コンパクトシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 23:28 UTC 版)
「ヤシカのカメラ製品一覧」の記事における「コンパクトシリーズ」の解説
コンパクトカメラが一気に普及してカメラはより小さいものが好まれるようになり、さらにコニカC35EFの登場から、明るい大きなレンズは姿を消し、暗い場所でも失敗なく撮影できるエレクトロニックフラッシュがカメラに内蔵されることはもはや当たり前になった。操作も簡便なものが好まれるようになり、レンジファインダーからゾーンフォーカスが主流に替わった。 ヤシカ35-ME(1974年発売) - エレクトロの大口径・長時間露出路線から気軽なコンパクト路線に移行した最初の機種で、海外で廉価版として販売していた35-MEにセルフタイマーをつけた機種。セルフタイマーが付いてからは、海外では区別のためリンクスEEと名前を変えた。3群4枚のヤシノン38mmF2.8レンズ搭載でプログラムEE、フラッシュ撮影時の絞り自動制御ができるフラッシュマチック装置付き、距離計はなくゾーンフォーカス方式。コニカC35E&Lと酷似したカメラでOEMとも言われている。 ヤシカ35MF(1976年発売) - ヤシカ35-MEをベースにシャッターを簡易型に換装し、フラッシュを搭載した。途中からセルフタイマーが取り付けられた。このカメラからレンズの銘にヤシノンの名が使われなくなった。 ヤシカスナップ(1978年発売) - ヤシカ35-MEをさらに簡略化したモデル。簡易シャッターによるプログラムEE、レンズは3群3枚38mmF2.8。フラッシュマチックもセルフタイマーもない。シャッターボタン部分のカラーにはバリエーションがあった。海外ではヤシカME-1銘で販売された。 ヤシカダイアリー(1978年発売) - コンパクトシリーズの最上位機種で、フラッシュに加え日付写しこみ機能を搭載している。ヤシカスナップをベースにフラッシュ、デートユニット、フラッシュマチック、セルフタイマーを取り付け、レンズも3群4枚にスペックアップした。また35MFでは露出計用とフラッシュ用の電池は別々だったが、ダイアリーでは一系統になった。 ヤシカフラッシャー(1979年発売) - ダイアリーからデート機能を省いたもの。海外では「ヤシカMF-1」として販売された。 ヤシカパートナー(1983年発売) - ヤシカスナップの後継機種で、徹底的に簡略化されている。沈胴式レンズで前蓋が付いており、前蓋を開けることでレンズが繰り出す。ピント合わせそのものを廃した固定焦点式で、シャッター速度も1/125秒のみ、露出計は露出アンダー警告(フラッシュ使用指示)機能専用、絞りはお天気マークで合わせる手動式。フラッシュ内蔵ながら、フラッシュマチックもなくフラッシュ撮影時も絞りは距離ピクトグラムによる手動調節。レンズは38mmF4。 ヤシカMF-2スーパー(2008年発売)2008年に「ヤシカブランド」の商標権を獲得した香港のメーカー JNCデイタム・テック・インターナショナルが生産しエグゼモードが国内で発売した。38mmF3.8レンズを搭載。1978年発売の輸出仕様のMF2(ヤシカ・フラッシャーの固定焦点モデル)とは外観が似ている以外は全くの別物で寸法も異なる。内部構造は京セラが海外で販売したMF3(38mmF4のトリプレット・タイプ・レンズを搭載)/MF3スーパー(38mmF3.5のテッサー・タイプ・レンズを搭載)に近いがレンズも含めて、金型を改造して似せた別物と考えた方が良い。
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