碧南事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 13:58 UTC 版)
詳細は「碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件」を参照 1998年(平成10年)6月28日午後、堀(当時23歳)はAおよびBとともに3人で碧南市内の男性X(当時45歳:パチンコ店長)宅に侵入し、Xと妻Y(当時36歳)の2人を相次いで絞殺して金品を奪った。 同年5月ごろ、堀はそれまで次兄に払っていた車のローンに充てる金銭を滞納したため、激怒した次兄から「同年6月末までにローンの残金(百数十万円)を全額払え」と求められた。しかし、金の宛てはなく、追い詰められた堀は、ひったくりなどの犯罪で金を得ることを漠然と考えるようになった。そして、当時はパチンコ店によく出入りしていたことから、パチンコ店に強盗に入ることを思いつき、丙の仕事中にそれまで出入りしたことのないパチンコ店を下見しようとしたが、「1人で実行するのは難しいかもしれない」と考えたため、Aを誘い入れた。そして、「閉店後のパチンコ店の事務所に押し入ろう」と決め、侵入に用いる道具の準備や、標的とするパチンコ店の下見を行い、同事件の被害者である男性Xが店長を務めていたパチンコ店(尾張旭市)に狙いをつけた。 堀はさらにBを誘い入れ、「Xを尾行して脅し、店や金庫の鍵を奪い、売上金を得よう」という計画に変更し、Xの自宅(碧南市)を特定。Xを自宅かその周辺で襲うことに決め、昼間にX宅を下見し、アンケート調査を装ってXの妻Yから家族構成(夫婦+子供2人の4人家族)を訊き出した上で、Xの帰宅前に彼の知り合いを装ってX宅に上がり込み、Xの帰宅を待って襲う計画を決め、実行した。 一方で碧南事件後、堀の行状の悪さに耐えかねた甲(当時26歳)は離婚を切り出した。事件後、「自分に捜査の手が及んでくるかもしれない」と怯えながら生活していた堀は、「自分はいつ逮捕されるかわからないから、離婚しておいた方が良い」と考え、1998年7月に離婚届を提出した。その後、堀は仕事をせず、丙にすがりながら怠惰な生活をしており、一時は知人のもとで外壁工事をしたものの長続きせず、やがてAとともに自動販売機荒らしをするようになった。また、丙の貯金に手をつけるなどしたことが露見したため、激怒した彼女により家を追い出され、実家に帰って近所に住んでいた四兄の下で外壁工事を手伝うようになった。
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