・「あかぎ」13号が廃止。これにより新宿経由は上り「スワローあかぎ」2号・「あかぎ」8号のみとなる。 2017年(平成29年)3月4日:ダイヤ改正により、平日夕方上りのあかぎ10号を廃止。朝の通勤時間帯に熊谷始発「スワローあかぎ」(新)2号を新設し、以降の列車は号数を繰り下げ。新宿着の「スワローあかぎ」4号を高崎始発に変更。平日運転の列車はすべて「スワローあかぎ」として運転。 2018年(平成30年)3月17日:ダイヤ改正により、「スワローあかぎ」の全列車が北本・鴻巣に停車するようになり、停車駅を統一(「あかぎ」とは差別化)。 2021年(令和3年)3月13日:ダイヤ改正により、以下のように変更。「あかぎ」の全列車が北本・鴻巣に停車するようになり、「スワローあかぎ」と停車駅を統一。 「スワローあかぎ」下り1本、「あかぎ」上り1本を廃止。 高崎駅 - 前橋駅間を廃止し、上越線・両毛線への乗り入れを終了。 10月1日:乗車促進策として、定期乗車券とグリーン券の併用でグリーン車の乗車が可能となる。 2022年(令和4年)3月12日:ダイヤ改正により、3月14日からの「スワローあかぎ」を以下のように変更2号の始発駅を熊谷から本庄に延長 高崎発上野行き(新)4号を新設(この列車と時間帯が重なる普通電車1本は廃止)し、8号を廃止。それに伴い、それまでの4号・6号を6号・8号へ改番。上り列車を通勤時間帯の着席サービス提供列車として特化。 11・13号の定期運行を廃止し、繁忙期の臨時列車へ変更
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