部族
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部族(ぶぞく、tribe)とは、民族[注釈 1]や氏族と同様に同一の出自や歴史的背景を持ち、共通の文化や言語、価値観の上で共同生活を営むとされる集団の単位のこと。主に近代的民族概念と異なる社会形態をもつとされる集団に対して用いられる。
概説
史学において使われる場合部族は、近代国家成立以前の言語集団あるいは政治集団を対象に広く一般に使われるカテゴリーのことであるが、現在の集団に対して用いる場合には、様々な問題が含まれているとして、多くの人類学者によって批判され、近年は民族という語に統一されつつある[注釈 2]。その用法は
- 文化・言語を共有する集団で、「未開社会」とほぼ同義とされるもの
- 親族関係や出自によって構成され、社会進化の一段階に対応するもの
- 一定の領域によって規定される政治集団であるが、中央的権力を欠くもの
である[1]。とくに2.はバンド-部族-首長制-未開国家という政治機構の段階論の中で位置づけられていた。
進化における一段階という議論は強く批判されたために、人類学において実際の集団にたいして部族というカテゴリーが使用されることは廃れたが、フリードは「二次的な現象としての部族」という考えかたを提供した[2]。フリードのアイデアを推し進めたサウゾルによれば、多くの部族は植民地化の過程において、植民地行政こそが部族形成に関与したと指摘した。サハラ以南のアフリカの多くの部族や、北米の「保留地」に押し込められたインディアン諸部族がその例である[3]。
かつての東西陣営では、民族あるいは部族を次のように定義していた。共産圏ではヨシフ・スターリンの定義「民族とは、言語、地域、経済生活および文化の共通性のうちに現れる心理状態の共通性を基礎として生じたところの歴史的に構成された人々の堅固な共同体」[4]が使われ、西側ではマックス・ウェーバーの「同じような身体的特性と文化慣習、移住や植民といった共通の記憶やふるさとと意識、さらには出自をともにしているという主観的な信念」という条件が使われていた。しかし先述の通り、部族は二次的なものであり、実態と異なることが知られている。
部族社会(ぶそくしゃかい)は、部族を中心に成り立つ社会のことである。部族の独自性を優先させるために侵略者との紛争が起きやすい[5]。
アフリカ諸国における部族
アフリカにおいて部族とされた、あるいは部族とされている人々はどのようなまとまりを押し付けられたり、構築したりしているのかを事例をあげて説明する。
現在人類学者が理解しているアフリカの民族の最も重要で基本的な社会的な単位は、土地を共有し、具体的な血縁関係が把握される血縁集団(リネージュ)である。植民地支配以前、移動も戦闘もこうした集団を単位として行われ、人々は合従連衡を繰り返しながら生活してきた。現在の部族、あるいは民族集団という単位は、このような血縁集団同士が自発的に集合して民族集団として組織された集団と、ヨーロッパ諸国によって植民地に組み込まれる際に、土地の支配権の譲渡の契約を交わすためや分断間接統治を行うために、本来はまとまっていなかった複数の血縁集団を一つのものとして仮構された集団がある。植民地政府は場合によっては、まとまりを捏造してその代表としての首長を作り出したことも知られている[6]。王国や首長制度をしいていた地域では、被支配階級の人々が異なる言語を話していたとしてもひとまとまりの部族であるとしたり、逆にツチとフツのようにほとんど違いがないにもかかわらず、比較的牧畜に重きを置いていた人々をツチ族とし、支配階級という形で分断した場合もあった。
一方で植民地支配が開始された以降もアフリカ人は押し付けられた部族という枠組みをそのまま受け継いでいるわけではない。間接統治は人々を「部族」の「ホームランド」に縛り付け、移動を制限し、「首長」を介して労働力を徴収するシステムであったが、人々はそれに縛られることなく、場合によっては移動し、先住者のいるところに居候し、移住先で新たな氏族を誕生させることもあった(アバメニャ・システム)。このような居候や漂流者を媒介にしてつくられた同盟関係は“氏族”単位での結びつきを生み、民族同士の全面対立につながらないネットワークを生み出す源泉となっている[6]。
アメリカ・インディアンにおける部族
