超解像
別名:超解像技術
【英】super resolution
超解像とは、解像度の低いデジタル画像から高解像度の画像を生成する技術の総称である。2008年中頃から注目を集めているキーワードである。
「超解像」という言葉は、2008年9月に発表された東芝の液晶テレビ「REGZA」を嚆矢として注目を集めはじめた。2009年8月現在、東芝、NEC、三菱電機などが、それぞれ「超解像」を搭載した製品を発表している。詳細な技術やアルゴリズムはそれぞれ異なる。
東芝の「REGZA」に搭載されている超解像「レゾリューションプラス」技術では、次のような処理が行われている。従来のアップコンバート処理によって、画像を拡大・高解像度化し、それを一旦、元のサイズに戻してから、最初のアップコンバート時に補完した画素が元の画像に対して差分となっている箇所を検出する。これを補正することで、理想の高解像度画像に近づけていくことができる。
超解像は、いわゆるフルHDが普及を始める中、DVDや地上デジタル放送などの映像を美しい画像で見ることができる技術として、注目されている。
※画像 / 株式会社東芝
参照リンク
「超解像技術で美しい」その理由は? - (東芝 REGZA)
表示装置: | ディスプレイ デジタルフォトフレーム デュアルモニター 超解像 超短焦点プロジェクター ワイヤレスディスプレイ |
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超解像技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 14:21 UTC 版)
超解像技術(ちょうかいぞうぎじゅつ、Super-resolution)とはテレビなどに関わるデジタルでの画像処理技術の一つで、入力信号の解像度を高めて出力信号を作る技術を指し、具体的な製品では入力された動画や静止画の信号を高解像度化して出力したり、高解像度の画像を表示したりするものである。超解像技術は、半導体露光装置や共焦点レーザー顕微鏡などのイメージングレーダーや光学顕微鏡でも使用されている。
- ^ 2008年10月に、東芝が、初めて日本の地上デジタル放送の1440×1080画素とDVD映像の720×480画素をフルHDの1920×1080画素に高められるXDE(eXtended Detail Enhancement)機能を搭載した液晶テレビ「REGZA」を販売開始した。
- ^ 4096×2160画素の表示画面は4K×2Kと略記されることがある。
- ^ 2009年1月に、東芝は米ラスベガスでの「2009 International CES」上でCellプロセッサを使った次世代高精細TVを2機種発表し、55型の物は480×360画素を縦横3×3倍の1440×1080画素にして表示し、56型の物はCellと専用LSIとの併用によって1920×1080画素の映像ソースを2×2倍の3840×2160画素にして表示した。
- ^ Inc, Sony Marketing (Japan). “高精細 | ブラビアの高画質機能 | テレビ ブラビア | ソニー” (日本語). ソニー製品情報・ソニーストア. 2020年1月25日閲覧。
- ^ “目の前にあるかのような臨場感 | 4Kダブルチューナー内蔵 液晶テレビ GX855シリーズ | 商品一覧 | テレビ ビエラ | 東京2020オリンピック・パラリンピック公式テレビ | Panasonic” (日本語). panasonic.jp. 2020年1月25日閲覧。
- ^ “目が離せない次世代リソグラフィ技術の動向 (PDF)”. 2016年9月17日閲覧。
- ^ “先端リソグラフィ技術の課題と革新 (PDF)”. 2016年9月17日閲覧。
- ^ Abeida, Habti; Zhang, Qilin; Li, Jian; Merabtine, Nadjim (2013). “Iterative Sparse Asymptotic Minimum Variance Based Approaches for Array Processing” (PDF). IEEE Transactions on Signal Processing (IEEE) 61 (4): 933–944. doi:10.1109/tsp.2012.2231676. ISSN 1053-587X .
- ^ “圧縮センシングにもとづくスパースモデリングへのアプローチ”. 2016年9月17日閲覧。
- ^ “NHAを利用した低磁場MRIの画像高精細化に関する検証”. 2016年10月1日閲覧。
- 1 超解像技術とは
- 2 超解像技術の概要
- 3 イメージングレーダーにおける超解像技術
超解像技術と同じ種類の言葉
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