ヴァリアブル・ビースト・マシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 08:51 UTC 版)
「獣装機攻ダンクーガノヴァ」の記事における「ヴァリアブル・ビースト・マシン」の解説
本作では、主役メカを前作『超獣機神ダンクーガ』での「獣戦機」ではなく、「ヴァリアブル・ビースト・マシン」(Variable Beast Machine)と呼称している。前作同様にそれぞれが戦闘機(戦車)型のヴァリアブルファイター(タンク)モード、獣型のアグレッシブビーストモード、人型のアンドロイドモードへ変形する。 ノヴァイーグル 戦闘機型。アグレッシブビーストモードではワシ型に変形する。偵察任務や空中戦が主。アンドロイドモードでの武器はダンマグナム、3Aダガー(3Aとは、Aggressive Active Absoluteの3つの"A"を表す)。合体後はダンクーガノヴァの頭部を構成し、断空剣を使用する技の管制を務める。頭部という位置的利点から、一時的に単機離脱して別行動を取るトリッキーな役回りを演じる場合もある。 ノヴァライガー 軽戦車型。アグレッシブビーストモードではライガー型に変形する。銃撃戦と爆撃戦が主。アンドロイドモードでの武器はアサルトリニアガン、マインランチャー、3Aマチェット(劇中未使用)。タンクモードではDブリットシューター(アンドロイド時も尻尾を動かして使用可能)とADFミサイルを使用する。パイロットの利き腕に合わせ操縦系が左利き用にセットアップされており、武器の大半を左腕で取り扱う。合体後はダンクーガノヴァの右足を構成し、断空砲アルティメットフォーメーションの発射管制を担当する。 ノヴァライノス 軽戦車型。アグレッシブビーストモードではサイ型に変形する。格闘戦が主。アンドロイドモードでの武器はライノシューター、3Aマチェット(劇中未使用)。タンクモードではビーム砲を使用する。合体後はダンクーガノヴァの左足を構成。左の脚は、断空砲使用時に地表へアンカーを打ち込むなど、ダンクーガノヴァ全体の軸足となる役割があるため、当初は4機の中で唯一管制すべき必殺武器が無かった。しかし朔哉の懇願にセイミーが応え、第7話から新武装「ブーストノヴァナックル」の管制を受け持つようになった。 ノヴァエレファント 重戦車型。アグレッシブビーストモードではゾウ型に変形する。重火器による砲撃戦が主。アンドロイドモードでの武器は3Aトマホーク。タンクモードではアブソリュートキャノン、ミサイルデトネイターを使用する。4機の中でもひときわ大型で、粒子加速砲アブソリュートキャノンの火力は単機としては破格のものである。そのため、基本はタンクモードのままで戦闘することが多い。合体後はダンクーガノヴァの両腕および脚までを含む胴体を構成し、断空砲アルティメットフォーメーションのチャージ管制を担当する。 ダンクーガノヴァ ノヴァイーグル、ノヴァライノス、ノヴァエレファント、ノヴァライガーが超獣合神することにより誕生する巨大ロボット。出力、機動力、火力など、全ての性能が現行機を圧倒的に凌駕しており、無敵の強さを誇る。 操縦方法は、操縦桿などによる機械式インターフェースではなく、パイロットの背筋に装着された脊髄反射コネクタおよび、葵のボディーアクション(断空砲アルティメットフォーメーションの際には、くららのトリガー操作)に同調する形で行われる。 合神状態は5分しか維持できない。それを超えて継続すると、主機関の暴走により機内温度が1000℃に達し、機体に爆発の危険が発生する。主機関「アブソリュートアクティブフォースジェネレーター」は、本来はゴッドビーストモードを想定した機関であり、通常状態で長時間運用すると出力過剰に陥るためである。 なお、ジェネレーターさえ停止させれば形としての合神を維持することは可能らしく、第8話では機能停止状態ながら5分を超えた後も合神状態を維持していた。 その真の存在意義は「来るべき地球外からの人知を超えた敵(=ムーンWILL)」が地球侵攻を開始した際、地球の生命を絶やさぬよう、その「種」を戦いながら他の惑星へと脱出させるための、ノアの箱舟のような役割である。そのため胸部には、地球の全生物のDNAデータを収めたブラックボックスが存在する。生命絶滅を念頭に置いているため、本来の仕様は無人機であり、パイロットシートは正確には「操縦席」ではなく、戦闘AIを成長させるための「思考サンプリング装置」に過ぎない。 4人ものパイロットを搭乗させるため、単座のロボットに比べて動きに無駄が出やすいという欠点も持っているが、前述の「サンプリング」という目的のため、あえて多人数による連携仕様が採用されている。