アメリカ・インディアンにおける部族は母系氏族社会を基本としており、アフリカの部族と異なって王国や首長制度というものがなく、「族長」や「首長」は存在しない。したがって「バンド-部族-首長制」という図式は当てはまらない。植民地政府に降伏をする代表としての首長がいなかったため、アメリカ合衆国は保留地制度をインディアン部族に押し付けるなかで、19世紀末より「部族会議」を保留地内に設置し、「部族議長」を選ばせている。この独任制の長官である首長制度は、合議制を基本とするインディアンの文化に本来なかったものなので、彼らの社会システムを狂わせる結果となって、現在も悪影響を及ぼしている[7]。
アラブ社会における部族
アラブ社会では現在でも部族社会であり、多くの人間が国家よりも部族に対して帰属意識や忠誠心を持っている。 アラブ社会では部族ごとの部族習慣法(アーダ)を持つことが認められており、部族長が実質的な地方自治体のトップになっている。
部族間問題は結婚や就職にいたるまで社会のあらゆる面で問題になっており、中東の国家では国家元首の属する部族が優遇され、敵対する部族は過酷なまでに冷遇される状況が続いている。 サッダーム・フセイン政権下のイラクやムアンマル・カッザーフィー(カダフィ)政権下のリビアなど国家元首が属する部族が社会の支配者層を形成している国も多い。イラクで拡張主義やシャイフと高官の手による私有財産の集中などが増し、部族連合とマムルーク間の混乱があった。 権力の集中化と強化を象徴している貨幣の役割、不動産、法的基盤、1858年および1932年の土地法によって、関係は親族関係は弱められ、物質的所有が強まっていった。 バタートゥ氏によると、都市部のアラブ人はイスラム教とオスマン帝国の法律に基づいて統治され、一方、部族のアラブ人は「イスラム教的な古代部族の慣習」に基づいて統治されていたという。 都市や部族の違いに加えて、部族間の分離および都市間の分離があり、イスラム教の下では団結していても、シーア派とスンニ派の対立下では分裂し、別々のマハッラで生活しながら原始的な通信の下では疎遠になっていた(これが保護の形となっていた)。 部族社会では軍人や公務員も国家よりも部族に対して忠誠心を持つため、部族間抗争が即内戦へと発展することが多いため軍や警察など国家の暴力装置が支配者部族による独占支配になりやすい。このため、支配者層に有能な人材が乏しくなり、結果として国家が疲弊することも珍しくない。
サウジアラビアでは部族社会の問題に対処するために長年にわたり部族解体政策を進めているが、未だに部族社会の解消には至っていない。
関連項目
脚注
注釈
- ^ 日本語の「民族」には「近代国家の国民」の含意があるが、ここではエスニック・グループのこと
- ^ 例えばスチュアート・ヘンリをはじめとした最近の文化人類学者・社会学者の多くは、部族と民族の呼称の間には明確な客観的な区別がなく、アフリカでの民族紛争では意図的に「部族」の語が用いられるなど「文明度」という差別的な植民地主義的評価基準が作為的に用いられているとして、部族の呼称を避けるべきであると主張する。かれらは、民族の下位分類としての氏族などの帰属集団は歴史的に差別的なニュアンスを帯びている部族ではなく、支族などの呼称を使うべきである、とする。(『民族幻想論--あいまいな民族・つくられた人種』(解放出版社 2002年))
出典
- ^ Tapper, Richard (1990). “Anthropologists,historians, and tribespeople on tribe and state formation in the Middle East”. In Khoury, P. S. & Kostiner, J.. Tribe and State Formation in the Middle East. Berkeley and Los Angerls: Univ. of California Press
- ^ フリード 著、伊藤眞 訳「部族および部族社会の概念」、松園万亀雄 編『社会人類学リーディングス』アカデミア出版会、1982年(原著1966年)。
- ^ Southall, Aidan (1996). “Tribes”. In Levinson, D. & Ember. M. Encyclopedia of Cultural Anthropology, Vol 4. New York
- ^ スターリン, J. V.『マルクス主義と民族問題』大月書店〈スターリン全集第二巻〉、1952年(原著1913年)。
- ^ “ぶぞくしゃかい【部族社会】 | ふ | 辞典”. 学研キッズネット. 2021年1月13日閲覧。
- ^ a b 松田素二「民族化する社会」『抵抗する都市』岩波書店〈現代人類学の射程〉、1999年。
