両局の高校野球中継の主な解説者
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かつては運動記者や大会役員が解説することもあったが、現在は主として地方大会で敗退した有力校の監督、もしくはそのOBに依頼することが多い。近年は春夏ともハイライト番組の司会を務める元プロ野球選手が決勝戦にゲスト解説として出演している。現役監督は原則として監督を務める学校が大会に出場しない場合のみ出演する。 民放の中継で1日3試合から4試合ある場合は、第1試合と第3試合、第2試合と第4試合の中継で、テレビとラジオを入れかえて1日2試合解説することがある(例;第1試合テレビの担当が第3試合のラジオ、第1試合のラジオが第3試合のテレビの担当へ。逆も同じ)。解説者は、2日から3日連続で解説を担当し、序盤に登場する者と準々決勝以降に登場する者とで顔ぶれが変わる。特に第1試合担当者は各放送局が大会期間中手配した宿舎にアナウンサーと泊まり込む。 渡辺元智(元・神奈川 横浜高校野球部監督)1998年夏の第80回大会では大阪のPL学園高校との延長17回の死闘を演じるなどとその年に春夏連覇。教え子には西武ライオンズやボストン・レッドソックス、中日ドラゴンズで活躍した松坂大輔がいる。1998年の春夏連覇のインパクトが大きかったこともあり、1999年以降、横浜高校が大会に出場しない年は解説を担当するようになった。放送局からはトップクラスの扱いで、注目度の高い準々決勝以降から登場し、主に決勝の解説を担当する。2007年春夏の決勝戦は、山下智茂とテレビでダブル解説を担当したほか、2009年は春夏ともに決勝戦のテレビ解説を担当した。 山下智茂(現・石川 星稜高校野球部総監督)1979年夏の第61回大会では和歌山の箕島高校との延長18回の死闘を演じる。教え子には読売ジャイアンツやニューヨーク・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜がいる。以前は、星稜高校が大会に出場できない場合のみ解説を担当していたが、一線を退いて総監督の立場になってからは、同校が大会に出場していても解説席に座った。放送局からはトップクラスの扱いで、注目度の高い準々決勝以降からの解説を担当する。平成19年春夏の決勝戦は、渡辺元智とテレビでダブル解説を担当した。その前年には2006年夏の第88回大会の決勝戦では37年ぶりの引き分け再試合を経験した。 赤星憲広(みんなの甲子園ナビゲーター、元阪神タイガース選手)2011年よりみんなの甲子園ナビゲーター。2016年より決勝戦のゲスト解説を担当。 古田敦也(熱闘甲子園キャスター、元東京ヤクルトスワローズ選手・監督)2015年より熱闘甲子園キャスター、2017年より決勝戦のゲスト解説を担当。 我喜屋優(現・沖縄 興南高校野球部監督) 2010年夏の第92回大会、沖縄県勢・悲願の初優勝に加えて史上6校目の春夏連覇の偉業を成し遂げた。翌2011年夏には決勝の解説を担当した。 小倉全由(現・東京 日本大学第三高校野球部監督)2001年夏の第83回大会、2011年夏の第93回大会と2度の全国制覇を達成している。2014年夏の決勝戦は山下智茂とテレビでダブル解説を担当した。 豊田義夫(元・大阪 近大付属高校ほか野球部監督)近大附属高校で監督としてチームを3度センバツに導いた名将。その手腕を買われて、系列校の近大附属福山高校の監督就任。2005年には近大附属新宮高校(和歌山)が野球部を創設するにあたり、監督を任された。全員が1年生のチームでありながら、智弁和歌山など強豪ひしめく和歌山大会でベスト4まで進出。八尾ベースボールクラブの監督を経て、近大の準付属校である近大泉州や群馬 利根商業高校の監督を務めた。監督としては選手権未出場ながらABCテレビ・ラジオの選手権中継に多く出演。白髪の好々爺という見た目どおり、解説の語り口も丁寧でソフト。実況のアナウンサーや出場校の監督のみならず、出場選手にさえ敬語を使うほどの語りである。 宇佐美秀文(現・愛媛 小松高校野球部監督)選抜大会で今治西高校をベスト4まで導いた手腕通り、試合展開の先をよんだ解説をする。今治西監督を退任して以降、解説の機会が飛躍的に増えた。 日下篤(元・兵庫 育英高校野球部監督)1993年の夏の大会で、3番打者の大村直之(元オリックス)を中心とした打線と巧みな投手リレーで全国制覇。強打に頼るだけでなく、ランナーが出れば打順に関係なくバント、得点差があってもスクイズ、と手堅い戦術を見せた。 前田三夫(現・東京 帝京高校野球部名誉監督)全国優勝3度の名将。尾藤(元箕島)が病気療養中で、かつ渡辺(横浜)が大会に出場した時は、決勝戦のテレビ中継を山下(星稜)とのダブル解説を担当した。これは非常に珍しいケースである。 広岡正信(現・兵庫 関西学院高等部野球部監督)報徳学園高校(兵庫)で監督として甲子園に出場、後に母校である関学の監督に就任、ここでも甲子園出場を果たしている。兵庫県大会では、「報徳VS関学」という同じ西宮市内同市で優勝を争ったりしている。解説の時、語尾に「しましたですねぇ」とつけるのが特徴。 松本稔(現・群馬 群馬県立中央中等教育学校野球部監督)春の第50回大会で前橋高校のエースとして甲子園に出場。