クオリティ・コントロール
QC
品質管理のこと。科学的に製品の品質を管理する方法で、管理図法、層化法、対照法、相関法などを使う。QC活動を現場段階で行なう従業員の小集団をQCサークルというが、これはわが国独特のもので、メーカーのみならず第三次産業にも急速に普及した。製造現場からスタートしたQC活動は、今日では、営業・企画・開発・総務・経理などの非製造部門をも含めた全社的なQC運動として定着し、これをTQC運動と呼んでいる。販売面では、目標を設定し、その実践方式を編み出し、プラン・ドゥ・チェック方式を実践する「方針管理」と、日常の営業活動でムリ・ムダ・ムラを排除する改善運動としてのサークル活動がある。
QC
品質管理。消費者や社会の要求に合った品質の製品やサービスを、経済的に効率よく作り出すための手段の体系化。そのためには市場調査、研究、開発、製品企画、設計、生産準備、購買、外注、製造、検査、販売、財務、人事、教育などの全社的な品質意識の高い全員参加の組織的、体系的な活動をしたり、品質の工程での作り込みをしたりする。
品質管理
顧客が要求する製品、またはサービスの品質を維持、向上させるために行う科学的・論理的な活動並びにその活動の管理体系をいう。品質管理を初めて提唱したのは、アメリカのシューハート博士(Walter Andrew Shewhart 1891~1967年)で、第2次世界大戦下で軍需製品の品質のバラツキを減らすため、統計的品質管理が研究され応用展開されてきた。日本で品質管理が広まったのは戦後、デミング博士(W.E.Deming1900 ~1993年)の講演、指導の業績によるものであり、デミング賞の入賞とともに、日本の多量生産工業製品の品質が格段に向上した。製造現場での統計的品質管理(SQC)やQCサークル活動からさらに進展し、製品の設計・開発段階からアフターサービスに至るまでの全社的品質管理(TQC/TQM)が今では一般化している。
参照 QCQCサークル
【英】:QC (quality control) circle
同じ職場内で品質管理活動を自主的に行う小グループのこと. 全社的品質管理活動の一環として自己啓発, 相互啓発を行い, QC手法を活用して職場の管理, 改善を継続的に全員参加で行う. 参加者の自主的な活動で, 正規の勤務時間外に主に教育を目的として行われてきた. 近年は, その性格が変化してきており, 勤務時間内に業務の一環として行われることが多くなっている.
QCストーリー
【英】:QC (quality control) story
主に品質管理において利用される問題解決法のこと. 「テーマ」, 「取り上げた理由」, 「現状の把握」, 「解析」, 「対策」, 「効果の確認」, 「標準化(歯止め)」, 「残された問題と今後の進め方」の8ステップで構成されている. もともとは過去の問題解決事例を他の人にわかりやすく説明するために工夫された報告書の構成ステップであった. それらは実際の問題解決の進め方にも有効であるので, 現在では問題解決のステップとして定着している.
QC七つ道具
【英】:QC (quality control) seven tools
品質管理で用いられる基礎的な手法のことで, 特性要因図, パレート図, グラフ / 管理図, チェックシート, ヒストグラム, 散布図, 層別の7つである.層別を外しグラフ, 管理図を分けて7つとすることもある. 事実に基づく管理を実践するために, 企業における問題解決の場で頻繁に用いられる手法である.
品質管理
【英】:quality control (QC), quality management
買手の要求に合った品質の品物またはサービスを経済的に作り出すための手段の体系である. 品質を達成するための経営活動全般を指す場合は, 英語は Quality Management が当てられる. また, 近年は日本語でも品質マネジメントと呼ぶことが多い. Quality Control の訳語としての品質管理は品質を達成するための実施技法を指し, 狭い意味で用いられる.
新QC七つ道具
精度管理
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