- ^ 『Readings in Jurisprudence and Legal Philosophy』(Felix S. Cohen、1952年)
部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 02:36 UTC 版)
ワカンダの国民は、“ゴールデン族(王族)”を筆頭に、“リバー族(川族)”・“ボーダー族(国境)”・“マーチャント族(商人)”・“マイニング族(鉱山)”・“ジャバリ族”の計6つの小部族で構成される。豊かな文化と高い教育水準を誇り、公用語は英語とコサ語だが、前者は過去に他国によってワカンダが植民地化されたことがないため全てアフリカ訛りで、文字は独特の象形文字を使用している。また、国民には姓名がなく、親子であるティ・チャラとティ・チャカも“ティ”が姓字というわけではない。部族ごとに物事に対する見方が異なり各々の指針があるが、そのうちの4つ(リバー族、マイニング族、マーチャント族、ボーダー族)は1万年前にバシェンガ/初代ブラックパンサーの統治下で統一され、“バースト”と呼ばれる守護神の黒豹を信仰している。 彼らは挨拶や敬礼の表明などの際には、拳を握った両腕を身体の前にクロスしながらワカンダ・フォーエバー(Wakanda Forever)と発声し、母国を讃える。 ゴールデン族(Golden Tribe) 黒や紫をイメージカラーとする、ワカンダの頂点に立ち、統率する部族。ティ・チャラや彼の家族が属する。 ボーダー族(Border Tribe) 青をイメージカラーとする、ワカンダの国境を警備し、他国からの侵入を防ぐことを使命とする部族で、族長はウカビ。この部族に属する者たちの髪型は、男性が刈り上げ、女性は現代的なアップヘアとなっている。その使命から、攻守のバランスがとれた武器を装備し、国への忠誠心も高いため、例え他所者に王位が移行しても、ウカビが認めればその者に従う。 リバー族(River Tribe) 緑をイメージカラーとする部族で、ワカンダの河川を取り仕切る使命を持つ部族。この部族に属する者は草花や貝殻で作られた髪飾りを装飾品として身につけている。この部族の族長は、下唇に円盤を埋めており、ナキアも属している。 マーチャント族(Merchant Tribe) 紫をイメージカラーとする部族で、ワカンダの貿易や、衣服・工芸品の製造を行っている。 マイニング族(Mining Tribe) 赤をイメージカラーとする部族で、ヴィブラニウムと、その鉱床であるグランド・マウンドの管理・採掘を行っている。この部族に属する者は、頭髪に赤土を塗る。 ジャバリ族(Jabari Tribe) 1万年前の初代ブラックパンサーの統治による統一を唯一拒否し、ワカンダの人里を離れて遠くの山奥で暮らしてきた部族。族長はエムバクで、彼らは独自の文化を築いただけあって、英語とイボ語の方言を言語とし、菜食主義で、ハヌマンと呼ばれるホワイトゴリラ神を信仰して、自らヴィブラニウムの使用を断ち、自然主義を表す毛皮と木を主な資源として活かすなど、他の部族とは異なる点を数多く有している。ワカンダの国民の一部ではあるが、彼らに対するブラックパンサーの支配は薄く、何世紀もの間国王に忠誠を誓わずにいたため、昔の取り決めにより王位継承の儀式への実質的な参加資格はない。この部族の戦士たちは皆、他の部族以上で大柄で屈強な体躯を誇り、木や毛皮を加工しただけの武装を用いる。さらに戦地に現れた際には、敵への威嚇としてゴリラのように吠える。
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ワルキ人は最低8つの部族によって構成されていた。 コロワレ(Korowalle)
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マレーシア政府によってセマンに分類されるオラン・アスリ部族は以下の通り。 バテク族(英語版) ラノ族(英語版) ジャハイ族 マニ族(英語版) ケンシュー族(英語版) キンタック族(英語版) メンドリック族(英語版)
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ダコタ族 - アメリカ合衆国先住民族であるネイティブ・アメリカンの一つ。スー族の一部。
