ボトムアップ手法とは? わかりやすく解説

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ボトムアップ手法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 14:45 UTC 版)

ボトムアップ手法(ボトムアップしゅほう)とは、木構造 (データ構造)の、最も下から積み上げていく解析、または指示すること。対義語はトップダウン手法

情報処理

完全なボトムアップの場合、つまりシステム自体が複雑なツリー構造をした物の場合、莫大な下位レベルの物から積み上げるため、解析または指示に莫大な時間がかかる。よってトップダウンと併用して行われることが多い。

人間関係

組織の下位・下層が意見や案を出し、上位・上層が吸い上げて合意(コンセンサス)や決定に至る形式。下意上達(かいじょうたつ)ともいう[1]

  • 工場における現場主義。下層である作業現場の意見が、工場の上層に(場合によっては本社にまで)至って実行される方式。
  • 派閥政治。各派閥が異なる意見を出し合い、党首は派閥ごとに異なる意見を吸い上げてから、方針を決定する。
  • 議会制民主主義。与党と野党が、議会の場で異なる政策を出して優劣を競う。
  • 「正解主義」に対する「修正主義」。多様な意見や考えを組み合わせ、落とし所(納得解)を見付けて意思を決定する。(→藤原和博
長所
  • 下層が意思決定に参加できる。
  • 多様な意見が容認され、意見が実行・反映される可能性も上がる。
短所
  • 下からの意見が重要なので、決定や終了が遅くなりやすい。結果が出るまでに長時間を要しやすい。

脚注

  1. ^ "下意上達". デジタル大辞泉. コトバンクより2024年7月11日閲覧

関連項目




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