2019年死刑確定囚(4人)
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「日本における死刑囚の一覧 (2010-)」の記事における「2019年死刑確定囚(4人)」の解説
事件名(死刑囚名)判決確定日事件発生日備考(執行日など)※堺市連続強盗殺人事件 (N) 2019年2月12日(上告審判決) 2011年11月5日・12月1日 1961年(昭和36年)8月26日生まれ。2021年9月20日時点で大阪拘置所に収監中(現在60歳)。保険金詐欺目的で自宅に放火した罪で逮捕・起訴され実刑判決を受け服役していた。仮出所後に幼少期から親交があった象印マホービンの元副社長ら2人を顔に食品用ラップを巻き付けて窒息死させ、うち1人の遺体をドラム缶で焼却した。2014年3月10日に大阪地裁堺支部(森浩史裁判長)で死刑判決を受け、2016年9月14日に大阪高裁(後藤真理子裁判長)で控訴棄却判決を受けた。2019年2月12日に最高裁第三小法廷(岡部喜代子裁判長)で上告棄却判決を受けたことにより死刑が確定。 ※寝屋川市中1男女殺害事件 (山田浩二) 2019年5月18日(控訴取り下げ) 2015年8月13日 1970年(昭和45年)4月4日生まれ。2021年9月20日時点で大阪拘置所に収監中(現在52歳)。深夜に出歩いていた中学1年生の男女2人を殺害して遺体をそれぞれ遺棄したとされる。公判では男子生徒の殺害に関しては無罪・女子生徒に関しても傷害致死罪の成立を主張し、判決直前には『朝日新聞』記者・畑宗太郎の取材に対し「裁判は第一審では終わらないだろう」と述べていた。2018年12月19日に大阪地裁(浅香竜太裁判長・裁判員裁判)で死刑判決を受け、大阪高裁に控訴するも本人取下げにより確定。令和改元(2019年5月1日)以降では初の死刑確定。しかし弁護人が大阪高裁に「控訴取り下げは無効」と異議を申し立て、2019年12月に高裁がこれを認め控訴審を再開する決定を出した。大阪高検は同決定を不服として最高裁への特別抗告・大阪高裁への異議申し立てを行った。2020年2月25日、最高裁は大阪高検の特別抗告を棄却。同年3月16日、大阪高裁第1刑事部は異議審において同高裁第6刑事部の控訴取り下げを無効とする決定を取り消し、審理を同高裁第6刑事部に差し戻した。2019年12月の大阪高裁第6刑事部の控訴取り下げ無効決定後、月刊誌『創』編集長の篠田博之が山田に接見し、山田は2020年2月発売の同誌2020年3月号に獄中手記を寄せた。 ※山口連続殺人放火事件 (H) 2019年8月1日(判決訂正申立棄却決定) 2013年7月(21日 - 22日) 2021年9月20日時点で広島拘置所に収監中。帰郷した山口県周南市の地元集落に馴染めず、近隣住民とのトラブルが多発していた。近隣住民らへの恨みから5人を殺害・被害者宅を放火した。無罪を主張。2015年7月28日に山口地裁(大寄淳裁判長・裁判員裁判)で死刑判決を受け、2016年9月13日に広島高裁(多和田隆史裁判長)で控訴棄却判決を受けた。2019年7月11日に最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)で上告棄却判決を受け、それに対する訂正申し立ても2019年8月1日付の同小法廷決定で棄却されたことで正式に死刑が確定。 ※碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件(堀慶末) 2019年8月7日(判決訂正申立棄却決定) 1998年6月28日 1975年(昭和50年)4月29日生まれ。2021年9月20日時点で名古屋拘置所に収監中(現在47歳)。1998年に当時同僚だった男2人(いずれも無期懲役が確定)と共謀し、愛知県碧南市内でパチンコ店長夫婦2人を殺害(碧南事件)。2006年、碧南事件の共犯1人と共謀し、名古屋市守山区で高齢女性を襲撃し、金品を奪う強盗殺人未遂事件(守山事件)を起こした。本件起訴容疑の2事件を起こした後、2007年に闇サイト殺人事件に実行犯として関与し、同事件の刑事裁判で2012年7月に無期懲役(求刑:死刑)が確定。翌月(8月)以降、碧南事件および守山事件で相次いで起訴された。2015年12月15日に名古屋地裁(景山太郎裁判長・裁判員裁判)で死刑判決を受け、2016年11月8日に名古屋高裁(山口裕之裁判長)で控訴棄却判決を受けた。2019年7月19日に最高裁第二小法廷(山本庸幸裁判長)で上告棄却判決を受け、それに対する訂正申し立ても2019年8月7日付の同小法廷決定で棄却されたため、正式に死刑が確定。死刑確定に伴い、闇サイト事件で確定した無期懲役刑の執行は停止された。上告中の2019年5月、インパクト出版会より実名で著書『鎮魂歌』(レクイエム)を出版した。
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