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ギリシアの歴史家ヘロドトスはデイオケスが統一したメディア人には複数の部族があるということを記録に残している。そして具体的に以下の6つの部族を挙げている。 ブサイ (Busae) パレタケノイ (Paraetaceni) ストルカテス (Strukhat) アリザントイ (Arizanti) ブディオイ (Budii) マゴイ(Magoi) しかしこれらの部族の大部分について、アッカド語史料との対応を証明することは不可能である。アリザントイは「東のアリビ(Aribi)」と呼ばれる遊牧民に相当するかもしれない。パレタケノイはアッシリアの史料にパルタッカ(Partakka)、パリタカ(Paritaka)、パリタカーヌ(Paritakānu)という名前で前7世紀から言及されるようになっている。メディアの諸部族の中でアリザントイ(Arizanti、*arya-zantu、「アーリヤ人の血統に連なる」)だけが明確なイラン系言語の名称を持っているが、現代の学者はメディアの諸部族についてほとんど何の情報も持ち合わせていない。それぞれの部族がどの地方に居住していたのかも多くの場合不明である。パレタケノイは明らかに現在のイスファハーン近郊のあたりに暮らし、アリザントイはメディアの砂漠地帯(現在のカーシャーン南東?)で遊牧生活を送っていたと見られる。マゴイは後にイランの祭司階級として確立されるマグ(Magu)と関係があるとされ、メディア人のみならずペルシア人のためにも祭司を務めたとされる。この語はラテン語形のマグス(Magus)の複数形マギ(Magi)という名称で現代でも良く知られている。
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「ファークライ プライマル」の記事における「部族」の解説
ウィンジャ族 タカールが率いる部族。西ヨーロッパから移住してきた。自然との調和を重んじる穏やかな部族。古くからオロスで生活していたが、ウダム族やイジラ族がオロスに侵攻し多くのウィンジャが殺されたため、隠遁生活を余儀なくされた。 ウダム族 オロスのツンドラ地帯に割拠する原始的な部族。「力こそ正義」を地で行く武闘派。北ヨーロッパから移住してきた。氷河期を生き抜くために同族を食い生き残り、現在も食人の風習がある。「スカルファイア」と呼ばれる病が部族内で蔓延しており、その対処法として、他部族の人間を喰う事で、病を克服しようとしている。身体に血を塗る風習があり、動物の頭蓋骨を兜、骨を鎧として装備している。リーダーはウル。モデルとなっているのはネアンデルタール人と思われる。 イジラ族 オロス南部の湿地帯に住む炎を操る部族。メソポタミアから移住してきた。その為、文明力や技術力が高く、農耕や灌漑を村落で行なっているが、その分、他部族を卑下しており、ウィンジャ族やウダム族を捕らえて奴隷として、強制労働に従事させている。オロスへはウィンジャやウダムの後に来たため比較的新参者である。身体を青い塗料で塗る風習がある。リーダーはバタリ。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 20:30 UTC 版)
クリー族は一般的に[誰?]下記の8グループに分類される(政治的もしくは文化的分類)。 ナスカピ族 (Naskapi) ・インヌ族 (Innu) モンターネ族 (Montagnais) ニタシナン (Nitassinan) と自ら呼ぶ地域に居住するインヌ族。現在のケベック州東部とラブラドールに当たる。ナスカピ族はカリブー狩猟を行ないモンターネ族より遊牧の度合いが高く、モンターネ族は定住の度合いが高いなど文化的な違いがある。2003年の人口は約1万8000人で、うちケベックに1万5000人が居住する。スペリオル湖より東に居住する民族の話すクリー語から最も違った方言を使用する。 アティカメク族 (Attikamekw) ニタスキナン (Nitaskinan)、我が土地)と呼ぶ地域に居住する部族。ケベック州サンモーリス川上流(モントリオールから約300km北)に当たる。人口は約4500人。 ジェームズ湾クリー族 (James Bay Cree) クリー族評議会 (Grand Council of the Crees) に属するクリー族(海岸方言で Iyyu、内陸方言で Iynu)。ジェームズ湾及びケベック州北部ヌナビク地区に居住する約1万6400人。 ムース・クリー族 (Moose Cree) オンタリオ州コクレーン地区ムースファクトリーに居住するクリー族。ジェームズ湾南端、ムース川河口のムースファクトリー島に居住する。 スワンピー・クリー族 (Swampy Cree) マニトバ州北部のハドソン湾岸及び南側西側に隣接する内陸部、オンタリオ州のハドソン湾岸及びジェームズ湾岸に居住するクリー族。サスカチュワン州東部カンバーランド・ハウスにも一部居住する。