スペック 全長:37.8m / 重量:108.26t 武装 断空砲 脚部から地表にアンカーを打ち込んで足場を固定した上で、背部・腰部・両腕(両拳が収納され、代わりに砲身が出現する)に装備されている大出力の火器を全門、前方へ向ける砲撃形態。「断空砲アルティメットフォーメーション!」の掛け声と共に、一斉射する。 断空剣 左腰部から射出される柄にエネルギーが集束して発生する大剣で、ダンクーガノヴァの数ある武装の中でも切り札に近いと説明された。展開した機体背面の全スラスターを一斉に噴射しながら目標へ突撃し、「断空斬!」の掛け声と共に敵を両断する。 なお、断空砲と断空剣のどちらにも、最大出力で使用した直後には機体出力の一時的な低下を招くという欠点が存在する。 ブーストノヴァナックル 朔哉の懇願に応えたセイミーにより実装され、第7話から使えるようになった飛び道具で、いわゆるロケットパンチ。 劇中では数回しか使われなかった上に止めを刺すのに役に立ったのは1回のみ。最終話では発射した瞬間にビームの集中砲火を浴びて爆発した。 ダンクーガノヴァ・ゴッドビーストモード チームDの強い思いによって呼び覚まされ登場した新形態。第1話冒頭で一度不完全ながら発動し、第9話で完全発動した。ダンクーガノヴァの真の性能が引き出された姿。WILLやF.S.がダンクーガを常に戦わせ続けてきた大きな目的の1つが、このモードの発動である。 合神状態のまま、各VBMがアグレッシブビーストモード化する。顔が覆い隠され、両手が拳から鉤爪に変わり、頭部、胸部、および両足先端部に、4機のVBMのビーストヘッドが露出。アブソリュートアクティブフォースジェネレーターの出力が正しく行き渡ることで全身が金色に発光し、5分の活動時間制限から解放される。 4つの獣の頭を携えたシルエットはもはや異形であり、姿とともに戦闘スタイルも一変。野獣の本能が剥き出しになり、武器なしの肉弾戦が主体となる。特定の必殺技も存在せず、ただ圧倒的な暴力で敵を地面に組み敷いて鉤爪で八つ裂きにする。だが、ダンクーガの最終形(=無人機)に限りなく近い形態であるために操縦系の大部分が自律行動となり、細かい制御が利かなくなるリスクを孕んでいる。 初回の発動時、それまでほとんど歯が立たなかったR-ダイガンを圧倒。たちまち中破に追い込んだ。だが細かい制御が利かず、そのコクピットをエイーダごと叩き潰そうとした(すんでの所で意識を取り戻したジョニーにより制止された)。 なお、モードの発動中はダンクーガのトランス状態がコクピットの脊髄反射コネクタにも伝達されるため、パイロットたちは独特の高揚感に包まれる。 ダンクーガマックスゴッド 第11話で初登場。別名トランセンデンスモード。R-ダイガンの存在まで含めたダンクーガ計画全体における最強の形態。ダンクーガノヴァとR-ダイガンが合体して誕生する。合体時にはF.S.による「M・A・X・G・O・D」の音声キーワード認証に加え、ドラゴンズハイブが一定距離内にあることが必要。 2機のアブソリュートアクティブフォースジェネレーターが生み出す出力は絶大。初陣では、ゴッドビーストモードとR-ダイガンの連携によってようやく倒し得たレギュラスαの上位機を、一撃の下に粉砕した。武装 ファイナル断空砲 R-ダイガンの主砲2門より放たれる、強力な砲撃。 ミサイルディトネイター 多弾頭ミサイルによる牽制攻撃。最終話でオリジナルダンクーガに牽制に用いられたが、相手の強大さの前に役を果たさなかった。 『スーパーロボット大戦』シリーズでは「ミサイルデトネイター」表記。 ダンブレードシュート R-ダイガンの武器であるダンブレードを、ブーメランの様に発射する。オリジナルダンクーガの足を破壊した。 断空彈劾剣 断空剣とダンブレードが合体(融合)して生まれる大剣。死の淵で仲間を想う葵が、心の孤独を完全に打ち払った時、その感情の発露をトリガーとして奇跡的に誕生した、イレギュラーとも言うべき武装。マックスゴッド最強の武器であり、オリジナルダンクーガを一刀の下に両断した。 断空双牙剣 『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』に登場する技。先輩機である、初代ダンクーガ(ファイナルダンクーガ)との合体攻撃技で、2機のダンクーガが断空剣で敵を斬り捨てる技。決め台詞は初代ダンクーガの断空光牙剣と同じ「愛の心にて、悪しき空間を断つ」(「名付けて、断空光牙剣」のパートは無い)。 敵機の撃墜に成功すると、新旧ダンクーガが手を合わせているシーンを見ることができる。
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