ガメリカ・コア反乱軍/コア(CORE)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/01 00:09 UTC 版)
「大帝国」の記事における「ガメリカ・コア反乱軍/コア(CORE)」の解説
ガメリカの四大財閥が作り出したサイボーグ兵士。完全な電子頭脳と謳われていたが、実際は思考システムに重犯罪者の脳髄が使用されている。かつての記憶は消されていたが、特定のルートを経由すると全てのコアが犯罪者時代の記憶と共に「人間」であったことを思い出し、人間よりはるかに強力なその体を十分に振るい、自らの欲望のままに叛乱を引き起こす。コアの戦闘力に頼りきっていたガメリカ軍は早々に駆逐され、住民は破壊・蹂躙・強姦・殺戮にさらされる。そしてガメリカを滅ぼしたコアは全銀河の人類に対して叛旗を翻す。 脳を収めたコアユニットとボディから成り、ボディからコアユニットを取り外しても遠隔操作で操ることができる。ボディはあくまでマニピュレーターの延長であり、載せ替えなどは自由となっている。 支配領域は旧ガメリカ共和国領をそのまま引き継いでいる。 キングコア編のエンディングにて、世界中の人類を殺し尽くした後、今度はお互いを殺し合い始めたことが語られている。 戦力は高いものの、スキルを持たず画一的なスペックであるため、作中設定と違ってむしろ相手をしやすい類となっている。 キング・コア/リンカーン 声 - 滝沢アツヤ キングコア編の主人公。 COREの正体を知ったキャロルが、元は人間で心があるはずだと説得を試みた個体。結果、キャロルの願った通り彼は自意識を取り戻すに立ったが、その正体が懲役300年の刑を課せられた悪党「リンカーン」であることが判明する。 覚醒した彼は他のCOREにもキャロルがやったように覚醒を促すのだが、事前にCOREの性能を徹底的に調べており、誰も彼に敵わない状態となっている。結果、彼は王として君臨し、キングコアを名乗るようになる。ただし、もっぱら部下からはボスと呼ばれている。覚醒してからキングコアとなるまでの経緯はキングコア編で語られる。 生前は劣悪な施設暮らしで、腕っぷしが強く色々な問題を起こしていた。成長した彼に目を付けたとあるマフィアは、娘との結婚を前提とした婿養子を提案し、互いに結婚を受け入れた。しかし、結婚直前に裏切り者によって婚約者を教会で虐殺され、彼自身も捕縛されて拷問を受けるも返り討ちにして生き延びる。以降、彼は神を憎悪し、如何なる罪を重ねることにも躊躇がなくなる。さらに、それだけの行いに対して罰を与えようとしない神に対する不信感を募らせる、という悪循環を形成している。凶悪犯罪を重ねながら全く捕まらない彼は、かつての拷問時につけられた傷になぞらえ、「イレブンゴースト」と呼ばれるようになる。 やがて、自身がかかった闇医者の裏切りと一家を虐殺してまで張った警察の罠によって捕縛されるも、後悔をしない生き方をしていた彼は怒りもせず平然と死刑を受け入れていた。神と自分を裏切った少女への憎悪を抱えたまま。 COREとして復活した後は、一人の少女を痛覚を感じられる特別製COREへと改造し、乱雑に犯している。ワシントンにて他の幹部もろとも全滅させられ、東郷にコアユニットを破壊されて爆炎の中に散ったと思われた。 キングコア編のエンディングの一つである「私たち結婚しました」では、プリンセスの真意を悟り、COREから脱退した後、機能停止したプリンセスを抱えて廃教会にて己の愚行を一部始終を吹き込んだ音声データを残して機能停止した。 プリンセス 声 - 青井美海 キングコアとともに行動するCOREの少女。キングコアの意向により、彼女だけ痛覚がある特別製となっている。世界各国に向けた放送の中で犯されている姿が映されているため、「キングコアの奴隷となっている哀れな少女」と認識されている。ちなみに、キングコア編にて、彼から誰も彼女に触らないように命じられていることが分かる。 キングコア撃破後、東郷に引き取られて「プリンセス」と名付けられる。