比叡山 放送所

比叡山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/03 09:55 UTC 版)

放送所

KBS京都及び民放在阪広域テレビ局京都市左京区側に、NHK大津市側に、それぞれ下記に示す放送施設の送信所または中継局を設置している。

正式な放送所名

  • NHK京都総合・大阪教育…比叡山テレビ放送所
  • KBS…比叡山テレビ送信所

現存する局の概要

地上デジタルテレビジョン放送送信設備

在阪広域各局のデジタルテレビ中継局設置
  • 2009年(平成21年)12月25日総務省近畿総合通信局2010年(平成22年)夏ごろを目処として、京都市内および周辺地域の建築物の高層化や地形等の影響による生駒山送信所からの受信障害を解消するため、近畿広域圏を放送対象地域とする各局についても中継局を設置する構想を明らかにした。
  • 生駒山送信所からの地上デジタル放送の受信が困難な地域(ビル影、長岡京市の一部など)が存在した。地上デジタル放送では、中継所を集約し少ない中継局でより広いエリアをカバーすることを基本としているが、比叡山への新たな中継局の設置は、各世帯の既存の設備(比叡山向きのUHFアンテナ)のままで受信困難を解消する方策として考えられたものである[11]
  • 2010年(平成22年)7月9日、開局日が同年7月24日になるとの発表がなされた[12][13]。なお、この日はテレビ放送のデジタル完全移行1年前にあたるほか、地上デジタル放送の普及イベント[注釈 2]を行なうことが開局日決定以前から企画されていた[注釈 3]。開局当初は2Wで運用されていたが、2010年(平成22年)9月27日から定格(フルパワー)の20Wに増力された。

NHK教育テレビと在阪広域民放局の放送エリアは以下の全域または一部地域。

リモコン
キーID
放送局名 コールサイン 物理
チャンネル
空中線電力 実効輻射電力 放送対象
地域
放送区域
内世帯数
開局日 備考
1 NHK
京都総合
JOOK-DTV 25ch 1kW 7.2kW 京都府 約1,130,000世帯 2005年
4月1日
[14]
2 NHK
大阪教育
(京都中継局) 40ch 20W 360W 全国 約537,000世帯 2010年
7月24日
[15]
4 MBS
毎日放送
33ch 近畿広域圏 約574,000世帯 [16]
5 KBS
京都放送
JOBR-DTV 23ch 1kW 4.9kW 京都府 約1,250,000世帯 2005年
4月1日
[17]
6 ABC TV
朝日放送テレビ
(京都中継局) 38ch 20W 360W 近畿広域圏 約574,000世帯 2010年
7月24日
[18]
8 KTV
関西テレビ放送
42ch [19]
10 ytv
讀賣テレビ放送
35ch [20]
広域局中継局の試験放送開始日

FM補完中継局送信設備

KBS京都は、京都府久世郡久御山町のAM波送信所が洪水で機能しなくなる可能性を踏まえ、ワイドFM放送の開始を決定。2017年12月12日に予備免許通知書が総務省近畿総合通信局から交付され、2018年2月頃に試験放送開始の後、同年4月2日に本放送を開始した[21][22][23]

周波数 放送局名 空中線電力 実効輻射電力 放送対象
地域
放送区域
内世帯数
備考
94.9MHz[24] KBS
京都放送
3kW[24] 5.5kW[25] 京都府滋賀県[22] - 2018年4月2日
本放送開始[21][22][23]

廃止された局の概要

地上アナログテレビジョン放送送信設備

チャンネル 放送局名 コールサイン 空中線電力 実効輻射電力 放送対象
地域
放送区域
内世帯数
開局日 放送終了日
32ch NHK
京都総合
JOOK-TV 映像10kW/
音声2.5kW
映像66kW/
音声16.5kW
京都府 不明 1972年
3月13日
2011年
7月24日
34ch KBS
京都放送
JOBR-TV 映像45kW/
音声11kW
1968年
12月24日

マルチメディア放送送信設備

周波数 放送局名 空中線電力 実効輻射電力 主な放送区域 放送区域
内世帯数
214.714286MHz Jモバ
京都MMH
7.5kW 23kW 京都市・大津市奈良市大阪市 約-万世帯

