第3グループとは? わかりやすく解説

第3グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 01:04 UTC 版)

S級潜水艦 (イギリス海軍・2代)」の記事における「第3グループ」の解説

第二次世界大戦勃発後に発注され大戦中を通じて量産され50隻が第3グループに分類される発注1939年から1943年にかけて行われ1942年から1945年順次就役した。最も完成遅かった"センチネル"(HMS Sentinel, P256)は第二次世界大戦の終結した後の1945年12月就役した。第3グループの艦はそれまでS級比べてより大型化重武装化しており、乗員数も更に増えている。またこれまでのS級比べ水上での速力は1ノット速くなり、逆に水中での速度は2ノット低下した従来型比べ燃料搭載量航続距離伸びたことから、地中海太平洋戦域での作戦にも投入された。また、第3グループの艦には3ペナント・ナンバー付けられるようになった。 これらの第3グループは、更に2つグループ"前期型"と"後期型"に分類出来る。 "前期型"は基準排水量842トン艦首外装式魚雷発射管装備しているタイプで、1939年発注された5隻、1940年発注され20隻のうち実際に建造され13隻、1941年発注され15隻のうち"スコッツマン"(HMS Scotsman, P243)、"シーデビル"(HMS Sea Devil, P244)を除く13隻、そして1942年発注され13隻のうちの"スターディ"(HMS Sturdy, P248)、"スティジアン"(HMS Stygian, P249)の2隻の、計33隻が前期型分類される。 "後期型"は基準排水量814トン艦首外装式魚雷発射管装備しておらず、船体全溶接に変更され潜航深度前期型300フィート(約90m)から350フィート(約110m)に改良されている。前期型分類されない17隻、つまり1941年発注の"スコッツマン"と"シーデビル"の2隻、1942年発注13隻のうち"スターディ"と"スティジアン"を除く11隻、そして1943年発注された8隻のうち実際に建造された4隻が後期型分類される。 第3グループの艦は9隻が第二次世界大戦中失われ、更に2隻は攻撃を受け大破し自力帰投したが復旧不能として除籍解体された。第二次世界大戦生き延びた艦はイギリス海軍40年代後半60年代中頃まで運用され、また1948年には3隻がポルトガル海軍(ネプトゥーノ級)に、1952年には4隻がフランス海軍に、そして1958年から59年掛けては2隻がイスラエル海軍売却され運用された。イスラエル海軍に"タニン"(INS Tanin)として導入された"スプリンガー"(HMS Springer, P264)は1972年まで運用続けられた。 1939年発注 サファリHMS Safari, P211) 1942年就役第二次世界大戦生き延び1946年除籍解体サーヒブHMS Sahib, P212) 1942年就役1943年4月24日イタリア海軍水雷艇および2隻のガッビアーノ級コルベット("ガッビアーノ"、"エウテルペ")および航空機による攻撃を受け大破し鹵獲避けるため自沈サラセンHMS Saracen, P247) 1942年就役当初、P213の船番が予定されていたが不吉な数字であるとしてP247に変更された。1943年8月14日イタリア海軍ガッビアーノ級コルベット("エウテルペ"、"ミネルヴァ")の攻撃を受け沈没サタイアHMS Satyr, P214) 1943年就役第二次世界大戦生き延びた後、1952年フランス海軍供与され"サフィール"(Saphir)に改名1961年イギリス海軍復帰1962年除籍解体セプターHMS Sceptre, P2151943年就役第二次世界大戦生き延びた後、1949年8月爆発事故による損傷を受け、翌月除籍解体1940年発注 シードッグHMS Seadog, P216) 1942年就役第二次世界大戦生き延び1947年除籍解体シビルHMS Sibyl, P217) 1942年就役第二次世界大戦生き延び1948年除籍解体シーローバーHMS Sea Rover, P218) 1943年就役第二次世界大戦生き延び1949年除籍解体セラフHMS Seraph, P219) 1942年就役第二次世界大戦生き延び1965年除籍解体シェイクスピアHMS Shakespeare, P221) 1942年就役1945年1月3日ドイツ空軍機の攻撃を受け大破し自力帰投するが修復不能判断され1946年除籍解体P222P2221942年就役1942年12月12日イタリア海軍チクローネ級水雷艇"フォルツナーレ"と交戦し沈没艦名付けられる前に戦没したため"P.222"と呼称されている。 シーニンフHMS Sea Nymph, P223) 1942年就役第二次世界大戦生き延び1948年除籍解体シックルHMS Sickle, P2241942年就役1944年6月機雷もしくは爆雷により沈没した見られている。 シムーンHMS Simoom, P2251942年就役1943年8月9日イタリア海軍アルフレード・オリアーニ級駆逐艦"ヴィンチェンツォ・ジョベルティ"を撃沈同年11月機雷により沈没した見られている。 