FinePix Fシリーズ
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「富士フイルムのデジタルカメラ製品一覧」の記事における「FinePix Fシリーズ」の解説
初心者向けのモデルからマニュアル露出機能付きの高機能ものまで多彩なコンパクトシリーズ。オート撮影を重視している。F60fdまでの品番にfdと付く機種とF200EXR以降は「顔キレイナビ」(顔認識機能)が付いている。 FinePix F601(2002年2月発売) - 縦型ボディモデル。画素加算信号処理技術により1メガピクセル記録時に最高感度ISO1600を実現。撮像素子は1/1.7型スーパーCCDハニカムIII。 FinePix F401(2002年6月発売) - これまでの縦型ボディからスクエアボディへと小型化・進化し、国内市場で長くベストセラーの座をキープした。撮像素子は1/2.7型スーパーCCDハニカムIII。 FinePix F401 全体 FinePix F401 前面 FinePix F401 背面 液晶は今ほど大きくない ファインダーが付いている FinePix F401 横の部分をスライドさせると電源が入るギミック 青いラインが出てくる FinePix F402(2002年10月発売) - 撮像素子に1/2.7型スーパーCCDハニカムIIIを搭載。薄型スクエアボディの単焦点レンズ機。 FinePix F410(2003年3月発売) - 撮像素子に1/2.7型スーパーCCDハニカムIV HRを搭載。F401の後継機。 FinePix F700(2003年9月発売) - 撮像素子に1/1.7型スーパーCCDハニカムIV SR搭載機。2003年2月に「2003年5月上旬に発売」と発表されたが、その後発売が大幅に遅れたため話題となった。 FinePix F420(2003年11月発売) - 撮像素子に1/2.7型スーパーCCDハニカムIV HRを搭載。 FinePix F610(2004年1月発売) - FinePix700から続く縦型ボディモデルとしては当機種が最後となる。スーパーCCDハニカムIV HRを搭載し、有効画素数630万画素、最大記録画素数1230万画素を実現した。撮像素子は1/1.7型。 FinePix F710(2004年2月発売) - 世界初のアスペクト比16:9の液晶モニタを搭載。撮像素子は1/1.7型スーパーCCDハニカムIV SR。 FinePix F440(2004年7月発売) - 撮像素子は1/2.5型CCD。 FinePix F450(2004年7月発売) - 撮像素子は1/2.5型CCD。 FinePix F810(2004年8月発売) - 撮像素子は1/1.7型スーパーCCDハニカムIV HR。 FinePix F455(2004年11月発売) - 上級機F7xx/8xxシリーズを除いた一般機では久々となる横型ボディモデル。撮像素子は1/2.5型CCD。 FinePix F460(2005年11月発売) - 毎秒60フレーム表示の液晶モニタを搭載。撮像素子は1/2.5型CCD。 FinePix F480(2006年11月発売) - 広角28mm 4倍ワイドズームレンズ搭載。撮像素子は1/2.5型CCD。 FinePix F10 (2005年2月発売)- 撮像素子に第5世代の1/1.7型スーパーCCDハニカムV HRを採用。最高感度ISO1600を有効画素数6.3メガピクセルで実現させたコンパクトモデル。高感度モードで発生するノイズ・解像度低下というそれまでのデジタルカメラ全体の弱点を大幅に改善し、コンパクトデジタルカメラでもきれいに高感度撮影ができると評判になった。同機のヒットを機に他メーカー各社が高感度重視のモデルを次々に発表した。公称バッテリ撮影枚数500枚。 FinePix F11(2005年8月発売)- FinePix F10に絞り優先AE、シャッター速度優先AEを追加。 FinePix F30(2006年5月発売)- 撮像素子を1/1.7型スーパーCCDハニカムVI HRに進化。FinePix F11を上回る最高感度ISO3200を実現。iフラッシュを搭載。バッテリはNP-95を採用。公称バッテリ撮影枚数も580枚に向上。バッテリは後のFinePix REAL 3D W1や、X30/X100/X-S1と互換性がある。 FinePix F31fd(2006年11月発売) - FinePix F30に、FinePix S6000fdで初搭載された「顔キレイナビ」を搭載。筐体の形が微妙に変化。