沖縄に伝わる話とは? わかりやすく解説

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沖縄に伝わる話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:13 UTC 版)

浦島太郎」の記事における「沖縄に伝わる話」の解説

沖縄伝承としては、『遺老説伝』の第103話「与那覇の人竜宮に遊ぶこと」と浦島伝説との類似性指摘される粗筋次のようなものである。 「南風原(はえばる)の与那覇(よなはむら)の男が、与那久浜(よなくばま)で髢(かもじ。髪の毛)を拾う。探しているそぶりの美女返す感謝され竜宮招待したいと言われる。男が(手を)引かれて歩くと海が二つ割れて道が開け竜宮通じていた。その美女は神であり、男と竜宮歓待日々を過ごすことになる。三ヵ月ほど経つと男は故郷恋しくなり帰郷思い立つ神女は、元の世を去ってからすで三十三代経っており、男には子孫もいないと諭すが、断念させられない。そこで向かう所に道が開けるという(しかし絶対に開けてはいけない)紙包み渡し里帰りさせる。男が郷里帰り着く辺り変わり果て自宅指さし家族について尋ねるが、嘲笑され癩人扱いされる。なすすべなくなった男は丘に登り突きたてて穏作根(坐って休み)。ふと、何か良策が出るかと思って紙包み開いたが、中に入っているのは白髪だけで、それが飛びついて体に付着すると、老爺化し動けなくなって死んだ地元の者が老爺その場所に神として祀ったのが、穏作根嶽(うさんにだき)であるという。 この説話主人公無名だが、設定おおむね浦島子伝説合致する本土のものと道具立て異なり玉匣たまくしげ)は開けてはならぬ紙包みに置き変わり、その包みのなかの白髪接触することで老化現象がおこる。 また、桑の木は、から生えてくるまで島には伝来していなかったとするので、神の国か伐られたものと推察できる異話では、竜宮まで戻る道を開け手段は、(紙包とは別に与えられた)桑の木を海に投じることであった同系の話の分布としては、宮古島などにも伝わっている。柳田國男は、「竜宮」と南の島々のニルヤニライカナイ)は同源だとみている。 『遺老説伝』にはまた、竜宮譚ではないが類似する42話、善縄大屋子(よしなわうふやこ)の話が所収される。主人公は、出現した女性言われるままに大亀を家に運ぶが咬まれ大怪我負い埋葬される。しかし実際死して死なざる存在となったという展開である。

※この「沖縄に伝わる話」の解説は、「浦島太郎」の解説の一部です。
「沖縄に伝わる話」を含む「浦島太郎」の記事については、「浦島太郎」の概要を参照ください。

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