補陀落渡海
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/05/24 15:57 UTC 版)
補陀落渡海（ふだらくとかい）は、昔の日本で行われた、仏教の宗教行為。観音菩薩の浄土である補陀落山への往生を願い、海上へ船出する。補陀落山は南にあると考えられたため、特に中世の熊野や土佐から出発した例が多い。事実上命を落とす行為であり、重石を身に付けて入水したり、船に穴を空けて沈めたりする場合もあった。のちには亡くなった僧侶を船に乗せて送り出す水葬の一種としても行われた。
注釈
- ^ 法華験記に「三奈倍郷」とあり、郡は誤り。
- ^ 覚一本・延慶本・長門本は「山なりの島」、屋代本・南都本は「奥の小嶋」、東寺本は「帆立島」、平松家本は「帆立島」または「大平石」とする。
- ^ 『吾妻鏡』では建久4年（1193年）4月に源頼朝主催のもと那須野で大規模な巻狩が行われた記事があり、小山朝政も参加している。
- ^ 久我通博の子。
- ^ 「1554年・ゴア発・ポルトガルのイルマン等宛・アルカソバ書簡」
- ^ 「1557年・平戸発・インド、ヨーロッパ耶蘇会のパードレ、イルマン等宛・ビレラ書簡」「1562年・堺発・耶蘇会のパードレ及びイルマン等宛・ビレラ書簡」
- ^ 「1565年2月20日付・都発・中国印度のイルマン等宛・フロイス書簡」
- ^ 「1577年・博多発・ポルトガルのパードレ及びイルマン等宛・某パードレ書簡」
出典
- ^ a b “補陀落渡海の記録”. www.city.shingu.lg.jp. 2022年12月8日閲覧。
- ^ 『室町は今日もハードボイルド 中世日本のアナーキーな世界』、清水克行、2021年6月発行、新潮社、P234～235
- ^ 『勝手に関西世界遺産』朝日新聞社2006年、182-184ページ
- ^ a b 根井 1986, p. 682.
- ^ 根井 2001, p. 74.
- ^ 根井 2001, pp. 442–443.
- ^ 根井 2001, p. 45.
- ^ 根井 2001, p. 52.
- ^ 根井 2008, p. 141.
- ^ 根井 2001, pp. 691–693.
- ^ 根井 2001, pp. 694–695.
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年5月22日閲覧。
- ^ 根井 2001, pp. 64–65.
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年5月19日閲覧。
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年5月19日閲覧。
- ^ a b “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年5月20日閲覧。
- ^ 根井 2001, pp. 353–358.
- ^ 根井 1992, pp. 310–312.
- ^ 根井 2001, p. 724.
- ^ a b 根井 1992, p. 312.
- ^ 根井 2001, pp. 724–726.
- ^ 根井 2008, pp. 207–218.
- ^ 根井 2001, pp. 723–724.
- ^ “補陀落渡海 〜南海の果ての補陀落浄土を目指して〜”. わかやま歴史物語. 和歌山県観光振興課. 2019年11月3日閲覧。
- ^ 根井 2001, pp. 718–719.
- ^ a b “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年5月21日閲覧。
- ^ 根井 2001, p. 718.
- ^ 根井 1986, p. 679.
- ^ a b 根井 2001, p. 443.
- ^ 根井 2001, pp. 117–119.
- ^ 根井 2008, pp. 48–49.
- ^ 根井 2001, pp. 123–125.
- ^ 根井 2008, p. 50.
- ^ 根井 2001, pp. 133–135.
- ^ 根井 2001, pp. 135–147.
- ^ 根井 2001, pp. 661–662.
- ^ a b 根井 2001, pp. 100–103.
- ^ 根井 2001, p. 444.
- ^ 根井 2001, pp. 444–447.
- ^ 根井 2008, pp. 447–448.
- ^ 根井 2001, pp. 96–97.
- ^ 根井 2008, pp. 36–38.
- ^ 根井 2001, pp. 83–88.
