サハラ以南のアフリカとは? わかりやすく解説

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サブサハラアフリカ

(サハラ以南のアフリカ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 09:59 UTC 版)

国際連合の定義によるサブサハラ[1]
  北アフリカ(日本外務省の定義ではサブサハラに含む)
  サブサハラ

サブサハラアフリカ[疑問点]: Sub-Saharan Africa)とは、アフリカ州アフリカ大陸とその周辺島嶼)のうちサハラ以南の呼称である。アフリカのうち北アフリカを除く範囲である。(ただし、国際連合の定義では、スーダンは北アフリカとされる。)サブサハラサハラ以南のアフリカとも表現される。

サブとはあくまで、地図上の(正角図法における南)を意味し、サブサハラと北アフリカに主従関係があるわけではない。(日本語では、「サハラ以南」と意訳される。)

地理

北縁をサハラ砂漠で限られ、東西南の3方で大西洋インド洋に面す。

気候・植生

アフリカの気候帯

気候・植生は、赤道直下に熱帯雨林が位置し、南北に向かって乾燥化する。おおよそ北から、次のような地帯が分布する。

生物地理

動物地理区ではエチオピア区に相当する。ただしエチオピア区はアラビア半島にまで広がる。

住民

人口

人口8億5632万7157人 (2010)[2]。アフリカ全人口の83.8%である。

言語

アフリカの語族。
  ニジェール・コンゴ語族バントゥー語派
  インド・ヨーロッパ語族(言語名のみ)

サブサハラの言語を語族で分類すると、以下のようになる。

サブサハラに話者数が特に多い言語はなく(ハウサ語で2400万母語話者)、話者数が少ない小規模な言語が多数分布する。そのため多くの国では、全土で通用する単一の民族言語が存在せず、旧宗主国の言語が共通語になっており、高等教育ビジネスマスメディアなどで主に使われる。サブサハラの多くの国は、複数の民族言語と、宗主国の言語、場合によっては加えてスワヒリ語など民族言語系の共通語が話される、多言語社会である。このことは、北アフリカの多くの国がアラビア語のほぼ単一言語社会であるのとは対照的である。

宗教

アフリカの宗教。

主にキリスト教が信仰され、主にイスラム教が信仰される北アフリカと対照的である。

若干のイスラム教や、アニミズムなどの伝統宗教も信仰される。

人種

ほぼ全域でネグロイド(黒人)が多数派であり、そのためブラックアフリカとも呼ばれる。ただし、マダガスカルにはモンゴロイド南部アフリカナミビアなどにはカポイド南アフリカ共和国にはコーカソイドも住む。

国々

国際連合によるアフリカの区分。 サブサハラは、北アフリカ以外の全域からなる[3]

未電化

2020年現在の世界の未電化人口は7.52億人だが、このうちサブサハラが77.2%(約5.81億人)となっており、未電化率の改善が大きな政策課題となっている[4]

脚注


サハラ以南のアフリカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 02:27 UTC 版)

常備軍」の記事における「サハラ以南のアフリカ」の解説

サハラ砂漠南縁のサヴァンナサヘル地帯)では、軍事専従する戦士中核とした軍隊を持つ、軍事的に強力な国家現れることがあった:32ソンガイそのうちのひとつである:32史料『スーダーンの歴史英語版)』が伝えところによれば、アスキヤ・ムハンマド(在位:1493年1529年)が王権受け継いだころのソンガイは、その同盟国征服した国から徴募した兵と、近衛騎兵常備軍)を持っていた:32。 『スーダーンの歴史』の著者サァディー(フランス語版)によると、スンニ・アリ在位:1464年1492年)の頃は「誰もが戦士であったが、アスキヤ・ムハンマドは「文民戦士区別した」という:321506年ソンガイ南方ボルグ英語版)に攻め入るが、多数近衛騎兵失った:32。このときムハンマドの弟が「あなたはソンガイ滅亡させた」と言うとムハンマドは「彼らがいる限りソンガイに平和は訪れなかった」と答えた:32Thornton (1999) によれば近衛騎兵指揮官には王の親族配され、強い王には固い忠誠を持つものの、その軍事力で王を廃してしまう場合もあり、アスキヤ・ムハンマドはこうした近衛騎兵に対して醒めた目で見ていた可能性がある:32

※この「サハラ以南のアフリカ」の解説は、「常備軍」の解説の一部です。
「サハラ以南のアフリカ」を含む「常備軍」の記事については、「常備軍」の概要を参照ください。

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