シドンとは? わかりやすく解説

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シドン【Sidon】

読み方:しどん

古代フェニキア都市国家。前13世紀ごろから地中海海上権握り商工業栄えたが、前1100年ごろのアッシリアによる破壊以後衰えた現在のレバノンサイダにあたる。


シドン

名前 Sidon; Szidon

サイダ

(シドン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:34 UTC 版)

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サイダ
صيدا
位置
位置
サイダ
サイダ (レバノン)
サイダ
サイダ (地中海東海岸)
サイダ
サイダ (中東)
座標 : 北緯33度33分38秒 東経35度23分53秒 / 北緯33.56056度 東経35.39806度 / 33.56056; 35.39806
行政
レバノン
  南レバノン県
 市 サイダ
地理
面積  
  市域 7.86 km2 (3.03 mi2)
人口
人口 (現在)
  市域 163.554人
    人口密度   22,970人/km2
  市街地 200,000人
  備考 2005年
その他
等時帯 東ヨーロッパ時間 (UTC+2)
夏時間 東ヨーロッパ夏時間 (UTC+3)

サイダサイダー(Saida)=シドン(Sidon)は、レバノン第3の都市で、南レバノン県の県都である。シドンはアラビア語で「漁場」「漁師」を意味する。ギリシャ人は「花に富む街」と呼んだ[1]

レバノン内戦時には、首都ベイルート同様、イスラエル軍による攻撃にさらされて、市街は荒廃した。内戦終結後は、急速に復興して、ベイルート、トリポリと共に国立サイダ競技場を会場に2000年アジアカップを開催し、日本にもその名を広めた。首相を務めたラフィーク・ハリーリーの生地。

古くはフェニキアの主要都市国家シドンとして繁栄しており、遺跡も発掘されている。紀元前5世紀にフェニキア人が建てたエシュムーン神殿遺跡がある。この遺跡の帯状彫刻には、酔った男達の姿、薄着をまとった神々の様子が生き生きと描かれており、フェニキア時代の人々の生活を知ることができる。アレクサンドロス石棺[2]や他の王の石棺[3]にある彫刻は、いずれもシドンで発見されたものである[4]

歴史

紀元前19、18世紀頃、古代エジプト王朝の支配下で最盛期を迎えた。

創世記でイスラエルが獲得すべき領域の北限としてシドンが設定される(創世記49:13)。しかし現実にはシドン人を駆逐できずイスラエル人は他の偶像と共にシドンの神を崇めた(士師記1:13、士師記10:6)。列王記上16:32では北イスラエル王アハブにシドン王の娘イゼベルが嫁ぎ、イスラエルが堕落に陥る描写がある。[5]

1110年12月4日、シドンは第1回十字軍に占領され、エルサレム王国の重要な領地であるシドン地方の支配の中心地となった。その後も十字軍により何度か占領され、1249年サラセンによって街は破壊された。1260年にはモンゴル人によって再度破壊された。17世紀のオスマン帝国による支配を経て、商業的に重要な街となった。

ギャラリー

脚注

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参考文献

関連項目

シドン・シナゴーグ レバノン内戦以来荒廃している世界最古のシナゴーグのひとつであるここで、「土地の日」を記念する行進に参加したナートレー=カルタのラビ2名が、礼拝を執り行った。


シドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 07:06 UTC 版)

野望円舞曲」の記事における「シドン」の解説

アスンシオン共和国と〈宙峡〉を隔てて隣接し首星以外には有人惑星を有さない。唯一の有人惑星である首星には大洋はなく、内海複数散在し陸地砂漠山岳地帯大半占める。ボスポラス帝国によって傀儡軍政権が国を長く治めるが、国力乏しく軍事力矮小鉱物資源にも恵まれていないが、アスンシオン隔てた先に商業国家オルヴィエートと〈嘆きの宙域〉が存在するため、ボスポラス支配されている。 イェルリカヤ ボスポラス帝国シドン駐留軍駐留艦隊司令官階級少佐地上部隊救出のために作戦指揮するエルログ ボスポラス帝国シドン駐留軍地上部隊指揮官階級少佐メネギーネ 労働組合指導者祖国腐敗政権無能力により、シドン政府に対して暴動起こすために武器入手し、シドン事変へと発展させるラシュディ シドン大統領傀儡政権首班不況のなか、経済復興計画無為無策人々怨嗟をかっている。

※この「シドン」の解説は、「野望円舞曲」の解説の一部です。
「シドン」を含む「野望円舞曲」の記事については、「野望円舞曲」の概要を参照ください。

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