発想とスタイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 02:48 UTC 版)
「マーガレット・マクドナルド・マッキントッシュ」の記事における「発想とスタイル」の解説
写実ではなく想像力に依拠する姿勢を貫いたマクドナルド・マッキントッシュは、スケッチブックをつけなかった。制作に大きなインスピレーションを得る源は聖書、『オデッセイア』、モリスとロセッティの詩、モーリス・メーテルリンクの作品などである。しばしば作品を共作した姉妹はともに同時代の芸術の概念を無視したとグリーソン・ホワイト Gleeson White は記す。「この姉妹二人はまったくの無邪気を装いつつ、他人からエジプトの装飾に特に関心があったと定義されようとも認めはしない。『何物にも偏っていません』と言うばかりで理論を示して展開するわけでもない。」 芸術家として自らの想像力を大きくふくらませるところから出発し、伝統的なテーマや寓話、象徴の再解釈に独創を加えると、ふれ幅の広い実験を展開する。姉妹でグラスゴーにスタジオを開いた1896年からまもなく、人間の姿を借りて「時間」や「夏」「冬」などの作品を発表、幅広いアイデアを変換し高度に様式化する手法が見られる。人間の裸体を細長く引き伸ばし、落ち着いた自然な色調を用いて幾何学と自然のモチーフを微妙に取り合わせて相互作用を引き出す点に、他の芸術家との違いが現れるといえる。
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