サーダーHMS Sirdar, P226) 1943年就役第二次世界大戦生き延び1965年除籍解体スパイトフルHMS Spiteful, P227) 1943年就役第二次世界大戦生き延びた後、1952年フランス海軍供与され"シレーヌ"(Sirene)に改名1958年イギリス海軍復帰1963年除籍解体スプレンディッドHMS Splendid, P2281942年就役同年12月17日イタリア海軍ソルダティ級駆逐艦"アヴィエーレ"を撃沈1943年4月21日ドイツ海軍駆逐艦ZG3攻撃を受け沈没スポーツマンHMS Sportsman, P2291942年就役第二次世界大戦生き延びた後、1952年フランス海軍供与され"シビーレ"(Sibylle)に改名同年9月24日事故により沈没。 他、7隻(P81~P87)が発注されたが1943年キャンセルされた。 1941年発注 ストイックHMS Stoic, P231) 1943年就役第二次世界大戦生き延び1950年除籍解体ストーンヘンジHMS Stonehenge, P2321943年就役1943年2月末に出港消息絶ち3月沈没認定された。 ストームHMS Storm, P233) 1943年就役第二次世界大戦生き延び1949年除籍解体ストラタジェムHMS Stratagem, P234) 1943年就役1944年11月22日日本海軍第五十三号駆潜艇投下した爆雷により沈没ストロングボウHMS Strongbow, P235) 1943年就役1945年1月13日日本海軍艦艇攻撃を受け大破し自力帰投するが修復不能判断され除籍解体スパークHMS Spark, P236) 1944年就役第二次世界大戦生き延び1949年除籍解体シジアンHMS Scythian, P237) 1944年就役第二次世界大戦生き延び1960年除籍解体スタボーンHMS Stubborn, P238) 1943年就役第二次世界大戦生き延びた後、1946年標的艦として沈没サーフHMS Surf, P239) 1943年就役第二次世界大戦生き延び1949年除籍解体シルティスHMS Syrtis, P241) 1943年就役1944年3月28日機雷により沈没シャリマーHMS Shalimar, P242) 1944年就役第二次世界大戦生き延び1950年除籍解体スコッツマンHMS Scotsman, P243) 1944年就役後期型相当する第二次世界大戦生き延び1964年除籍解体シーデビルHMS Sea Devil, P244) 1945年就役後期型相当する第二次世界大戦生き延び1962年除籍解体スピリットHMS Spirit, P2451943年就役第二次世界大戦生き延び1950年除籍解体ステイツマンHMS Statesman, P246) 1943年就役第二次世界大戦生き延びた後、1952年フランス海軍供与され"スルタン"(Sultane)に改名1959年イギリス海軍復帰1961年除籍解体1942年発注 スターディHMS Sturdy, P248) 1943年就役前期型相当する第二次世界大戦生き延び1957年除籍解体スティジアンHMS Stygian, P249) 1944年就役前期型相当する第二次世界大戦生き延び1949年除籍解体サトルHMS Subtle, P251) 1944年就役第二次世界大戦生き延び1959年除籍解体シュプリームHMS Supreme, P252) 1944年就役第二次世界大戦生き延び1950年除籍解体シースカウトHMS Sea Scout, P253) 1944年就役第二次世界大戦生き延び1962年除籍解体セレーネーHMS Selene, P254) 1944年就役第二次世界大戦生き延び1961年除籍解体セネシャルHMS Seneschal, P255第二次世界大戦後1945年9月就役1960年除籍解体センチネルHMS Sentinel, P256第二次世界大戦後1945年12月就役1962年除籍解体シドンHMS Sidon, P259) 1944年就役第二次世界大戦生き延びた後、1955年6月魚雷爆発事故により沈没浮揚したが修理されず、1957年標的艦として再度沈没したスルースHMS Sleuth, P261) 1944年就役第二次世界大戦生き延びた後、1952年6月に同じイギリス海軍Z級駆逐艦"ゼファー"と衝突事故起こし損傷を受ける。1958年除籍解体ソレントHMS Solent, P262) 1944年就役第二次世界大戦生き延び1961年除籍解体スピアヘッドHMS Spearhead, P263) 1944年就役1948年ポルトガル海軍売却され"ネプトゥーノ"(NRP Neptuno)に改名1967年除籍解体スプリンガーHMS Springer, P264) 1944年就役1958年イスラエル海軍売却され"タニン"(INS Tanin)に改名1967年第三次中東戦争投入された後、1972年除籍解体1943年発注 サーガHMS Saga, P257) 1945年就役1948年ポルトガル海軍売却され"ナウティーロ"(NRP Náutilo)に改名1969年除籍解体スコーチャーHMS Scorcher, P258) 1945年就役1952年2月衝突事故同年11月には訓練中の火災により損傷を負う。1962年除籍解体スパーHMS Spur, P265) 1945年就役1948年ポルトガル海軍売却され"ナルヴァール"(NRP Narval)に改名1969年除籍解体サングインHMS Sanguine, P266) 1944年就役1959年イスラエル海軍売却され"ラハヴ"(INS Rahav)に改名第三次中東戦争には投入されず、1968年に"タニン"の部品取り用に除籍解体された。 1943年発注建造キャンセル シーロビン(HMS Sea Robin, P267) スプライトリー(HMS Sprightly, P268) サーフェスHMS Surface, P269) サージHMS Surge, P271)