1/1.7型の630万画素機としては当機種が最後となり、後述のF200EXRが発売される頃まで、専ら高感度に強いモデルと評されていた。 FinePix F40fd - 有効画素数8.3メガピクセルの撮像素子1/1.6型スーパーCCDハニカムVI HRを搭載。xD/SD両対応スロットを搭載。 FinePix F50fd - 画素数12メガピクセルの撮像素子1/1.6型スーパーCCDハニカムVII HRを搭載。ISO6400を3メガピクセルモードで実現。CCDシフト式手ぶれ補正機構を搭載。xD/SD両対応スロットを搭載。2007年8月31日発売。 FinePix F100fd - スーパーCCDハニカムを第8世代に進化させ、FinePix F50fdの機能に加えダイナミックレンジを従来比の400%に進化。3メガピクセルモードではISO12800、フル画素でもISO3200が可能。2008年3月15日発売。FinePix10周年記念のフラグシップモデルでもある。撮像素子は1/1.6型。光学5倍ズームレンズ搭載(35mm換算で28mm-140mm)。赤外線通信機能による画像転送にも対応。 FinePix F60fd - FinePix F50fdをベースに、シーン認識機能の追加や液晶画面の大型化、さらに顔認識機能の「顔キレイナビ」がFinePix F100fd相当に強化されている。撮像素子は1/1.6型スーパーCCDハニカムVII HR。2008年8月23日発売。 FinePix F200EXR - 人間の目の仕組みを応用したスーパーCCDハニカムEXRを搭載し、ダイナミックレンジの設定が従来比の800%まで進化。撮影方式を撮影時・シーンに応じて自動的に切り替えるEXR AUTOモードを搭載。FinePix S100FSに採用されたフィルムシミュレーションモードも搭載する。また、富士フイルムのデジタルカメラとしては初めてハイビジョンテレビへのフルHD出力機能を搭載。撮像素子は1/1.6型。背面LCDは約23万ドット。レンズまわりはF100fdと同じで、光学5倍ズーム搭載(35mm換算で28mm-140mm)。ボディもF100fdをほぼ踏襲しているが、赤外線通信機能は省略されている(赤外線受発光部のみ存在)。2009年2月21日発売。 FinePix F70EXR - F200EXR同様スーパーCCDハニカムEXRを搭載する。画素数が1000万画素、撮像素子は1/2型になっているため、F200EXRの弟分と言える。スリムボディに光学10倍ズームを搭載(35mm換算で27mm-270mm)。背景を自動的にぼかす「ぼかしコントロール」と数枚連続で撮影した後合成する「連写重ね撮り」機能を採用。2009年8月8日発売。 FinePix F80EXR - F70EXRの後継。F70EXRと比べ、撮像素子は1/2型CCDと同じであるが画素数は1200万画素にアップ。Z700EXRに搭載されている「ペット検出」と「ピクチャーサーチ機能」を搭載。顔情報を登録することで、家族の写真をサーチできる「個人認識」も搭載した。再生画像の縦横自動回転機能も追加。マイクロHDMI端子を搭載する。HD動画(720p)にも新たに対応した。F200EXRで廃止された高速赤外線通信機能も復活。2010年4月17日発売。 FinePix F300EXR(ブラック2010年9月4日発売、シルバーは2010年9月18日発売) - 型番としてはF200EXRの後継のように思われるが、継承している機能や撮像素子のサイズからするとF80EXRの後継と言える。同時発表されたZ800EXR同様、「瞬速フォーカス」「ぐるっとパノラマ360」を搭載。位相差画素をイメージセンサーに埋め込んだのはこの機種が世界初。ツインシフトレンズ採用の光学15倍(35mm換算で24mm-360mm)ズームを採用しており、発売当時光学15倍ズームモデルとして世界最小という触れ込みだった。アルゴリズム見直しで、手ぶれ補正機能も強化された。「フォトブックアシスト」も搭載される。背面LCDは約46万ドットになった。スーパーCCDハニカムEXRを搭載した最後のFシリーズ。 FinePix F550EXR(2011年2月26日発売、ブラックのみ2011年3月5日発売) - F300EXRの後継。イメージセンサーがこれまでのスーパーCCDハニカムEXRから、裏面照射型の1/2型1600万画素EXR CMOSセンサーに変更された。動画撮影機能はフルHD(1080p、30fps)に対応、RAW記録にも対応した。FinePixシリーズでは初のGPS機能を同日発表のXP30とともに搭載。また、EXR AUTOは49パターンの中から最適な物をカメラが自動判別して撮影するプレミアムEXR AUTOに進化した。