遺老説伝とは? わかりやすく解説

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遺老説伝

読み方:イロウセツデン(irousetsuden)

分野 説話集

年代 江戸中期

作者 鄭秉哲、蔡宏謨煌、毛如〔編〕


遺老説伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 00:01 UTC 版)

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遺老説伝』(いろうせつでん)は、琉球各地に古くから伝わる民話自然の異変、百姓の善行など、口碑伝説を集めた書物。4巻(正巻3巻・付巻1巻)からなり、142話を収録する[1]鄭秉哲ら編[2]

球陽』外巻となっているが、1743年から1745年にかけて編纂された『球陽』よりも早く、18世紀初期に編纂されたものとみられる[1]

内容

写本

  • 伊波普猷文庫 三冊本 - 琉球大学附属図書館蔵。巻之三を欠く。「三司官之印」の朱印が押されており、官本からの写本と考えられる[6][7]
  • 伊波普猷文庫 四冊本 - 琉球大学附属図書館蔵。筆写者や年代等は不明[2][7]
  • 尚家文書 一冊本 - 那覇市歴史博物館蔵[7]
  • 宮良殿内文庫 一冊綴 - 琉球大学附属図書館蔵。1882年に石垣島の名家松茂氏によって書写されたもの[7]

刊本

  • 『遺老説傳:球陽外巻』学藝社発行、1935年。全文訳は島袋盛敏、序は伊波普猷。『那覇市史』資料編第1巻2に収録[2]
  • 『球陽外巻 遺老説傳 原文・読み下し』角川書店発行、1978年。沖縄文化史料集成 6。嘉手納宗徳編・訳。

脚注

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  1. ^ a b 『遺老説伝』(いろうせつでん)”. 最新版 沖縄コンパクト事典. 琉球新報社 (2003年3月). 2021年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月3日閲覧。
  2. ^ a b c d 遺老説伝 巻之一”. 琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ. 琉球大学附属図書館. 2021年5月3日閲覧。
  3. ^ 遺老説伝 巻之二”. 琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ. 琉球大学附属図書館. 2021年5月3日閲覧。
  4. ^ 遺老説伝 巻之三”. 琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ. 琉球大学附属図書館. 2021年5月3日閲覧。
  5. ^ 遺老説伝 外附巻”. 琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ. 琉球大学附属図書館. 2021年5月3日閲覧。
  6. ^ 遺老説伝 巻之一 共四冊”. 琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ. 琉球大学附属図書館. 2021年5月3日閲覧。
  7. ^ a b c d 前村佳幸、小島浩之「伊波普猷文庫『遺老説伝』四冊本の装幀と料紙について」『東京大学経済学部資料室年報』第5号、東京大学経済学部資料室、2014年、 76-84頁。


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