商業国家オルヴィエート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 07:06 UTC 版)
「野望円舞曲」の記事における「商業国家オルヴィエート」の解説
現在、銀河のひとつであるオリオン腕ともうひとつの銀河であるペルセウス腕の二つの文明圏をつなぐ〈嘆きの宙峡〉を独占管理し、他7つの〈宙峡〉も管理し、他国との貿易により独占的な利益をあげる国家。天体を持たず、オルヴィエート本星と呼ばれる人工天体(セスティエーレ)には百万を超える人口を抱える。また人工天体は一個艦隊に対抗しうるほどの火力を装備し、〈宙峡〉までの通商路を警備するために、常に多数の軍艦により周辺宙域を哨戒している。最大の都はオルヴィエート・ヴェッキアで、最高評議会(セナート)が開かれる行政府(シニョリーア)庁舎である「ドゥカーレ宮」と呼ばれる宮殿がある。 他国の政治に関与しないことを国是とし、経済力と対外交渉によって軍事的中立を保つ。 オルヴィエート市民には階級があり、下級市民(ミヌート)と一般市民(グラッソ)、富裕市民の三階級に分けられる。下級市民には選挙権が与えられず、公共サービスも限定され、居住区も差別される。一般市民になるとそれらの差別は大幅に解消されるが、下級市民から昇格するには有力者の推薦状が必要となり、支配体制が確立されている。 レオポルト・ファルネーゼ 三十六人の評議員からなるオルヴィエート政府の国家元首(ドゥーチェ)。家庭をかえりみず、正妻や側妾のほかに大勢の愛人がおり、現在も「街角ごとに愛人の家がある」ありさま。そのため、息子たちとは疎遠である。 フィリッポ・ファルネーゼ ファルネーゼ家の長男。国家元首である父を補佐する元首補佐官。レオポルドの正妻の唯一の子で無能ではないが威圧的で感情過多であり、理由にもならない些細なことで激昂することが多く、怒りだすと短慮になり殴られた部下は数えきれない。妻子にも暴力を振るい、恐れられている。母親は感情が不安定で、レオポルドの側妾たちやそれらが生んだ異母弟たちを憎み、フィリッポ自身も弟らを可愛いと思うことがなく、感情に任せ暴力を振るった。 カルロ・ファルネーゼ ファルネーゼ家の次男。オルヴィエートの行政委員(コンスル)。母親はレオポルトの第二夫人。落ち着きがなく内心を隠すのが苦手ですぐに態度にあらわれる。他者に考えが読み取れるほど底が浅い人物。 ムスタファ・ケペル大提督によるオルヴィエート侵攻時に、ボスポラス側に内通するもジェラルドの手によりボスポラス軍が敗北したため逃亡、ボスポラス帝国へと事実上亡命する。
※この「商業国家オルヴィエート」の解説は、「野望円舞曲」の解説の一部です。
「商業国家オルヴィエート」を含む「野望円舞曲」の記事については、「野望円舞曲」の概要を参照ください。
- 商業国家オルヴィエートのページへのリンク