都立三田町高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 17:23 UTC 版)
「いとしのエリー (漫画)」の記事における「都立三田町高校」の解説
架空の学校。清水や本土寺が髭を生やしても許容されており、校規はややゆるい傾向にあるがアルバイトは原則禁止されている。生徒が放課後に渋谷に行くことが出来、上野が高田馬場(のち高円寺・西荻)、ヤン坊(後に枝理子も)が実家の五反田から通学している。通常は私服通学で標準服はブレザー。 串田枝理子 (くしだ えりこ) 上野は「エリー」と呼ぶ(たまに真名古も)。上野の7歳年上。三田町高に新任で入ってきた美人英語教師で2年生まで上野を受け持つ。夏休みに鎌倉の海岸で偶然出会った上野と親密になり、生徒と教師の一線を越えてしまう。が、それは“ひと夏の関係(=遊び)”と最初から割り切っていて、上野にもそれを受け入れさせ、その後の上野のアプローチも立場もあって意に介していなかったが、それでもめげない上野の一途な思いに次第に惹かれ、享受してゆく。だがそれは上野が学生としての本分を忘れ、串田の立場を顧みない行動を次第に助長させる要因となり、その全てを受け入れた自身が疲弊し、箱根旅行が真名古に知れて上野と別れる元凶となった。 大学生(慶應大学)時代は遊び人だったことを自認し、六本木のディスコに通いつめたり、パチプロ並みにパチンコに興じていた。また当時は中村と不倫、心酔しきっていて、真名古の思いは全く知らなかった。 恋愛に関しては相手にニコニコ応じているうちに、気づいたらにっちもさっちもいかなくなる方だと言われ、納得している。しかし一度自分が信じたことは父親譲りの頑固な性格もあり頑なに崩そうとはしない。 8歳離れた弟(康幸)がいる。串田曰く「上野よりしっかりした子」。 上野晋平(うえの しんぺい) 1月13日生。1年生の夏休みに海岸でのアイス売りのバイトの最中に串田と出会う。串田が初体験の相手だったがそれは前述の“ひと夏の関係”でしかなく、串田のそっけない態度にかなり憤慨した。しかし思いを諦めきれずアプローチし続け、次第に串田の想いを引き寄せてゆく。だが串田に執着するあまりに勉学はそっちのけだった為に自ら自分の首を絞め、また串田の社会的立場を考えない甘えた言動が仇となり、串田は上野の問題があるごとに頭を下げ、周囲に関係がバレないように警戒し、疲弊してゆく。 成績は最初こそ中の上だったがその後は“赤組(赤点組)”で、夏休みの出会い以降は進級・進学が危ぶまれ、3年生になる前までテストがあるごとに補習を受けていた。さらに家出や問題行動が累積した事で卒業が危ぶまれる事態に発展する。 本人曰く「母性本能を刺激するタイプ」。現に上野と交際した女性は皆、上野の為にあれこれと尽くしている。しかし優柔不断な性格が災いし、特に今泉と串田の件に関しては大きなトラブルを生んだ。 真名古敬一(まなこ けいいち) 上野の3年生時の担任。串田の大学時代の同回生だが、高校時代に1年留学、大学受験で一浪しており串田より2歳年上。さらに生来のストレートな物言いが災いし教員採用試験で不採用となり、串田に数ヶ月遅れて英語の産休補助教員として赴任してきた。長身で美男の九州男児で女子生徒に絶大な人気を誇る。愛車はミニクーパー。大学時代はモテながらも内心は串田に好意を寄せていたが、串田は当時中村に心酔していたことからアプローチは出来なかった。その後正規採用を機に積極的に串田に交際を迫り、周囲にも交際しているように吹聴し外堀も埋めようとする。高校就任直後は上野を子供扱いし軽くあしらっていたが、二人が箱根に3泊旅行していた事を突き止めその関係を知ると、上野を引き離し串田を自分のものにしようと画策する。 名前は実在する俳優、真名古敬二から取られている。 清水文太郎(しみず ぶんたろう) 上野、本土寺の三人で「3バカトリオ」と言われる中のひとり。ヒゲを生やし、大人びたプレイボーイ。故に女心もよく理解する。