スワンピー・クリー語を話す約4500人。 森林クリー族 (Woods Cree) アルバータ州北部及びサスカチュワン州に居住するグループ。 平原クリー族 (Plains Cree) マニトバ州、サスカチュワン州、アルバータ州、モンタナ州に居住する約3万4000人。 全体としてクリー族は内名(民族の自称)として「ネヒラウェ(Nēhilawē、我々の言葉を話すもの)」を使用している。クリー族自身は「クリー」を欧州系入植者の言語(英語、フランス語)を話す時にのみ使用する。 アメリカバイソンを狩猟し騎馬民族である平原クリーは、18世紀にフランス系入植者と対面する以前はアシニボイン族やソートー族 (Saulteaux) と同盟していた。
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 01:45 UTC 版)
神獣の民 神獣に従うものたち。特に神獣により力を授けられたものは、「能力(タレント)」と呼ばれる特殊能力を使用可能で、「獣人(ビーストマスター)」と呼ばれ、「獣人化(パーシャル・ビースト)」や「変身(ビースト・フォーム)」を行う者もいる。また神獣により創造された亜人が共に暮らしている部族もある。 それぞれに仕える神獣から与えられた使命を持っており、互いに相手の部族の使命を尊重している。 ただし、猛虎の民とは敵対関係であり否定的で、双面の民に対しては裏切りの過去がある為懐疑的であり全面的に尊重というわけではない。 各神獣の項を参照。 古の民 フォレースル地方に住む人々。六大神などの神々を信じる人間や、杖の森のエルフ、白と灰色の山脈のドワーフがいる。 古の民は獣の肉体の神である神獣を認めず服従を拒んでおり、その為にかつて神獣の民とエルフ・ドワーフを巻き込んでの大規模な戦争も行っている。今でもかつての神々の復活を祈っている。 河人 かつて神獣の民だったが、神獣を信じるのをやめて水上生活者になった人々。河は常に流れる変化を象徴し混沌に属するという思想から、クリスタニアの各地の河でイカダを浮かべて暮らしている。 暗黒の民 約300年前にベルディア地方に漂着したものたちの子孫。 漂流王を象徴として猛虎の部族と共存し、妖魔を従えてクリスタニアを侵略していたが、漂流王が神王バルバスとして目覚めて再び眠りについた後に決別。決別後は漂流王を帝国の皇帝としつつも民の結束の為に皇帝の代理人として王の位を設けて騎士団長ディラントが騎士王として統治している。 妖魔とも決別して、神獣の民との共存の道を歩み出した。 新しき民 約200年前にダナーン地方に漂着したものたちの子孫。周期の崩壊後は漂流伝説の主人公レイルズが当時軟禁されていた女王ジェシスと結婚しダナーン王となり銀狼の部族と交流、暗黒の民に獣の民との和解を薦めるなど新しいクリスタニアの平和に尽力する事となる。 妖魔 暗黒の民とともに漂着したものたち。ゴブリンやダークエルフなど。 封印から解かれた妖魔王に走りベルディアと決別、妖魔王が妖精界に帰った後は野に散った。 古代王国の魔術師 ここではクリスタニア侵攻を企んだカストゥール王国の侵攻部隊に所属していた者達。封印の部族によってクリスタニアに開かれた次元のゲートが封印され、更に本国も魔力の搭もろとも崩壊した為に異次元に閉じ込められ彷徨っていたが、混沌の解放によりクリスタニア側のゲートが開き復活した。全員が魔法王国末期の国民の為、魔力の塔が存在しない現代では魔法は使えなくなっている。膨大な魔法の知識と魔法の品々を所有しており猛虎の民や暗黒の民の一部の魔術師と結託してクリスタニアを支配する為に策謀している。 古代王国の国民は魔法の力で発展し、世界をひとつに纏め、竜王すら支配下におく存在であった為、魔法を貴んでおり魔法を仕えない者を蛮族として蔑む傾向がある とは言え、既に本国は滅び、魔法も使えない自分達が圧倒的劣勢と少数である事を痛感し、神獣の民や新しき民、彼らと和平が成った暗黒の民と協調すべきであるとするグループもまた存在している。 獣の牙 周期から離脱したバルバスによって、ベルディア地方から猛虎の部族と暗黒の民がイスカリア地方へと侵攻を始めると、その矛先となった双面の部族はこれに対抗する傭兵団「獣の牙」の結成を他の部族に呼びかけた。 結成当初は規模こそ小さかったが、集まった傭兵の中には各部族のエリートである「獣人(ビーストマスター)」も参加しておりその戦力は高かった。一時はベルディア勢力の侵攻を食い止めていたが、突然の双面の部族の裏切りとバルバスの奇跡に襲われ、いくつかの砦が壊滅させられたが、それでも獣の牙は屈することなく砦は再建された。獣の牙はもはや単なる傭兵団ではなく、クリスタニアを守るためにすべての部族が力を合わせて団結する象徴となっていた。 ダナーンよりやってきた戦士レイルズにより、以前から問題となっていた獣の牙の補給体制や組織、戦術が大幅に改良された。 暗黒の民と獣の牙との同盟が結成されてからは、獣の牙の戦う主な対象が、これまで通りの猛虎の民に加え、封印の民の覚醒によって開放された混沌やベルディアと決別した妖魔となった。 終末のもの 魔神獣の思念を受けてその従者になった者たちや、魔神獣によって創造された亜人や眷属。