- ^ 根井 2008, pp. 28–30.
- ^ 根井 2001, pp. 151–152.
- ^ 根井 2008, pp. 56–57.
- ^ 根井 1995, p. 138.
- ^ a b 根井 1995, p. 140.
- ^ 根井 2008, pp. 59–60.
- ^ 根井 2001, pp. 177–178.
- ^ 根井 2001, p. 437.
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年5月20日閲覧。
- ^ 根井 2001, pp. 97–100.
- ^ 根井 2008, pp. 38–39.
- ^ 根井 2001, pp. 450–451.
- ^ 根井 2001, pp. 452–453.
- ^ 根井 2001, pp. 382–383.
- ^ 根井 2008, pp. 130–132.
- ^ “国書データベース”. kokusho.nijl.ac.jp. 2024年5月20日閲覧。
- ^ a b 根井 2001, pp. 369–370.
- ^ 根井 2008, pp. 120–122.
- ^ a b 根井 2001, p. 372.
- ^ 根井 2008, pp. 122–123.
- ^ 根井 2001, pp. 373–374.
- ^ 根井 2008, pp. 123–124.
- ^ 根井 2001, pp. 376–378.
- ^ 根井 2008, p. 123.
- ^ 根井 2001, p. 381.
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年5月20日閲覧。
- ^ 根井 2008, pp. 121–122.
- ^ 根井 2001, p. 371.
- ^ “- 高知県立図書館デジタルギャラリー”. kochilib.iri-project.org. 2024年5月21日閲覧。
- ^ 根井 2001, pp. 188–189.
- ^ 根井 2008, pp. 75–76.
- ^ 根井 2001, pp. 183–186.
- ^ 根井 2008, pp. 71–72.
- ^ “湯浅氏系図”. www.wul.waseda.ac.jp. 2024年5月20日閲覧。
- ^ 根井 2001, pp. 186–187.
- ^ 根井 2001, pp. 384–386.
- ^ 根井 2001, pp. 374–376.
- ^ 根井 2008, pp. 125–127.
- ^ 根井 2001, pp. 381, 454.
- ^ 根井 2001, pp. 332–361, 756–763.
- ^ 根井 2008, pp. 107–115.
- ^ 根井 2001, pp. 392–393.
- ^ 根井 2008, pp. 133–136.
- ^ “補陀落渡海供養塔附石塔群｜玉名市”. www.city.tamana.lg.jp. 2024年5月21日閲覧。
- ^ 根井 2001, p. 399.
- ^ 根井 2008, pp. 138–140.
- ^ “補陀落山渡海供養塔および板碑群(報恩寺跡)｜玉名市”. www.city.tamana.lg.jp. 2024年5月21日閲覧。
- ^ 根井 2001, pp. 402–407.
- ^ 根井 2008, pp. 177–184.
- ^ 根井 2001, pp. 411–414.
- ^ 根井 2008, pp. 142–144.
- ^ 根井 2001, p. 407.
- ^ 根井 2008, pp. 144–145.
- ^ 根井 2008, pp. 148–151.
- ^ “港町として栄えた青谷の芦崎（あしざき）｜鳥取市”. www.city.tottori.lg.jp (2022年3月30日). 2024年5月21日閲覧。
- ^ 根井 2001, pp. 415–416.
- ^ 根井 2008, pp. 146–147.
- ^ 根井 2001, p. 672.
- ^ 根井 2001, pp. 675–676.
- ^ 根井 2001, pp. 423–431.
- ^ 根井 2008, pp. 161–172.
- ^ 根井 2001, pp. 418–421.
- ^ 根井 2008, pp. 154–158.
- ^ 根井 2001, pp. 431–435.
- ^ 根井 2008, pp. 172–175.
- ^ 根井 2001, pp. 320–322.
- ^ 根井 2001, pp. 322–324.
[続きの解説]
「補陀落渡海」の続きの解説一覧
- 補陀落渡海のページへのリンク