最初は上野と串田の関係を知らず好意を寄せていることを茶化していたが、のちに真剣に恋愛をしていることを誰よりも早く見抜くと二人の仲を黙認、上野に助力するようになる。上野の悪友であり良き相談相手である。隣野を説得し上野と離れさせてからは5股をすべて清算し隣野と純愛に発展する。4月生まれのため高校3年生(18歳)になってからすぐに自動車免許を取得した。実家は美容室。初対面の上野や本土寺に胸やパンティーを見せる豪快な姉・文緒がいる。 恋愛については高校生でありながら大学生や社会人の女性を手玉に取るなど達観の域に達しており、女性心理を上手く利用することもある。が、隣野には内緒で5股かけていたことで頭が上がらない。名前の由来は清水健太郎。 隣野美代子(となりの みよこ) 明るい性格と可愛らしさ、器量の良さで学校でも人気者。そんな彼女が誰かと付き合いたくてバレンタインデーに上野に本命チョコをあげた事から交際をスタートさせる。しかし上野は串田のことばかり考えていつもうわの空で、さらに入院した上野の見舞いで串田と親しくする場面を見て心の中にわだかまりが生じていた。そこに同席していた清水に(上野の優柔不断で隣野が悲しまないように離れるよう)説得され、それを機に清水と付き合うようになる。それ以降も上野の個人講師をするなど仲は良い。兄の成年雑誌などを借りて読んだりすることから男子の嗜好などに明るく、女友達との新しいお店の開拓に目がないミーハーな面を持つ。 名前の由来は浅田美代子(デビュー時のキャッチフレーズ「隣のミヨちゃん」より)。 恋愛に関しては中学生時代に彼氏がいたこともあり多少“男慣れ”している。セックスに多少関心はあるものの、真面目な関係の先にあるものと考えている(なので本来は清水のような遊び人タイプは苦手)。上野の気持ちを訊くために後ろから抱きついたり、清水に上目遣いでお願いをするなど「女の武器」の使い方が上手い。 串田の事故を機に、清水から自分が上野と付き合う以前より串田と付き合っていた事実を知らされる。が、串田が上野との別離後に表向きは気丈に振る舞いながらも実際はかなり深い悲しみを負っていた事がよりショックであった。以降は清水と一緒に上野の後押しをするようになる。 本土寺マコト(ほんどじ まこと) 3バカトリオのひとり。とは言っても上野らと行動を共にしていただけで学力は高い。常に敬語で「〜デス」「〜デスよ」が口癖。清水と対照的なベビーフェイス。ヒゲを生やしているが、薄くて剃り残しの様になっている。2年生の夏に予備校で出会った後藤順子という彼女が出来るが、真面目すぎる付き合いと手の遅さを清水と上野に馬鹿にされている。軽井沢旅行までは皆と行動を共にしていたが、それ以降は後藤と受験勉強に入り周りの情報に疎くなる。本土寺は実在するモデルがいる。 串田康幸(くしだ やすゆき) 串田の弟。通称「ヤン坊」。奇しくも上野と誕生日が1年違いで体格もほぼ一緒だったことから、誕生日プレゼントの手編みセーターをめぐって上野が勘違いを起こす元となる。上野の事は姉から良いことも悪いことも聞いており、気さくな性格もあって上野と親しくなる。初登場時は中学3年生。のちに三田町高に入学し後輩となり、清水や本土寺とも親しくなる。 平石哲哉(ひらいし てつや) 慶應大学の英文科に進学する三田町高の卒業生で元テニス部のキャプテンで元生徒会長。有名自動車会社の子息であることはひた隠しにしている。将来留学をする為の口実で春休みから串田に英語の教えを乞い、より接触を謀る。在学中から串田に好意を寄せていた事を上野に知られるが「卒業生の余裕」「社会的立場の安定」で対立する。自分の車(MR2・AW11)で上野と串田の思い出の地と知らず串田と鎌倉を訪れ、ホテルでキスをした後に串田の口から思わず『上野君』と名前がこぼれた事から串田の心の深層に上野が存在する事を知り、大きな挫折を味わい、精神的に追い詰められてゆく。
※この「都立三田町高校」の解説は、「いとしのエリー (漫画)」の解説の一部です。
「都立三田町高校」を含む「いとしのエリー (漫画)」の記事については、「いとしのエリー (漫画)」の概要を参照ください。
- 都立三田町高校のページへのリンク