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 16:48 UTC 版)
独洛河(モンゴルの土拉河)の北地域…部族長は俟斤(イルキン:官名)と号し、2万の兵がいた。僕骨(僕固、ボクトゥ:Boqut)部…高車時代の護骨部。 同羅(トンラ:Toŋra)部 韋紇(回紇、迴紇、ウイグル:Uyγur)部…高車時代の袁紇部。 抜野古(抜曳固、バイルク:Bayïrqu)部 覆羅部…高車時代の副伏羅部。 ジュンガル盆地の南地域…2万の兵がいた。契弊(契苾)部…高車時代の解批部か。 薄落職部…カルルクのブラク(Bulaq)部か。 乙咥部…カルルクのチギル(Čigil)部か。 蘇婆部 那曷部 烏護(烏讙)部…オグズ(Oγuz)か。 紇骨(キルギス:Qïrqïz)部 也咥(Yädiz=Ädiz)部 於尼讙部 ジュンガル盆地の北地域…1万余りの兵がいた。薛延陀部 咥勒児部 十槃部 達契部 カザフステップ地域…3万の兵がいた。訶咥部 曷截部 撥忽部 比干部 具海部 曷比悉部 何嵯蘇部 抜也末部 謁達(渇達)部 拂菻(東ローマ帝国?)の東…2万近くの兵がいた。恩屈部 阿蘭(アラン)部 北褥(ペチェネグ)部 九離部 伏嗢昏(ブルガール)部 北海(バイカル湖?)の南の地域都波(都播、トゥバ:Tuba)部
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 03:16 UTC 版)
公式的にジュリアと母親のミシェールはアリゾナ出身で、彼女達の属する部族は何千人とおり、決して曖昧でない事は地理的背景により強調されている。
※この「部族」の解説は、「ジュリア・チャン」の解説の一部です。
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 04:00 UTC 版)
空の部族 ヨナ、スウォン、ジュド、イル、ユホンの出身部族。五部族一勢いがある部族で王族でもある。現在、250年間は空の部族による高華王国の支配王朝が継続しているが、過去には火の部族や水の部族が王権を握っていた時期もあるらしい。王都の名は空都で、王の象徴である赤い緋龍城を頂きに築いている。緋龍城の玉座の間の地下には緋龍王の廟があり、ユホンによる神官弾圧の際も危なかったとのこと。医療技術が発達している。 風の部族 勇猛果敢な武人を輩出するも総体的に野心を持たず城らしい城も建てていないらしい。風の赴くままに生きていきたいと考えていてハク曰く「ユルい」が、誇り高い部族。部族は皆家族であるという志を持ち、暖かい人柄の人間が多い。駿馬が多く騎馬戦が得意。視力が良いらしく、ヘンデは真国との国境近くを監視し兵の様子を伝えている。首都は風牙。 火の部族 痩せた土地が多いためか軍備増強を常に行っており、税の取り立てや兵役が厳しい。総合的に野心が強く、緋龍王は炎の龍だと考えており、我らこそが緋龍王の末裔で神の血を引く民だとやや傲慢な一面がある。族長一族は虎視眈々と高華王国の王位を狙っていた。貧富の差が激しく、王侯貴族が贅を極める一方で農民は疲弊し不作の度に餓死者が続出している。首都は立派だが地方の治安は悪く農村地帯では盗賊が横行していた。首都は彩火。他には東火村、加淡村、秋村、炎里村などがある。 地の部族 質実剛健な性質を持ち、武芸に長ける。鉱山と軍事が主要産業。昔は戦の報奨金で潤っていたが、イル王が戦争を禁じた近年は鉱山資源の先細りもあり、困窮していた。スウォンの手助けで商業的に成功し、再び首都に活気が戻りつつある。首都は地心。他には阿波などがある。 水の部族 たゆたう水の如く穏やかで争いを好まない人間が多く、慎重な一面がある。ジュンギの教育もあり兵士は行儀が良い。豊富な緑と水に囲まれた景勝地であり、高華国一美しい地と言われている。他国との貿易が盛んで、他の土地より雨が多い。その美しさとは裏腹に、ナダイという南戒から入ってきた麻薬に沿岸部は徐々に蝕まれつつあり、表沙汰にはならない後ろ暗い闇の部分がある。首都は水呼。他には四泉、仙水などがある。灯水町 国境付近の行方不明者の多発と斉国のナダイ商人の調査のために赴いた町。一人で斉国に行くつもりのリリを心配したテトラが、ヨナたちに護衛を頼み一緒に調査をすることになった。水神の祭りが開かれており、斉国の密偵が起こしたと思わしき事故のけが人をさらわれる。