注釈

  1. ^ 東山の北端を比叡山とする説と、その一つ南となる如意ヶ嶽とその支峰、大文字山等とする説がある。近年は比叡山も含むとする勢力が強いとする文献もあるが、もともと東山三十六峰自体の定義が曖昧であり(そもそも三十六と言う数字にも意味がない)結論を見ていない。詳しくは当該項目や如意ヶ嶽を参照。
  2. ^ イベント名は、「日本全国地デジカ大作戦 in 京都〜2010年夏、京の地デジは比叡から!〜」。
  3. ^ PRテーマは、広域局の京都中継局開局及びテレビの完全デジタル化1年前。この日にアナログ放送が終わった石川県珠洲市を始めとして、全国各地でも同様のイベントが展開された。

出典

  1. ^ a b c d 日本史用語研究会『必携日本史用語』(四訂版)実教出版(原著2009-2-2)。ISBN 9784407316599 
  2. ^ 国土地理院 基準点成果等
  3. ^ a b c d e f g h i j 「比叡山」(ヤマケイオンライン)
  4. ^ 比叡山四明岳から長野の御嶽山、琵琶湖、大観覧車を遠望
  5. ^ a b 「〈期間限定〉比叡YAMAのビアガーデンオープン!」(京福電気鉄道公式サイト、2013年7月30日)
  6. ^ a b 山と高原地図、ヤマレコ 山行計画
  7. ^ 京都市産業観光局 京都一周トレイル
  8. ^ 京都・奈良の国宝建造物も大損害『大阪毎日新聞』昭和9年9月23日(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p234 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  9. ^ 「暑さを乗り切れ! 夏だからこそ楽しめる鉄道旅2013」(伊原薫、Yahoo! ニュース、2013年7月29日)
  10. ^ 「比叡YAMAのビアガーデン開催のお知らせ」(嵐電ブログ、京福電気鉄道、2012年8月15日)
  11. ^ 『京都・比叡山に広域放送地上デジタル放送中継局の設置を計画 〜京都市等における地上デジタルテレビ放送の難視聴を解消〜』(プレスリリース)総務省 近畿総合通信局、2009年12月25日。 オリジナルの2011年7月1日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2401781/www.soumu.go.jp/soutsu/kinki/new/2009/091225_01.html2009年12月26日閲覧 
  12. ^ 京都・比叡山の地上デジタル放送中継局の開局について - 総務省 近畿総合通信局
  13. ^ 京都・比叡山の地上デジタルテレビ放送中継局が開局〜京都市等における地デジ難視聴を解消〜 総務省 近畿総合通信局(2010年7月9日
  14. ^ NHK京都放送局総合テレビ比叡山テレビ放送所・無線局免許状 - 総務省
  15. ^ NHK大阪放送局教育テレビ比叡山テレビ放送所・無線局免許状 - 総務省
  16. ^ 毎日放送京都テレビ中継局・無線局免許状 - 総務省
  17. ^ 京都放送比叡山テレビ送信所・無線局免許状 - 総務省
  18. ^ 朝日放送テレビ京都中継局・無線局免許状 - 総務省
  19. ^ 関西テレビ放送京都中継局・無線局免許状 - 総務省
  20. ^ 讀賣テレビ放送京都中継局・無線局免許状 - 総務省
  21. ^ a b ワイドFM94.9MHzKBS京都 2018年4月13日閲覧
  22. ^ a b c 京都放送がワイドFM試験放送へ 難聴対策や災害対応 京都新聞 2017年12月12日、2018年1月29日閲覧。
  23. ^ a b KBS京都、4月2日からワイドFM 94・9メガヘルツ 京都新聞 2018年3月16日、同21日閲覧。
  24. ^ a b ワイドFM 京都ではじまる-株式会社京都放送のFM補完中継局に予備免許-(総務省近畿総合通信局報道資料)2017年12月12日
  25. ^ 京都放送FM補完中継局・無線局免許状 - 総務省、2018年4月14日閲覧。


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