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第3グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 13:55 UTC 版)

U級潜水艦 (イギリス海軍)」の記事における「第3グループ」の解説

第3グループの34隻は3度分けて発注された。喪失依然として多かった1940年6月決定により、非常に多く潜水艦発注されることを見越して潜水艦命名する慣行省略され、これらの潜水艦当初艦名与えられる代わりにP.31からP.39、P.41からP.49といったように識別された。1942年終わりに、チャーチルは、すべての潜水艦艦名与えられるべき旨を個人的に命じたが、公式に艦名与えられる前にすでに8隻がイギリス海軍では失われていた。また、数隻は連合国海軍で任務に就いており、戦後引き続き各国とどまったノルウェー海軍のウーレド(HNoMS Uredd)は触雷により喪失した戦争生き延びたU級潜水艦は、1950年代スクラップ処分された。 10隻は1940年5月11日1940年計画のもとで発注された。 アップロア(HMS Uproar, P31) P32HMS P32, 1940) P33(HMS P33, 1941アルティメイタムHMS Ultimatum, P34) アンブラHMS Umbra, P35) P36HMS P36, submarine) アンベンディング(HMS Unbending, P37) P38HMS P38, 1941P39HMS P39) ウーレド(ノルウェー海軍、HNoMS Uredd, P-41) 12隻は1940年8月23日1940年計画のもとで発注された。 アンブロークンHMS Unbroken, P42ユニゾンHMS Unison, P43ユナイテッドHMS United, P44) アンライバルドHMS Unrivalled, P45) アンラッフルド(HMS Unruffled, P46) P47HMS P47) P48(HMS P48, 1942) P49(HMS Unruly, P49) アンシーンHMS Unseen, P51) ジークポーランド海軍ORP Dzik) アルトア(HMS Ultor, P53) アンシェイクン(HMS Unshaken, P54) 最後12隻が発注されたのは、1941年7月12日1941年計画の下であった。 アンスペアリング(HMS Unsparing, P55) ユーザーパー(HMS Usurper, P56) ユニヴァーサルHMS Universal, P57) アンテームド(HMS Untamed, P58) アンタイアリング(HMS Untiring, P59) ヴァランジャン(HMS Varangian, P61) ユーゼル(HMS Uther, P62) アンサーヴィング(HMS Unswerving, P63ヴァンダルHMS Vandal, P64アップスタートHMS Upstart, P65) ウーラノルウェー海軍、HNoMS Ula, 1943キュリーFFS Curie最終グループの数隻は、艦名がUではなくVから始まっている。しかしながら最後の2隻はノルウェーおよびフランスへ移管の際に遡及的改名されたものであり、これらの艦名新しV級潜水艦割り当てなおされた。

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