インテリジェントブレ防止機能を搭載し、プレミアムEXR AUTOにて自動的に4連写合成する設定も可能となった。ダイナミックレンジ拡大設定はF300EXRまでは800%が最高だったが、新たに1600%が選択可能となった。 FinePix F600EXR(ブラック・シャンパンゴールド:2011年8月27日発売、レッド・ホワイト:2011年9月10日発売) - F550EXRの後継。イメージセンサーは前機種と同じ、EXR CMOS。前機種と比べて、超解像技術を採用したことにより30倍ズーム相当での撮影を可能にした。また、GPSには電子コンパスが搭載され、コンパクトデジカメでは世界初のカメラを向けた方向にあるランドマークを表示させる機能である「ARランドマークナビ」を追加。プレミアムEXR AUTOは、被写体の動作検出が加わったことにより全99パターンに増加した。また、GPSからの情報を元に、カメラの時刻を自動補正する機能が追加された。 FinePix F770EXR(ブラック・シャンパンゴールド:2012年2月18日発売、レッド・ホワイト:3月3日発売) - F600EXRの後継。光学ズームが20倍(35mm換算で25mm-500mm)に変更され、超解像2倍デジタルズーム併用で最大40倍ズームが可能になった。GPSアンテナは高感度になり、測位時間が高速化され自動オフ機能にも対応。2回撮りによる「3D撮影」機能も搭載した。プレミアムEXR AUTOは、HS30EXR同様103パターンに増えている(三脚を使った夜景撮影に対応)。また、顔キレイナビが進化し、一度フォーカスが合えば、顔が正面を向いていなくても追尾する「顔追尾AF」が搭載された。 FinePix F800EXR(2012年8月11日発売) - F770EXRの後継。GPS及び電子コンパスが無くなった代わりに無線LAN機能を搭載し、スマートフォンの位置情報でジオタグ付与やARランドマークナビ機能を実現している。同時発売のZ1100EXR同様、様々なエフェクトが楽しめる「アドバンストフィルター機能」を搭載する。 FinePix F820EXR(2013年3月9日発売) - F800EXRの後継かつF900EXRの弟分センサーはF800EXRと同じEXR CMOSだが、EXRプロセッサーII搭載により最速0.21秒のAF速度、起動時間1.1秒を実現。F900EXR同様、フルHD動画まで60fpsに対応している。背面液晶も約92万ドットのものに進化。F800EXRと比べるとWi-Fi機能が割愛されており、光学ズームも18倍になっている。同日発売のF900EXRの下位機種で、(F800EXRに存在していて)F900EXRで廃止された機能はF820EXRでも廃止されている。 FinePix F900EXR(2013年3月9日発売) - F800EXRの後継で、同時発売されたF820EXRの上位機種。センサーは位相差画素内蔵の CMOS II、光学ズームはF800EXRと同じ20倍ズーム。撮像面位相差AFによる世界最速0.05秒の高速AFを実現している。Z2000EXR同様、撮影した画像をスマートフォン用アプリやPCに、WiFi機能により一括して最大30枚まで送信出来る。F550EXR以降フルHD動画の撮影が可能だったが、最高30fpsだった。機種と、同時発売されたF820EXR、後継のF1000EXR(全てEXRプロセッサーII搭載)はさらフルHD動画まで最高fpsに対応していたた、背面液晶はF300EXRからF800EXRまでは約46万ドットのものだったが、同時発売のF820EXRともども約92万ドットのものに進化した。F800EXRに存在していたランドマークナビ」「高感度二枚撮り」「ナチュラルフォト」「ペット検出」「個人認識」「3D撮影」機能は廃止された(F820EXRでも廃止されている)。 FinePix F1000EXR(2014年2月8日発売) - F900EXRの後継。EXR CMOS II搭載。前機種同様像面位相差AF機能を備え、世界最速0.05秒の合焦速度を誇る。また、動画撮影時のAF追従速度が従来に比べて30%高速化され、センサーシフト式の動画時の手ブレ補正も強化された。新たにスマートフォン用アプリにてリモート撮影機能が利用できるようになった。「RAW撮影」「赤外線通信」機能は廃止された(F200EXRの時とは異なり、赤外線受発光部が塞がれている)。一方、F900EXRで一度廃止された「高感度二枚撮り」機能が復活している。
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