全社的品質管理
【英】:Total Quality Management
TQMは、米国でTQCから発展した活動であり、顧客が満足する品質を備えた品物やサービスを適時に適切な価格で提供できるように、企業の全組織を効果的・効率的に運営し、企業目的の達成に貢献する体系的活動である。
TQMではトップが総合的に経営の方針を立て、各部門に展開し、活動する。
TQCが各部門の最適化を目指す(部分最適)のに対し、TQMは経営全体の最適化(全体最適)を目指している。
活動内容としては、経営における品質優先の徹底、企画・開発から販売・サービスに至る全社的品質保証活動、経営者主導による全部門・全員参加のQC活動、方針展開とその管理などがある
TQM
TQM
日本で開発された全員参加の品質改善活動はTQC(total quality control)と呼ばれ、TQCで培った日本の競争力は非常に高かったが、1990年代になると開発途上国との価格競争に負けるなど、日本の産業に勢いがなくなるとともに、TQCの商品やプロセスの品質改善活動主体にも限界が見えてきた。そこで(財)日本科学技術連盟では、経営の総合「質」改善へとパラダイムのシフト拡張を提案し、96年にTQCをTQMと変えることを宣言した。TQMは、製品やサービスを通して、お客様の満足を得るための経営管理システムアプローチであり、優れた組織づくりを目指すものである。
TQM
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