CORE壊滅記念のパーティにて悲惨姿を目にした人たちに(下心もありで)養子縁組を希望する人が殺到したが、その中で突如左腕に秘匿した銃を使って暴動を起こして会場から脱出、キリング財閥が秘かに建造していた人工大怪獣「バージニア」を奪取してシカゴXから日本を目指して進軍を開始した。これに当たって、ボディをキングコアのものへと改めている。最後は、崩壊しつつあるバージニアの中で東郷に引導を渡され、バージニアとともに消滅した。 なお、ワシントンでのキングコアとの対決時、プリンセスは悪辣な態度を崩さない彼に犯されている真っ最中であった。コアユニットを交換しているとしたらこの時点ですでに入れ替わっている状態であり、両者ともに明らかに似合わない姿は東郷と平賀に混乱をもたらしたのだった。 生前はみすぼらしい姿で物乞いをしていた少女で、リンカーンの気まぐれで助けられた。結果、彼に懐き、行動を共にするようになる。生前も、リンカーンによって「プリンセス」と名付けられる。いつまでたっても「あう」程度しか喋ることがなかったが、リンカーンとは心から信頼し合える相棒であった。 リンカーンの犯行の裏では彼女が協力していたのだが、一切明るみに出ることはなく、ある意味彼女こそが「ゴースト」であったといえる。その為、彼が捕縛されて死刑になるまで頻繁に面会に行っているのだが、怪しまれることはなかった。リンカーンも徹底して他人を装っていたのだが、ある時差し入れに聖書を渡してしまったことで神を憎悪する彼の逆鱗に触れ、死んでも見つけ出して殺すと宣言されてしまう。かくして、この言葉通り、彼女は見つけ出され、COREへと改造されたのだった。キングコア編では、耐用年数を超過して機能停止するまで延々と嬲られ続けた。 この話には裏があり、実は聖書には脱獄用のツールがしおりに偽装して挟んであったのである。しかし、神への憎悪がプリンセスへの信頼を曇らせた結果、二人の絆は決定的に違えてしまうこととなった。当の聖書は、その時のままキングコアにさえ触れさせない箱の中にしまわれており、機能停止後にキングコアはその中身と真相を知り、己の愚かさを悟った。 トルーマン 声 - どぶ六郎 生きた人間を「悪魔の肉体」と蔑み、それを殺して魂を解放することを救いと考える殺人教の教祖で、神を自称している。洗脳技術にも長けていた様子。COREとなった後、神に相応しい姿として聖人のような髭を持った痩躯のボディを特注している。 彼の目的は生きとし生ける人間すべての速やかな殺害(救済)で、覚醒させてもらった恩義からキングコアに忠誠を誓っていたが、一部の人間を生かしておく彼のやり方に反発を抱く。キングコアのブリッジ要員を事前に洗脳して暗殺しようとするなど反乱を起こすが、逆にCOREを知り尽くしたキングコアによるCORE向けの拷問を見せつけられたショックでトルーマン側のブリッジ要員の洗脳が一部解けてしまい、艦隊は機能不全を起こして敗北することとなった。 マッキンリー 声 - 一条和矢 人肉を美味だと感じる食人鬼。元は大企業の重役で結婚して子供もいたが、生前かCOREになってからかは不明だが妻子を殺して冷凍庫で保存していた。COREとなった後、人間を捕らえたその場で加工できるように調理器具を内蔵したボディを特注している。 実は彼は味覚として人肉を美味いと感じているわけではなく、同族を喰っているという背徳感からそう感じているだけであった。そのため、COREとなってからは人間を逸脱したことで次第にまずいと感じるようになっていく。己の味覚の真相に気付いてからは、秘かにCOREを捕獲してそのコアユニット(=脳)を食らうことに同族食いのタブーを見出す。やがて、最大級のタブーとしてボスとその所有物であるプリンセスに目をつけるも、返り討ちに遭う。その際、彼はコアユニットを頭部ではなく胴体に隠していたのだが、キングコアに勘で看破されてしまったものの、具体的な場所までは特定されていなかったために即座に死亡はせずに逃亡し、その先で己の脳を食らうという前人未到の究極のタブーを犯したことで満足そうに息絶えた。
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