オデュッセイア
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『オデュッセイア』(古代ギリシア語イオニア方言:ΟΔΥΣΣΕΙΑ, Ὀδύσσεια, Odysseia, ラテン語:Odyssea)は、『イーリアス』とともに「詩人ホメーロスの作」として伝承された古代ギリシアの長編叙事詩[1]。題名は「オデュッセウス(について)の(詩歌)」の意味[2]。
註記
- ^ ムーサは、ゼウスと記憶の女神ムネーモシュネーとのあいだの子とされる。
- ^ ホメーロスの詩は、英雄脚六脚韻(ダクテュロス・ヘクサメトロス)の韻律でうたわれる。この最初の行を、高低アクセントは無視して、音節の長単だけに着目してカタカナで転写すると、次のようになる(叙事詩の実際の朗唱では,個々の単語は続けて発音される):「アンドラモイ|エンネペ|ムーサポ|リュトロポン|ホスマラ|ポッラ」。これは音節の長短で示すと、「長単単|長単単|長単単|長単単|長単単|長単」となっている。「長単単」という音節のパターンは、英雄脚(ダクテュロス)と呼ばれ、それが六回繰り返される詩形を六脚韻(ヘクサメトロン)と言う。ホメーロスの詩は、『イーリアス』もそうであるが、その行のすべてが、英雄脚ヘクサメトロンとなっている。「長単単」を基本とするが、「長長」の場合もあり、六脚の最後の脚は、「長長」または「長単」となる。
出典
- 1 オデュッセイアとは
- 2 オデュッセイアの概要
- 3 概要
- 4 原典訳書
- 5 関連項目
- オデッセイアのページへのリンク