※この「部族」の解説は、「暁のヨナ」の解説の一部です。
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/31 16:40 UTC 版)
ブリグ族は、火を扱う司祭である、聖賢ブリグの子孫であると考えられている人々である。神々にソーマという植物の絞り汁を奉納する儀礼を司っていた。また、司祭でもありつつ、ブリグ族からは勇猛な戦士も輩出していた。 十王戦争に、プール族をはじめとする十王軍のひとつとして参戦し、スダース王率いるトリツ族・バラタ族軍に敗れた。
※この「部族」の解説は、「ブリグ族」の解説の一部です。
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/03 20:21 UTC 版)
アブン族(オラン・アブン族) 4つの部族のうち、ランポン州東部・中部に居住するアブン族が最大の集団を形成する。彼らはランポン州西部の山岳地帯から移動してきた民族で、純粋な原住民族である。 プビアン族 ランポン州中部に居住するプビアン族は、ジャワ族とアブン族との混血民族である。 パミンギル族(パミンギー族) ミナンカバウ族の子孫としてランポン州南部の海岸沿いに居住する民族。
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/26 13:52 UTC 版)
ボツワナのツワナ人は、ングワト、バロロン、トロクワ、クウェナ、クガトゥラ、マレテ、バフルツェ、ングワケツェの8つの部族に別れていて、それぞれコシと呼ばれる首長を頂いている。
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/11 16:55 UTC 版)
23部族で構成される。 アンガミ・ナガ部族(英語版) アオ・ナガ部族(英語版) en:Chakhesang Naga en:Chang Naga en:Khiamniungan en:Konyak people ロタ・ナガ部族(英語版) en:Pochury en:Phom Naga en:Poumai Naga レングマ・ナガ部族(英語版) en:Rongmei Naga en:Sangtam Naga スミ・ナガ部族(英語版) en:Mao Naga en:Zeliang en:Yimchunger en:Zeme Naga en:Liangmai Naga en:Nocte people en:Tangsa people en:Tutsa Naga en:Wancho Naga
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部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/16 04:39 UTC 版)
「ローイ・カンダハール」の記事における「部族」の解説
この地域の人口は主にドゥッラーニー、カーカル(英語版)、ギルザイの各部族によって構成される。
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部族
「 部族」の例文・使い方・用例・文例
- その部族は国境沿いの村に住んでいる
- 古代イスラエルの部族
- 部族全員が戦いに反対です
- ニューギニア高地の部族民
- その部族では花婿が花嫁の家族の贈り物として牛を贈る習慣がある。
- 部族によっては今でも移動しながら生活する。
- 彼はこの35年間、部族の長です。
- 独裁者が部族に対しその降伏条件に無理矢理同意させた。
- 議論のため、母親と息子の近親相姦が黙認されている部族社会を仮定してみよう。
- その部族は年中砂漠に住んでいる。
- その部族は祖先を崇拝している。
- その部族の民はその川沿いに住み着いた。
- その部族のひとびとはその川沿いに定住した。
- これらの男たちはその部族で最も賢い人たちである。
- その部族は祖先を崇拝し、私たちにはなじみのない独自の言語を話す。
- 土着の部族.
- 絶滅にひんしている部族.
- バングラデシュの高地部族.
- 未開部族.
- 好戦的な部族.
部族と同じ種類の言葉
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