習慣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 10:09 UTC 版)
習慣の力
習慣化されている行動と健康状態に関連性を見出している研究は多数存在する。運動や7時間以上の睡眠、健康的な食事などの良い習慣を持っている人は健康であることが多い[6]。逆に、高カロリーな食事、過度なインターネットの利用、睡眠不足などの悪い習慣を持つ人は病気になりやすい[7]。「人生の半分は習慣的な行動からできている」という言葉からも、その重要性がうかがえる。スティーブジョブズが同じ服を着るのも習慣の一つである。食事を選ぶ、服を選ぶといった行動を習慣化することで「決断疲れ」を軽減できる[5]。
ルーチン
ルーチン(英: routine)は、スポーツ選手がピッチングやバッティング、フリーキック、サーブなどをする際に決まった行動をとる場面で良く使われる。この場合のルーチンには緊張を和らげたり、集中力を高めたりする効果があると考えられている[8]。また、ルーチンにしている行動自体に運動能力を高める効果が存在する場合もある。
社会学・教育学
エミール・デュルケームによれば、習慣はそれが通用している間は、じっくり考察されること[9]がない。習慣が廃れて初めて、熟考されることになる。子供は習慣に固執し、暗示によって容易に他の習慣に乗り換えることから、子供のこの性質を道徳教育に応用できるとも考えた。
脚注
関連項目
外部リンク
注釈
出典
- ^ ウィズダム英和辞典「習慣」第二版
- ^ a b 広辞苑第六版「習慣」
- ^ デジタル大辞泉「習慣」
- ^ DaiGo『短時間で”良い習慣”が身につき人生が思い通りになる!超習慣術』ゴマブックス出版、2019年。
- ^ a b ハイディ・グラント・ハルバーソン『やり抜くための9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年。
- ^ クリスティアン・ベネディクト、ミンナ・トゥーンべリエル『Sleep, Sleep, Sleep』サンマーク出版、2020年、172-230頁。
- ^ 片山友子, 水野(松本)由子「大学生のインターネット依存傾向と健康度および生活習慣との関連性」『総合健診』第43巻第6号、日本総合健診医学会、2016年、657-664頁、doi:10.7143/jhep.43.657、ISSN 1347-0086、CRID 1390282680176185472。
- ^ 柄木田健太, 田中美吏「スポーツ選手の「あがり」の対処法に関する実践的研究-パフォーマンスルーティンに着目して-」『健康運動科学』第7巻第1号、武庫川女子大学健康運動科学研究所、2017年3月、9-14頁、doi:10.14993/00001263、ISSN 2185-338X、CRID 1390009224960923648。
- ^ 英語reflectやフランス語réfléchirに相当する表現。文脈に応じて「熟慮する」「熟考する」「じっくり考察する」「反省する」などの訳語があてられる。
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