史上初の完全試合を達成する(完全試合は選抜大会で松本を含めて2人だけ達成、夏の大会に至ってはいまだ達成者なしという快挙である)。群馬県の体育科教員として採用され、母校の野球部監督に就任。監督としても甲子園出場を果たした。 馬淵史郎(現・高知 明徳義塾高校野球部監督)1992年・夏の第74回大会で松井秀喜に対して5打席連続敬遠を指示した。1998年・夏の第80回記念大会では準決勝進出。2002年・夏の第84回大会で悲願の初優勝を成し遂げた。 百崎敏克(前・佐賀 佐賀北高校野球部監督)2001年、佐賀・神埼高校監督として甲子園に春夏連続出場。2007年・夏の第89回大会、「がばい旋風」で強豪校を次々と撃破。2回戦では宇治山田商(三重)との延長15回引き分け再試合を演じ決勝戦でも広陵高校(広島)を倒し初優勝を飾った。2017年7月、監督を退任し副部長に就任。 吉田洸二(現・山梨 山梨学院高校野球部監督)春の第81回大会で清峰高校を優勝に導いた。 迫田穆成(現・広島 竹原高校野球部監督)広島商では選手・監督として優勝を経験。その後如水館高校監督としても甲子園に出場した。 荒木準也(現・山形 日大山形高校野球部監督)日大山形の選手として夏の第70回大会に出場。2002年から監督に就任し、2013年の夏の第95回大会ではチームを県勢初のベスト4に導いた。 藤田明彦(元・兵庫 東洋大姫路高校野球部監督)1997年から2006年までの一次監督時代に夏と春にそれぞれ2回甲子園に出場、2011年から2022年までの二次監督時代には夏と春にそれぞれ1回甲子園に出場している。 奥本保昭(現・京都 塔南高校野球部監督)京都成章高校監督として1998年夏の第80回記念大会で準優勝。 本多利治(現・埼玉 春日部共栄高校野球部監督) 永田裕治(現・静岡 日大三島高校野球部監督)前・報徳学園高校(兵庫)監督。報徳学園では選手時代に夏の第63回大会で優勝を経験、監督としても春の第74回大会で優勝へと導いた。 上田誠(前・神奈川 慶應義塾高校野球部監督) 多賀章仁(現・滋賀 近江高校野球部監督)2001年夏の第83回大会で滋賀県勢として初の準優勝に導いた。近江高校では副校長も務めている。 原田英彦(現・京都 龍谷大平安高校野球部監督)1997年夏の第79回大会で準優勝、2014年春の第86回大会では監督そして高校として初のセンバツ優勝を成し遂げた。龍谷大平安が甲子園での通算勝利数で100を記録したときの監督である。 岡田龍生(現・兵庫 東洋大姫路高校野球部監督)履正社高校監督。2019年の夏の第101回大会で全国制覇を成し遂げた。第101回大会では全試合を通じて失策1を記録するなど、堅守のチームを作ることに定評がある。 磯部修三(前・静岡 浜松開誠館高校野球部監督)元・浜松商業高校→常葉菊川高校(静岡)監督。 青木尚龍(現・兵庫 神戸国際大付属高校野球部監督)2005年のセンバツで、ベスト4に進出。 大藤敏行(現・愛知 享栄高校野球部監督)前・愛知 中京大中京高校野球部監督。2009年の第91回大会で全国制覇を成し遂げた。 椎江博(現・大阪 大阪学院大学高校野球部監督)元・尽誠学園高校(香川)監督。 仲井宗基(現・青森 八戸学院光星高校野球部監督) 森士(前・埼玉 浦和学院高校野球部監督)2013年のセンバツで春夏通じて初の全国制覇を達成した。2021年に長男の森大に監督の座を譲り、退任した。 荒井直樹(現・群馬 前橋育英高校野球部監督)2013夏の第95回大会で、夏の大会初出場ながら髙橋光成や主将(当時)の息子と共に全国制覇を達成。夏の群馬大会では初の5連覇を達成するなど、前橋育英を群馬の強豪へと育て上げた。 比嘉公也(現・沖縄 沖縄尚学高校野球部監督) 東哲平(現・福井 敦賀気比高校野球部監督)敦賀気比では選手として甲子園に3回出場。監督として2015年春のセンバツで、北陸勢として初の甲子園優勝を達成した。 米澤貴光(現・東京 関東第一高校野球部監督)監督として選抜大会・選手権大会に出場し、両大会でベスト4に進出した経験を持つ。 藤原孝介(現・長野 佐久長聖高校野球部監督)元・PL学園高校監督。 江浦滋泰 (前・岡山 関西高校野球部監督) 新納弘治 (前・大阪 関大北陽高校野球部監督) 高嶋仁 (現・奈良 智弁学園高校・和歌山 智弁和歌山高校野球部名誉監督)監督として甲子園大会で歴代最多の勝利数(68勝)を記録した。2021年の第103回全国高等学校野球選手権大会決勝では朝日放送ラジオの解説者として「智弁対決」を見守った。なお、この試合では高嶋の孫(長男の子)も智弁和歌山の選手として出場していた。 中村順司 (元・大阪 PL学園高校野球部監督) 中村良二(現・奈良 天理高校野球部監督)元プロ野球近鉄バファローズ・阪神タイガース選手。天理では選手時代に第68回大会で全国制覇を経験。監督としては第99回大会で27年ぶりの準決勝へと導いた。プロ野球経験者の解説は決勝戦のゲスト解説を除いては蔦文也以来で、プロアマ規定制定後の選手では初。 斎藤智也 (現・福島 聖光学院高校野球部監督)2007年から2019年まで夏の福島大会で戦後最多となる13連覇。連覇の途切れた2021年夏に初めて解説を担当。
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