自動性とは? わかりやすく解説

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自動性

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カチッサー効果

(自動性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 08:03 UTC 版)

カチッサー効果(カチッサーこうか、: Automaticity)とは、ある働きかけによって、深く考えることなしに、ある行動を起こしてしまう心理現象[1]カチッ・サー効果とも表記する[2]認知バイアスの一種であるが「カチッサー効果」とは日本での呼び名であり正式には「自動性」という[3]

概要

心理学者のエレン・ランガー(Ellen J. Langer) が実験をおこなった。被験者がコピー機の順番待ちの列の先頭へ行き3通りの言い方で頼む。

  1. 要求のみを伝える:「すみません、5(20)枚なのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
  2. 本物の理由を付け足す:「すみません、5(20)枚なのですが、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか?」
  3. もっともらしい理由を付け足す:「すみません、5(20)枚なのですが、コピーをとらなければいけないので先にコピーをとらせてもらえませんか?」

枚数が5枚の場合、要求のみのときの承諾率は60パーセントであるのに対し、本物の理由を付け足したときの承諾率は94パーセントであった。しかし、もっともらしい理由を付け足したときでも承諾率は93パーセントに達した。

枚数が20枚の場合、要求のみのときの承諾率は24パーセントであるのに対し、本物の理由を付け足したときの承諾率は42パーセントであった。もっともらしい理由を付け足したときの承諾率は24パーセントにとどまった。

人に何かを頼む時に単に「○○してもらえますか?」と言うよりも「○○なので、○○してもらえますか?」と理由をつけると承諾されやすい。ささいな頼みごとの場合は、頼みごとの内容とあまり関係のない理由、こじつけでも承諾されやすい。

カチッサーの語源はテープレコーダーの再生ボタンのカチッという音と砂嵐のサーという音である[2]。このことからカチッとサーを掛けてカチッ・サー効果と表記される。

脚注

  1. ^ 蝦名晶子 (2017年9月22日). “カチッサー効果――思わず買ってしまうサイト上での働きかけとは”. 株式会社インプレス. 2018年1月13日閲覧。
  2. ^ a b 辻口寛一 (2014年11月12日). “誰にも必ずある「話し始めるボタン」”. 日経BP社. 2018年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月13日閲覧。
  3. ^ 西剛志『認知バイアスの教科書』2023年、SBクリエイティブ、p.91

参考文献

関連項目



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